平賀源内などを漫画化した『まんがでわかる偉人伝 親子で読みたい70人のおはなし』は、世の中の役に立つ発明や発見をした人、リーダーとして強くたたかった人、人々の心に残る作品を創った人など偉大な人々の物語をまんがでわかりやすく紹介しています。
本作は、ここのところ何冊かご紹介している、よだひできさんの偉人伝マンガシリーズです。
国内外の偉人について、マンガでその生涯と功績を描いています。
先日は、田中正造をご紹介しました。
この記事では、その中で、“日本のエジソン”といわれた、平賀源内(1728年~1780年1月24日)についてご紹介します。
平賀源内は、江戸時代に活躍した発明家です。
平賀源内は、多彩な才能を持つ人物でした。
Copilotが、その生涯と功績をこうまとめています。
平賀源内の生い立ち
平賀源内(ひらがげんない)は、讃岐国(現在の香川県あたり)で生まれました。彼は学者、医者、事業家、芸術家としても活躍したマルチな人物で、幼少期から斬新なアイディアを発揮していました。11歳の頃には「お神酒天神」というからくり掛け軸を創作し、その名前を広めました。
若き日の学問と発明
源内は藩命で長崎に出向いて蘭学や医学を学び、その後は京都や大阪で学問を深めました。彼は100種以上の発明品を生み出し、磁針器や量程器、火浣布などを発明しました。さらに、本草学者としても活躍し、薬品会や物産博覧会を開催しました。
エレキテルと晩年
平賀源内はエレキテル(摩擦起電器)の修復で知られています。彼は静電気を発生させる装置を修理し、その名を広めました。しかし、晩年は事件に巻き込まれ、獄中で亡くなりました。享年52歳でした。
平賀源内は日本のエジソンとも言われ、その多彩な才能と功績は今でも称賛されています。
では、本作から詳しく見ていきましょう。
本草図譜、エレキテル、「土用丑の日」を作った人
平賀源内のステマに乗せられて名駅「うな富士」でうなうな。今日は保険会社の奢りなんで一番高いのを頼んで、うまきも付けてやりました??#mojaメシ https://t.co/gzaNVq4WXR pic.twitter.com/Freq836P9Q
— moja???♀?令和のmoja (@moja99758134) July 25, 2024
平賀源内は、子供の頃からアイデアマンで、周囲の人を驚かせていました。
たとえば、11歳の頃に、顔の部分を透明にしてあり、背後に赤色と肌色を上下に塗った紙をスライドさせて、天神様が酒を飲んで赤くなったように見せる、からくり掛け軸を作りました。
そして、学問が大好きで、本草学(薬用の動植物や鉱物を研究する学問)をはじめ、いろいろな分野の勉強をしました。
長崎の出島にも1年間留学。
29歳で江戸に出て、日本一の本草学者と言われた田村藍水の弟子になりました。
1年ほどたった頃、平賀源内は藍水先生に、日本中の薬品を集めた薬品会(後の物産会)を開催して成功します。
平賀源内は、そこで集まった動植物の図鑑「本草図譜」を日本で始めて作りました。
本草学以外では、エレキテルの発明が有名です。
まさつで電気を起こすのです。
燃えない布「火浣布(かかんぷ)」、万歩計、寒暖計、磁針器(羅針盤のプロトタイプ)、日本初の国産毛織物「国倫織」、オリジナル陶器「源内焼」なども発明しました。
さらに、売れない鰻屋に、「本日は土用の丑の日」と看板を出すことを提案。
店は大繁盛しました。
「土用の丑の日」になると、いまだにうなぎが売れますが、科学的根拠はおろか、民俗的いいならわしすらなかったのです。
平賀源内の、たんなる思いつきのステマでした。
それ以外にも、陶芸家、西洋画家、浄瑠璃作家としても活躍しました。
創造性と勇気に満ちた生涯
買い物ついでにぶらぶら。ふと、この辺だと地図で見た場所を思い出した。エレキテルで知られる #平賀源内 のお墓です。作家でもあり、私は『風流志道軒伝』が好き。多才過ぎて何者とも言えませんが、科学的洞察力は確か。私のジンバル付きカメラを見て、何に使う物かくらいは分かったでしょう。#墓参り pic.twitter.com/HrBie9y5og
— gripいいね_RT (@GripRt) August 14, 2024
平賀源内は、江戸時代において、多彩な才能を持ち、発明家、学者、芸術家として活躍した人物です。
ただ、あまりに多才すぎて、逆に功績のメリハリがなく、偉人としての印象は薄くなってしまったかもしれません。
それでも、その独創的なアイディアと功績は、日本の科学、医学、芸術、さらにはマーケティング(?)と、広く影響を与えました。
その生涯は、創造性と勇気に満ちており、こうやって本で紹介されるほど評価されています。
プロ野球の大谷翔平選手も、二刀流には当初反対意見があり、その中には、投打どちらかの生涯記録だけを考えたら、一本に専念したほうが記録は伸びる、という意見がありました
それはそうかもしれませんが、そうしたからとって、上には上がいるので歴代一位になるのは困難。
でも、今のままで10年頑張れば、少なくとも二刀流として、記録も記憶も残るプレーヤーになるでしょう。
既存の常識にとらわれず、前例がなければ自分が前例になればいい、ぐらいの気持ちで、自分の思ったように生きていくことが大切なのかもしれません。
平賀源内といえば、どんなことをイメージされますか。
以上、平賀源内は多彩な才能を持つ江戸時代中期の発明家。生涯と功績は『まんがでわかる偉人伝 親子で読みたい70人のおはなし』に収録、でした。