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まるごと覚えて頭も良くなるA4・1枚記憶法（池田義博著、東洋経済新報社）をご紹介します。A4用紙・1枚を使った記憶法を教示

草野直樹 （かやのなおき）

まるごと覚えて頭も良くなるA4・1枚記憶法（池田義博著、東洋経済新報社）をご紹介します。A4用紙・1枚を使った記憶法を教示

まるごと覚えて頭も良くなるA4・1枚記憶法（池田義博著、東洋経済新報社）をご紹介します。A4用紙・1枚を使った記憶法を教示しています。著者は、世界記憶力グランドマスター・記憶力日本一を6度獲った専門家。「覚えるのが楽しくラクになる、独自メソッド」を標榜しています。

本書は、かんたんに述べると、記憶術の本です。

私は、「運が良くなる本」と「記憶力向上の本」は、何度期待を裏切られても、いつかピタリとハマる書に巡り会えるのではないかと、新しい本と出会うと、性懲りもなく目を通すことにしています（笑）

池田義博さんの肩書は、世界記憶力グランドマスターです。

プロフィールによると、大学卒業後、エンジニアを経て学習塾を経営。

2011年、記憶法（アクティブ・ブレイン）と出会い、脳の使い方を学ぶ。 それ以降、人間のもつ脳力の可能性に興味を持ち、独自に様々な記憶法を極め、2013年に「記憶力日本選手権大会」に挑戦。初出場で優勝し記憶力日本一となる。

翌年から2019年大会まで、出場した6回全てで連続優勝という前人未踏の快挙を達成（2016年は不参加）したそうです。

そして、、ロンドンで開催された世界記憶力選手権において課題を全てクリアし、日本人初の「記憶力グランドマスター」の称号を得たそうです。

2021年、一般社団法人記憶工学研究所を創設。自身の経験から独自メソッド「IP記憶法」を開発し、その普及のため活動している。著書、テレビ出演多数とか。私は見たことありませんけど。あ、テレビ見ないからか。

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「短期記憶」を「長期記憶」に導く

本書は、5日間で重刷がかかったそうです。


私だけでなく、みなさん、記憶力を高めたいんですね。

さて、A4・1枚記憶法とは、手を使ってA4サイズの紙に、書きながら覚えるシンプルなアプローチです。

最近は、キーボードの入力で、変換もしてくれるので、漢字も覚えない、もしくは忘れてしまう人が増えているそうですね。

人間には、短期記憶と長期記憶があり、最初脳に取り込まれるときは、すべて「短期記憶」ですが、そこから条件をクリアして選ばれたものが「長期記憶」として、大脳皮質に保管されます。

「記憶力をアップ」するのは、その後者に当たるといいます。

長期記憶の情報を保管するのは海馬といいますが、海馬が「長期記憶」と認定してくれる3大条件は、次の3つといいます。

1.覚えたいという意志
2.記憶を定着させる反復
3.心が揺さぶられ、感情が動く

そして、記憶の方法には、「精緻化」すること。

効率的に覚えるために、「与えられた情報を、そのままの形で覚えるのではなく、個人的な意味付けをしてから頭にいれる方法」です。

情報を自由に描いたり、キャッチコピーを考えたりすることで、脳に情報をすり込みます。

たとえば、1853年⇒嫌でござんすペリーさん（ペリー浦賀に就航）、√3は⇒人並みに奢れや、なんて覚えるわけです。

さらに、人並みに奢っているところをイメージ化します。

子供は、意味のないことを記憶するのが得意ですが、おとなになると、意味のないことの記憶が苦手になるので、イメージ化を行うのだそうです。これを、エピソード記憶としています。

イメージ化することで、脳はそれを経験したと勘違いし、そのイメージが強烈であればあるほど、「3.心が揺さぶられ、感情が動く」に該当する状態で、長期記憶化されるそうです。

A4のシート1枚に記憶したいことのイメージ化


で、池田式の技法は、A4のシート1枚を使って、そのイメージ化を行うわけです。

池田式技法を例にあげると、
・落書き式：自由に描いて脳にすり込む。
・ワンフレーズ式：キャッチコピーを考える。
・類似式：似ている部分を探す。
・ツッコミ式：気になることにツッコミを入れる。
・分解式：複雑なものは分けて簡単にする。

などを行うそうです。

具体的に、それをA4シートにどう表現するかは、本書をご覧ください。


この方法を使って、英単語、難読漢字、専門用語、年号、クレジットカードの数字、文章、人の顔と名前などを一瞬で記憶できるようになります。

資格試験、進学入試、語学学習、リスキリング、教養の深化、ビジネスでの活用、物忘れ防止など、シートに一度書くだけで、記憶力が劇的に向上する、という話です。

まあ、人間の価値観は複雑で、人生の中には忘れたほうが幸せということもあります。

もとより、記憶力がよいから偉い、人間として価値がある、というわけではありません。

しかし、受験や資格試験で辛酸を嘗め、また最近は加齢で物忘れを自覚せざるを得ないようになると、やはり記憶力の向上は、できることなら実現したいと思うのもまた正直な心境です。

みなさんは、ご自身の記憶力、気になりますか。

以上、まるごと覚えて頭も良くなるA4・1枚記憶法（池田義博著、東洋経済新報社）をご紹介します。A4用紙・1枚を使った記憶法を教示、でした。


まるごと覚えて　頭も良くなる　Ａ４・１枚記憶法 – 池田 義博

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