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岩崎弥太郎を『1日1ページで身につく 教養として知っておきたい 世の中を変えた偉人365』(和田孫博、SBクリエイティブ)からご紹介

岩崎弥太郎を『1日1ページで身につく 教養として知っておきたい 世の中を変えた偉人365』(和田孫博、SBクリエイティブ)からご紹介

岩崎弥太郎を『1日1ページで身につく 教養として知っておきたい 世の中を変えた偉人365』(和田孫博、SBクリエイティブ)からご紹介します。設立した三菱商会は日本の経済発展に大きく寄与し、現在の三菱グループの基盤となりました。(文中敬称略)

本書『1日1ページで身につく 教養として知っておきたい 世の中を変えた偉人365』は、これまでにもご紹介したことがありますが、「1日1ページ」ですから、365人の偉人が紹介されているわけです。

「発明・発見」「宗教・思想」「文化」「芸術」「政治」「ビジネス」「冒険家・アスリート」という7つのジャンルの古今東西の偉人について、1ページの中で功績や生涯をクイズと文章で構成しています。

それを365ページ。

つまり、1日1ページ読んで、1日1人ずつ偉人の生き様や功績を知ってください、という内容です。

ルビが振ってあるので、小学生はもちろん、大人が読んでも知らない偉人もたくさん含まれています。

老若男女が、世界にはこんなにすごい人たちがいたことがよく理解できるようになっています。

この中から、今日は岩崎弥太郎(いわさき やたろう、旧字体:岩崎 彌太郞、天保5年12月11日〈1835年1月9日〉- 明治18年〈1885年〉2月7日)をご紹介します。

34歳の時、大阪府大阪市西区の土佐稲荷神社付近で現在の三菱財閥(現:三菱グループ)の源流企業である日本郵船を創設しました。

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日本の経済発展に大きく貢献


岩崎弥太郎は、土佐国安芸郡井ノ口村一ノ宮(現在の高知県安芸市井ノ口甲一ノ宮)の地下浪人・岩崎弥次郎と美和の長男として生まれました。

岩崎家は甲斐武田家の子孫だそうですが、弥太郎の曾祖父の代に郷士の資格を売り、つまり「士族」という身分を売却し、地下浪人(土佐藩における元士族の身分)となったそうです。

ただし地下浪人は、武士でなくても、事実上平民とは違う階級だったようです。

会社の執行役員のようなものでしょうか。登記上の役員ではなくても会社運営上役員並みの権限と待遇があるような。

それはともかくとして。弥太郎は幼少期から学問に励み、特に数学や英語に優れていました。

で、いつのまにか再仕官して下級武士に戻っていた弥太郎は、1859年にアメリカのボストンで商業を学び、帰国後は外国貿易に携わるようになりました。

ここはサラッと書いていますが、父親の不祥事に巻き込まれいったんは自分も捕まったり、再仕官したりと、若い頃は苦労しているようです。

1870年、岩崎弥太郎は三菱商会を設立しました。

当初は、外国の商船を日本に運ぶための会社としてスタートしましたが、次第に事業を拡大し、銀行業、保険業、製造業など多岐にわたる分野に進出しました。

特に、三菱商会は日本の経済発展に大きく貢献し、多くの企業を傘下に収めることで、三菱財閥としての基盤を築きました。

岩崎弥太郎は、西洋の企業経営の手法を日本に導入し、効率的な経営を実現しました。

彼は、従業員に対する教育や福利厚生の充実にも力を入れました。

弥太郎は、日本の貿易を拡大するために尽力し、特に綿製品の輸出に成功しました。

これにより、日本の経済は大きく成長しました。

岩崎弥太郎は、1885年に49歳で亡くなりましたが、彼の功績は今もなお日本の経済や社会に影響を与えています。彼の生涯と功績は、日本の近代化と経済発展の歴史において重要な一ページを占めています。

そして、戦後の三菱グループ


三菱財閥は、戦後アメリカによって「財閥解体」されましたが、今も三菱グループとして株を持ち合ったり、協業・取引関係にあったりします。

三菱グループの会社だけで、日本のGDPの約10%を占めているそうですから、すごいですね。

私は若い頃、三菱グループの損保会社にいたことがあるのですが、たしかに業界トップのシェアでした。

給料の振込先を三菱銀行ではなく、富士銀行(現みずほ銀行)にしたら、課長が怒っていましたね。

富士銀行は、ライバルである芙蓉グループという安田財閥系だからです。

あと、ビールはキリンビールと決まっていました。社内で行う慰労会とか、必ずキリンビール(笑)

社員に直接は関係ありませんが、ガラスはAGC(旭硝子)です。

一方、誤解を受けやすいのですが、三菱鉛筆は、グループでもないし資本関係も一切ありません。

ただし、両社間で正式な合意や協力関係はあり、ロゴも同じなんですが紛争にはなりません。

無益な争いよりも共存共栄をはかっているわけです。

戦前の財閥に代わって、今は企業グループで経済圏を形成しています。

戦前の財閥時代になかったものとしては、ソフトバンクグループの台頭が目覚ましいですね。

でも楽天は残念ながらそこまでの規模はありません。

私は、楽天銀行、楽天モバイル、楽天カード、楽天市場など「楽天経済圏」に積極的に浸かっている方だと思うんですけどね。

みなさんは、ご贔屓のグループはありますか。


1日1ページで身につく 教養として知っておきたい 世の中を変えた偉人365 – 和田孫博, 和田孫博

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