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やなせたかしなど「偉人のおはなし」を収録した『3分で読める 偉人のおはなし 頭のいい子を育てる』(主婦の友社)をご紹介します

やなせたかしなど「偉人のおはなし」を収録した『3分で読める 偉人のおはなし 頭のいい子を育てる』(主婦の友社)をご紹介します

やなせたかしなど「偉人のおはなし」を収録した『3分で読める 偉人のおはなし 頭のいい子を育てる』(主婦の友社)をご紹介します。累計部数130万部突破の「頭のいい子を育てる」シリーズから、1日3分の読書習慣が身につく36話のKindle版です。(文中敬称略)

『3分で読める 偉人のおはなし 頭のいい子を育てる』は、累計部数130万部突破の「頭のいい子を育てる」シリーズ。

1日3分の読書習慣が身につく36話。「今こそ出会って欲しい36人のおはなし」だそうです。

私はこのシリーズを存じ上げなかったのですが、累計部数130万部突破というのはすごいですね。

前回は、村岡花子をご紹介しました。

村岡花子など「偉人のおはなし」を収録した『3分で読める 偉人のおはなし 頭のいい子を育てる』(主婦の友社)をご紹介します
村岡花子など「偉人のおはなし」を収録した『3分で読める 偉人のおはなし 頭のいい子を育てる』(主婦の友社)をご紹介します。累計部数130万部突破の「頭のいい子を育てる」シリーズから、1日3分の読書習慣が身につく36話のKindle版です。

ということで、今回は「36人」の中から、やなせたかし(本名:柳瀬 嵩〈読み同じ〉、1919年〈大正8年〉2月6日 – 2013年〈平成25年〉10月13日)をご紹介します。

やなせたかしは、日本の著名なアニメーション監督、漫画家、作詞家であり、特に『アンパンマン』シリーズの生みの親として広く知られています。

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ほんとうの正義は、かっこうのいいものではない

やなせたかしは、東京府北豊島郡滝野川町(現:東京都北区)生まれました。

父親の実家は高知の旧家で、雑誌編集者でした。

やなせたかしは、幼少期から絵を描くのが好きでした。

1950年代に漫画家としてデビューし、多くの作品を手がけました。

『手のひらを太陽に』という歌の歌詞を作った人です。

1970年代にアニメーション監督として活動を開始し、数々の作品を制作しました。

主な功績をCopilotに尋ねました。
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アンパンマン: 1979年に「アンパンマン」を発表し、これが彼の代表作となりました。アンパンマンは世界中で愛されるキャラクターとなり、テレビアニメ、映画、ゲームなど様々なメディアで展開されました。

教育と文化の普及: アンパンマンは子供たちに勇気や友情、協力の大切さを教える作品として、多くの国で教育的な役割を果たしました。

作詞家としての活動: また、アンパンマンの主題歌や挿入歌の作詞も手がけ、音楽の分野でも功績を残しました。
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本書によると、やなせたかしは戦争中、招集があって戦地に行きましたが、相手と戦う前に戦争が終わり、日本に戻ってきたときに思ったそうです。

「正義のためのたたかいなんてどこにもないんだ。正義というのは献身と愛だ。それも、けっして大げさなことではなく、目の前に、飢えて死にそうな人がいれば、その人に、ひときれのパンをあたえることだ」(『アンパンマンの遺書』より)

要するに、アンパンマンは戦争体験から誕生したわけです。

しかも、バイキンマンをやっつけるためではなく、自分の身体であるパンを与える利他の精神で。

1973年に、最初の絵本が出たときには受け入れられませんでしたが、幼稚園や保育園で大人気となり、図書館ではいつも貸出中に。

最初はタイトルが、『あんぱんまん』とひらがなだったのですが、2年後に続きをリリースする時にカタカナに変更したそうです。

「ほんとうの正義というものは、けっして。かっこうのいいものではないし、そして、そのために必ず自分も深く傷つくものです」(『アンパンマン』のあとがきより)

原作とアニメの違い


このOGPにもある通り、「アンパンマン」はもともと、1969年、雑誌『PHP』の連載の中で、漫画家・やなせたかしによる読み切りの絵本童話の1作として発表された作品です。

この作品の中で、アンパンマンはなんと人間の顔をしたキャラクターとして描かれていました。

最初の設定では、困っている人々に自身の顔の一部を与えて元気にさせるという基本的なコンセプトは同じでしたが、現在の丸顔でかわいらしいデザインとは少し違っていました。

しかし、原作を、少しお色直ししたアニメが国民的人気作品になり、そちらの方がオリジナルではないかとさえ思われることはよくあります。

『ドラえもん』にしても、依頼心が強く、せっかく便利なツールを悪用してしまうのび太と、どこまでいってもいじめっ子のジャイアンが、テレビではいつの間にか心優しいのび太と、なんだかんだいって熱い友情に結ばれているジャイアンに設定が変わっています。

『天才バカボン』も、かなり毒もあるシュールなギャグ漫画でしたが、少なくともアニメ第1作目は、ホームコメディのノリで、第2作以降は多少原作には近づいたものの、テレビコードの関係で、あまりどきついストーリーはアニメ化されませんでした。

『サザエさん』は、初期のアニメはそれなりにナンセンスさが残っていましたが、長寿番組になったことと引き換えに、すっかりそれは「なかったこと」になっていますね。


もとより、著作者は別ですし、「メディア」と「時代」の違いを考えれば、「違う」のもやむを得ないかな、という気がします。

人気漫画が、アニメや実写になると、「イメージが壊れた」「あのシーンはこう違う」など、必ず文句が出るのですが、私はそもそも翻案別作品だと思っているので、その作品の独自性を楽しもうと思っています。ま、そういう私も、『ドラえもん』だけは綺麗事過ぎちゃってがっかりなんですけどね。

オリジナルとアニメの違いで印象深い作品はありますか。


3分で読める 偉人のおはなし 頭のいい子を育てる – 主婦の友社

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