『検索エンジン上位表示 SEO完全ガイド ソーシャルメディア時代の内部対策&外部対策』(ソシム)という書籍を読みました。読み始めたのはかなり前ですが、少しずつ読み進めて最近やっと終わりました。中嶋茂夫さんと武藤正隆さんの共著です。
SEOとは“身だしなみ”を整えるに等しいこと
『検索エンジン上位表示 SEO完全ガイド ソーシャルメディア時代の内部対策&外部対策』の版元であるソシムの社長は、何年か前に私もお会いしたことがありますが、毎年年賀状をくださる真面目な方で、同社の出版物も信用できるものばかりです。
検索エンジン、GoogleやYahoo!で特定の語句から該当サイトを検索することがありますよね。
そのときに、検索結果の表示順のより上位に自分のサイトが表示されるようにする対策のことをSearch Engine Optimization、略してSEOといいます。
たとえば、鉄道マニアのブログを運営していたとします。
SEOによって、「鉄道」、もしくは自分のご贔屓の路線の名前で検索した時にそのブログが上位表示されるようになれば、同じ趣味の人が訪問してくれる可能性が高くなります。
ですから、集客用に作った企業や商店のサイトにかぎらず、非商用の趣味ブログでもSEOは無意味なものではないと思います。
なんだよ、またSEOの話かよ、自分のブログは親しい数人と読み合っているだけだから、別にGoogleで上位表示されなくてもいいよ、と思った方もおられるかもしれません。
しかし、検索エンジンに好かれるサイトを作るというのは、タグの文法をきちんとする、リンクを整理するなど、結局、閲覧者にとっても親切なサイトを作ることにつながっています。
ブログは、自分の引き出しの中にある雑記帳に書くわけではなく、ネット上に発信するものです。
SEOというのは、人間に例えれば、“身だしなみ”を整えるに等しいことだと思っています。
誰だって、他人に会うときは身だしなみはちゃんとするでしょう?
自分のサイトの身だしなみだって整えませんか、という話です。
「身だしなみ」って具体的にどうするの?
では「身だしなみ」って具体的にどうするの? ということが同書には書かれています。
SEOには、自分のサイトを調整する内部対策と、よそのサイトからリンクをしてもらう外部対策があります。
それに加えて、自サイトへの誘導対策として、YOUTUBEやツイッターを使った方法も述べられています。
一般的なブログに関係ある内部対策をいくつかご紹介すると、たとえば、1ページ中のリンクを増やしすぎないこと(115ページ)。
以前、グーグルは具体的に1ページのリンクは100以内、と数字を示していましたが、今はそうなっていません。それでも、多すぎないほうがいいことにかわりはありません。
あるSEOコンサルタントは「300ぐらいまで大丈夫」という話をしていたのを聞いたことありますが、具体的な数字の特定は私にはできません。
少なくともいえることは、So-netブログが提供するサイドバーのツールがいろいろありますが、リンクを減らすにはそれを調整した方がいいでしょう。
たとえば、「タグクラウド」で100も200も文字列を出さないようにする、「最近のコメント」「あなたがnice!と思った記事」「あなたがコメントした記事」「あなたの記事をnice!と思った人」といったリンクが発生するサイドコンテンツを多用しないこと、などです。
いろいろコンテンツを増やしたほうがページとしては賑やかになるかもしれませんが、それではひとつひとつのリンクが軽くなってしまい、サイトの作り方としての評価は下がってしまうということです。
テンプレート自体に改造を加えたり、有料・無料で頒布されているテンプレートを使ったりする場合には、グローバルメニューやパンくずリストをつけること(110~112ページ)
グローバルメニューというのは、このブログでいうと、ヘッダー下部にカテゴリから入れるメニューをつけていますが、それです。
パンくずリストというのは、この『市井の話題書厳選』でいうと、個別記事ページの上の、「ホーム>>(カテゴリ)>>記事タイトル」と階層化された表示のことです。
あとはタイトルの表示。
検索エンジンで出てくるタイトルは32文字が限度です。
つまり、記事のタイトルは32文字以内にしなければなりません。
テンプレートや、既存のブログサービスによっては、「記事タイトル:ブログタイトル:〇〇ブログサービス」とでてしまいます。
タグを少し直すことで、それを記事タイトルだけにすることができます。
そんなノウハウやテクニックがいろいろ書かれています。
SEOに対する誤解
なお、過去にSEOについて記事を書いた時、こんなコメントがありました。
SEOをちゃんとしたら、(上位表示されて)知らないところから電話がかかってきた(からSEOなんてやるもんじやない)
それ、SEOの問題ではなくて、たんに個人情報を不用意にサイトに載せていたことに問題があるんですよ。
不特定多数に発信する情報は、サイトの規模にかかわらず、本人が熟慮して自己責任で選別するのは当然のことです。
そこは間違えないでくださいね。
いまどきのSEO。気になる方は、同書で詳細をご確認ください。
以上、『検索エンジン上位表示 SEO完全ガイド』(中嶋茂夫・武藤正隆共著、ソシム)でSEO最適化して自分のブログを見直そう、でした。
検索エンジン上位表示 SEO完全ガイド ソーシャルメディア時代の内部対策&外部対策 – 中嶋 茂夫, 武藤 正隆