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キウイのちから(松生恒夫著、シロクマ社編集、シロクマ社)は、腸の健康に焦点を当てキウイフルーツの腸に与える良い影響を解説

キウイのちから(松生恒夫著、シロクマ社編集、シロクマ社)は、腸の健康に焦点を当てキウイフルーツの腸に与える良い影響を解説

キウイのちから(松生恒夫著、シロクマ社編集、シロクマ社)は、腸の健康に焦点を当てキウイフルーツの腸に与える良い影響を解説しています。~5万人の腸を診てきた専門医が教えるキウイフルーツの効果~と銘打った書籍です。

本書は、スーパーで手軽に手に入るキウイフルーツが、実は大変長に良い影響を与える食品だということを、医学博士、日本内科学会認定医の松生恒夫医師によって解説している書籍です。

キウイフルーツが腸にいい。第一に排便力をアップさせ、第二に腸管バリア力をアップさせると書かれています。

以下に、主なポイントをご紹介します。

1. キウイの食物繊維は理想的なバランス
キウイには不溶性と水溶性の食物繊維が含まれています。不溶性食物繊維は便のカサを増やし、排便をスムーズにして便秘の予防・改善、大腸ガンの予防に働きます。水溶性食物繊維は便をやわらかくし、余分なコレステロールや糖の吸収を妨げ、老廃物や毒素を排泄します。キウイの食物繊維の割合は2:1で、腸にとって理想的なバランスとされています。

2. ビタミンCとビタミンEの豊富な供給源
キウイにはビタミンCが豊富に含まれており、コラーゲン合成を助け、皮膚や髪、骨の健康に欠かせない栄養素です。また、ビタミンEは抗酸化力が高く、心血管疾患を予防する効果があります。

3. カリウムと葉酸の摂取
キウイにはカリウムが含まれており、塩分過多の現代食生活をフォローし、高血圧やむくみを予防します。また、葉酸は赤血球の合成を促進し、胎児や乳幼児の発育に欠かせない栄養素です。

4. ポリフェノールの抗酸化作用
ウイには抗酸化作用を持つポリフェノールも含まれています。これにより、ビタミンCとビタミンEの抗酸化作用が持続します。

松生恒夫医師曰く、「キウイは皮をむくだけでおいしく食べられる果物であり、理想的な天然サプリメントと言えるでしょう。特に腸の健康を重視する方にはおすすめです。」とのことです。

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緑のキウイと黄色のキウイの違い

ところで、キウイは、緑色の果皮と黄色い果肉を持つ果物です。


産毛のある緑の果肉(品種名は“ヘイワード”)と、産毛のない黄色い果肉(品種名は“ホート16A”)の2品種が主に売られています。色の違いによって、栄養成分も若干違います。

最近では、さらに赤い色のものも売られていますが、今回は「ヘイワード」と「ホート16A」について比べてみます。

・緑色の果肉(ヘイワード)に含まれる栄養素
キウイの緑色の果皮には、ビタミンEやポリフェノールなどの抗酸化物質が多く含まれています。これらの成分は、紫外線やストレスなどの外的刺激から細胞を守り、老化を防止する働きがあります。

・黄色い果肉(ホート16A)に含まれる栄養素
キウイの黄色い果肉には、ビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCは、免疫力を高めたり、鉄分の吸収を促進するなどの効果があります。また、キウイには食物繊維やカリウムも含まれており、便秘や高血圧の予防にも役立ちます。

「グリーンキウイの平均糖度は14~15度、ゴールドキウイの平均糖度は17~18度です。甘みを感じる糖類がより多く含まれているゴールドキウイのほうが、より甘みを強く感じます。ただし、果物の甘さは糖度のみで決定されるわけではなく、糖酸比(甘みと酸味のバランス)や、アミノ酸も糖度の上昇に関与しております。これらの要因を独自に研究し、品種改良されたキウイフルーツがゼスプリ・ゴールドキウイになります」(ゼスプリ・インターナショナル・ジャパン広報室)

栄養成分は、ビタミンCの含有量が「黄色」が「緑色」の1.5倍。

ただし、「緑色」はタンパク質分解酵素であるアクチニジンや、白内障や黄斑変性症の予防効果があると言われるルテインが「黄色」の倍以上あるといわれています。

ワインではありませんが、デザートなら食事の中身で選ぶといいかもしれません。

腸の健康に有益な情報

本書では、キウイの食べ方についても、バルサミコ酢をかけて食べる方法などが紹介されています。

もちろん、アレルギーの可能性がある場合は注意が必要です。

腸内環境と冒頭に書きましたが、腸内の善玉菌をふやすというと、ヨーグルトがイメージされるかもしれません。

しかし、著者はそれを勧めていません。

軽い便秘程度なら効きますが、ちょっと重い便秘になると効かず、特に高齢者の腸にはマイナスにはたらくかもしれないといいます。

また、乳脂肪分の過剰摂取は、悪玉コレステロールを増やしてしまうので、その点からもキウイのほうが勧められるとしています。

この本は、腸の健康に興味のある方にとって有益な情報が詰まった一冊です。

キウイの緑と黄色は、食べ方を使い分けていますか。

以上、キウイのちから(松生恒夫著、シロクマ社編集、シロクマ社)は、腸の健康に焦点を当てキウイフルーツの腸に与える良い影響を解説、でした。


キウイのちから – 松生恒夫, シロクマ社

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