サイトアイコン 市井の話題書厳選

まいにちタマゴ専門家が教える最高の食べ方(タマゴ科学研究会、近藤和雄、峯木眞知子、池田書店)は、たまごの健康効果を解説

まいにちタマゴ専門家が教える最高の食べ方(タマゴ科学研究会、近藤和雄、峯木眞知子、池田書店)は、たまごの健康効果を解説

まいにちタマゴ専門家が教える最高の食べ方(タマゴ科学研究会、近藤和雄、峯木眞知子、池田書店)は、たまごの健康効果を解説しています。確かに、たまごの健康効果は大きの研究者から発表されています。

が、一方で、たまごはがんの発症率を上昇させるという研究報告もあり、実はどのくらい食べたら良いのか、食べても良いのか、という「正解」は出ていません。

『まいにちタマゴ専門家が教える最高の食べ方』は、タマゴ科学研究会が執筆。

医学博士の近藤和雄さん、管理栄養士の峯木眞知子さんが監修です。

タマゴ科学研究会は、「鶏卵に関する科学的で中立的な情報を提供する団体」(公式サイト)です。

2013年に設立。年に1度シンポジウムを開催し、鶏卵の健康・栄養、おいしさ、機能・物性、安全性などについて幅広い視点で情報交換を行っているそうです。

そして、YouTubeでも公式チャンネルを持ち、タマゴに関する正しい情報を発信。

食生活においてタマゴが果たす役割を探求しています。


本書は、まさに同研究会の取り組みを網羅的に披露している構成です。

目次から。

【タマゴは本当に健康にいいの? お医者さんに徹底取材】
・タマゴはスーパー食材といわれるほど栄養価が高い。毎日食べるべき! 
・タンパク質の利用効率は、肉や魚よりも高い。満腹感がありダイエットにも◎ 
・糖尿病発症率が低下! 疲労回復! 老化症状を遠ざける! 貧血改善にも! 
【タマゴを研究し続けた管理栄養士の“最高においしいタマゴ料理の作り方”】
・目玉焼きは、タマゴを落とす高さが大事! 
・玉子焼きは40回混ぜてサラサラ卵液にするのがコツ! 
・たまごとじは1回で流し込んで10秒! 

そのほか、みんな大好き「たまごかけご飯」や「日本と世界のご当地タマゴ飯」なども収録し、健康情報やレシピだけじゃない、文化や歴史まで楽しむ“タマゴバラエティ読本”です。。

スポンサーリンク

たまごを食べると生活習慣病が減るという報告もあるが……

鶏卵は、飽和脂肪酸を含むので、たくさん食べれば食べるほど、血中のコレステロールが増えると懸念されていました。

しかし、昨今の研究では、食べ物からはあまり影響を受けない体質のものだという説が有力です。

何より、厚生労働省は2015年、日本人の食事摂取基準からコレステロールの上限値を撤廃しました。

鶏卵の油は飽和脂肪酸ですから、中性脂肪の数値が高くなる可能性がありますが、中性脂肪さえ高くならなければ、コレステロールの数値はあまり心配しなくても良い、という現役医師のYouTube動画もあります。

英国循環器学会誌の電子版2018年5月21日付掲載の「卵の摂取量と健康への影響を検討した研究論文」によると、中国に在住している心臓病や糖尿病を有していない46万1213人(平均50.7歳)について、過去1年間における卵の摂取量をについて調査。

卵を毎日摂取すると、はとんど摂取しない場合に比べて、心臓病のリスクが11%、脳出血のリスクが26%、脳梗塞のリスクが10%、統計的にも有意に低下することが示されたといいます。

ただし、その調査では、1日何個がいいのか、ということは明らかにされていません。

「卵は1日1個」が適当か

一方、このブログでも、時々ご紹介している、佐藤のりひろ医師のYouTube動画で、卵を食べるとがんがふえるという報告を紹介して、ネットは騒然となりました。


卵を1日2個以上食べると、がん死亡が増えるというのです。

1.卵とがんの関係:アメリカでの研究
2.世界中の研究まとめ
3.日本人での研究

これらについての報告が解説されました。

たとえば、2017年に、Eur J Clin Nutr という雑誌に、日本人を対象とした研究が報告。

この研究では、30歳以上の4686人の日本人女性を対象として、卵の摂取量とがんによる死亡リスクとの関係を15年間にわたって調査しました。

その結果、1日に1個卵を食べるグループに比べて、1日に2個以上食べるグループでは、すべての死因による死亡リスクがおよそ2倍、そして、がんによる死亡リスクは3.2倍にも高くなっていたというのです。

これは困ったことになりました。

私のような貧乏な人間には、卵は安価なタンパク源です。

この報告は女性に限定していますし、対象となった人々のコレステロールや中性脂肪はどうだったのか、などは明らかではありませんから、卵をたくさん食べた⇒がんになった、とただちに心配するものではないと思いますが、佐藤医師は「卵は1日1個」が適当としています。

さて、みなさんは、この報告を受けて、卵は1日どれぐらいが適当と思われますか。


まいにちタマゴ 専門家が教える最高の食べ方 (池田書店) – タマゴ科学研究会, 近藤 和雄, 峯木 眞知子

モバイルバージョンを終了