仕事も人間関係もうまくいく!「脳」の地図帳(加藤俊徳著、三笠書房)は、脳を機能ごとに分析して鍛えることを啓蒙した書籍です。著者は、発達脳科学・MRI脳画像診断の専門家であり、脳番地トレーニング、脳活性音読法の提唱者です。
『仕事も人間関係もうまくいく!「脳」の地図帳』は、『「伝わる人」になる!半径5メートルのコミュニケーション革命』というサブタイトルがついています。
医学博士で、昭和大学客員教授の加藤俊徳さんが、三笠書房から上梓しました。
本書は、Kindle版をもとにご紹介しています。
2023年4月5日現在、KindleUnlimitedの読み放題リストに含まれています。
コミュニケーション、できてますか。
「伝わる人」になるには言葉以外のものが大事なのです。
加藤俊徳さんによると、コミュニケーションの悩みは、性格や考え方によって生まれるものではなく、脳から生まれている、と見ています。
そして、原理と方法さえ手に入れれば、誰でも「悩まない脳」を手に入れることができるといいます。
ですから、言いたいことが伝わらないのは、性格の問題ではなく「脳」のせいなのです。
伝えたいことを伝えるために、言葉を駆使するだけではなく言葉以外での働きかけも重要であり、それは脳番地ごとの状態を見て行うテクニックの数々がわかりやすくまとめられています。
脳番地とはなにか。
以下で詳しくご紹介します。
1000億の脳神経細胞は8つの脳番地に分かれる
脳の神経細胞は1000億あり、場所ごとに働き(機能)が違っているそうです。
加藤俊徳さんは、大きく分けると8つの機能に分かれ、それを脳番地と称しています。
つまり、脳の区域ごとの機能です。
具体的には、感情系脳番地、運動系番地、思考系番地、視覚系番地、伝達系番地、理解系番地、聴覚系番地、記憶系番地です。
つまり、脳の場所によって、働き方が違うわけです。
その中で、よく使う脳番地は育ち、あまり使わない脳番地は衰える上、人は育っている脳番地の方ばかりを使いたがるため、ので、あまり使わない脳番地が必要なときに十分な働きができず、さすれば脳は「怒り」「焦り」「不安」といったマイナスの感情を作りだしてしまうそうです。
その仕組を知らないと、そうしたマイナス感情がどうして生まれるかがわからず、私はどうしてイライラするのだろうとか、僕はなぜこうも短気なのだろう、なんとなく不安だ、などと考え出して、そうした思考が悩みにつながっていくといいます。
加藤俊徳博士は、こう述べています。
つまり「伝える」とは、脳と脳のコミュニケーション!
脳の働きを高めて「コミュニケーションの達人」になる、とっておきの方法をお伝えします。
ですから、「言葉だけでなく、見る、聞く、感じる、考える、行動する」に該当する脳番地を鍛えればいいということです。
語彙や話し方だけではだめだったんですね。
そこだけ頑張っても、なかなか「コミュニケーションの達人」になれず、どうしてなんだろうと悩んでしまうことに……。
人に伝えるとなると、言葉を駆使しようと考えがちなので、刮目されました。
で、その番地ごとに、鍛え方が書かれています。
- 感情系脳番地
鏡の中の自分を毎日「ほめる」 - 運動系番地
怒りにかられたときは「身体」を動かす - 思考系番地
「相手の思考」に寄り添って行動する - 視覚系番地
植物やペットの気持ちを「察する」 - 伝達系番地
大事な話は「いつもと違う場所」でする - 理解系番地
新しい「コーディネート」を考える - 聴覚系番地
映画は映像を見ずに「音声だけ」を聞く - 記憶系番地
「共通の記憶」に訴える
詳細は、本書でご確認ください。
植物を栽培してペットを買ってみよう
こうしてみると、たとえば草花を栽培したり、ペットを飼ったりすることも、脳を鍛えるのには必要なんですね。
そういえば、中学3年のときだったかな、ポットマムの鉢植えを技術家庭科で行っていて、夏休み中は家に持ち帰って水をやることになったわけです。
で、張り切って水をやったり肥料をやったりしましたが、それがいけなかったのか、ポットマムは枯れてしまいました。
今も枯れた理由はわからないんですよ。
でも、まるで私が、水をやるのをサボったから枯れたように、デモシカ教師に言われたのは悔しかったですね。
まあ、これなんかも、枯れた直接の原因が、私の過失であってもなくても、植物の側に立ってそこに配慮することができていなかったことは確かでしたね。
プランターで、ミニ菜園のようなことは以前行っていて、それはまあ概ねうまくいきましたが、スイカだけは結実したものがカラスにやられてしまっていました。
あれも、凝りだすと奥が深いですよね。
ペットは、哺乳類は飼ったことはなく、ほぼ水のものでしたが、やはり水槽が小さすぎたとか、水換えをしくじったとか、失敗したことはあります。
「かなり旧聞」になりますが、2017年02月22日付の『日刊ゲンダイ』に、「皮肉屋はボケやすい」の見出しで、毒舌キャラの有吉弘行さんの写真がどーんと載っている記事に、衝撃を受けたことがあります。
人の悪口ばかり言っているとボケるよ、という内容だったわけですが、これはどうしてかというと、脳の特定の部分(悪口を言う部分)だけを集中的に使うからだということでした。
本書は、それを裏付けているわけです。
ただ、日本人は、悪口と批判の区別をつけずに、「耳の痛い話」にはヴェールをかけようとする文化があるので、それは感心しませんね。
私は、批判は必要だと思います。
ただ、何のためにするのかですよね。
ヤキモチだと不毛です。
結論に、自利的なだけでく他利的な成果もないといけませんね。
ということで、本書をご覧ください。
以上、仕事も人間関係もうまくいく!「脳」の地図帳(加藤俊徳著、三笠書房)は、脳を機能ごとに分析して鍛えることを啓蒙した書籍、でした。
仕事も人間関係もうまくいく! 「脳」の地図帳 (単行本) – 加藤 俊徳, –
仕事も人間関係もうまくいく!「脳」の地図帳 「伝わる人」になる!半径5メートルのコミュニケーション革命 (単行本) [ 加藤 俊徳 ] – 楽天ブックス