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江戸川乱歩など、日本の偉人の生き様と功績を文とまんがで解説したのは『まんが日本の歴史と偉人伝』(英賀千尋著、ブティック社)

江戸川乱歩など、日本の偉人の生き様と功績を、文とまんがで解説したのは『まんが日本の歴史と偉人伝』(英賀千尋著、ブティック社)

江戸川乱歩など、日本の偉人の生き様と功績を、文とまんがで解説したのは『まんが日本の歴史と偉人伝』(英賀千尋著、ブティック社)です。聖徳太子の時代から戦後の日本までを、時系列で追いその時々の各分野の偉人を取り上げています。(文中敬称略)

本書『まんが日本の歴史と偉人伝』は、英賀千尋による学習まんがで、日本の歴史と重要な偉人たちの伝記をわかりやすく解説しています。

本書の登場人物は、聖徳太子の時代から戦後の日本までをカバーしており、個々の偉人伝だけでなく、時系列で歴史も学べる構成になっています。

その意味で、児童・生徒だけでなく、歴史初心者にとって理解しやすい内容となっており、教育的な価値が高い構成だと思います。

その中で、今回は、江戸川乱歩(えどがわ らんぽ、1894年〈明治27年〉10月21日 – 1965年〈昭和40年〉7月28日)、本名平井太郎についてご紹介します。

代表作を、Copilotに尋ねてみました。

乱歩の代表作には以下のような作品があります:
– 『D坂の殺人事件』(1925年): 名探偵明智小五郎が初登場する作品。
– 『陰獣』**(1928年): 複雑な心理描写とサスペンスが特徴。
– 『孤島の鬼』**(1930年): 孤島を舞台にしたミステリー。
– 『黒蜥蜴』**(1934年): 名探偵明智小五郎と怪人二十面相の対決を描く。
– 『怪人二十面相』(1936年): 少年探偵団シリーズの一作。

『少年探偵団』は、江戸川乱歩の名探偵明智小五郎シリーズに登場する探偵団で、主に子供たちで構成されています。団長は小林芳雄(小林少年)で、彼らは名探偵明智小五郎を補佐しながら、様々な事件を解決していきます。

『怪人二十面相』は、少年探偵団が初めて登場した作品で、1936年に『少年倶楽部』に掲載された小説です。変装の達人である怪人二十面相が高価な美術品を狙い、怪事件を引き起こしますが、小林少年や少年探偵団の活躍によって街が守られるというストーリーで、そこからスピンオフして、『少年探偵団』がシリーズ化されていくわけです。

2021年には、NHK・BSプレミアムで放送された満島ひかり主演の『少年探偵団』シリーズが、原作に忠実なストーリー構成でした。

江戸川乱歩の作品は、独創的なトリックと緻密な構成で日本の推理小説界に大きな影響を与えました。

ということで、詳細は本作から見ていきます。

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作家、評論家、プロデューサーとして活躍


江戸川乱歩(本名:平井太郎)は、1894年に三重県名張市で生まれ、日本の推理小説界に多大な影響を与えた作家です。

ペンネームは、アメリカの作家エドガー・アラン・ポーに由来しています。

中学の時に読んだ『秘中の秘』以来、探偵小説に目覚めます。

江戸川乱歩は、早稲田大学を卒業後、貿易会社や古本屋、蕎麦屋など様々な職業を経験しました。

自分探しをしていたんでしょうね。

その後、1923年に『二銭銅貨』で作家デビュー。29歳でした。

以来、多くの推理小説や怪奇小説を執筆しました。

作品は、心理的なサスペンスや異常心理の描写が特徴で、読者を魅了し続けています。

江戸川乱歩は日本推理作家協会の初代会長を務め、推理小説の発展に尽力しました。

日本作家探偵クラブも創立し、財団法人に尽力しました。

評論家、プロデューサーとしても活躍。

彼の寄付により創設された江戸川乱歩賞は、多くの新人作家の登竜門となっています。

晩年は、様々な病気をしましたが、家族による口述筆記などで執筆・評論活動を続けました。

彼は紫綬褒章や勲三等瑞宝章を受賞し、その功績が広く認められています。

生き様がその後の成果につながっている


江戸川乱歩の生き様から学ぶべきことは多くあります。以下にいくつかのポイントを挙げます。

1.大学を卒業後、貿易会社や古本屋、新聞記者など様々な職業を経験しました。

これらの多様な経験が、彼の創作活動における豊かなアイデアの源泉となったといわれています。

異なる分野での経験は、新しい視点やアイデアをもたらすことが多いのです。

職を転々とすることは、後々それがプラスになるかもしれないので、そうなっても、あまり落ち込まずに前向きに捉えましょう。

2.中学時代に経験した、探偵小説に対する感動が、その後の人生を貫きました。

情熱と継続的な努力が、彼を日本の推理小説界の巨匠に押し上げました。

情熱を持ち続け、努力を惜しまないことの重要性を学べます。

保護者は、子の趣味や試行錯誤に干渉しないことです。したら毒親認定です。

3.乱歩の作品は、心理的なサスペンスや異常心理の描写が特徴で、独自のスタイルを確立しました。

ただし、独自性というのは、自分勝手なことを書くのではなく、他者の既存の仕事を踏まえつつ新しいものに昇華することです。それには、たくさんの先行書籍を読むことです。

4. 乱歩は、自分の成功だけで満足せず、日本推理作家協会の初代会長を務め、江戸川乱歩賞を創設するなど、後進の育成にも力を注ぎました。

次世代の育成は、結局パイオニアとしての自分の名を残すことにもつながります。

5. 乱歩は戦後も評論家や編集者として活動し、推理小説の発展に寄与しました。

評論活動によって時代の変化に適応し、新しい挑戦を続ける姿勢も学ぶべき点です。

ということで、わたしたちが倣うこととしては、「2」でしょうか。

たとえば中学時代に熱中したけれども、情熱が自然消滅してしまったことはありませんか。

そのときは挫折しても、今あらためて取り組んでみたら成果があるかもしれません。


まんが日本の歴史と偉人伝 – 英賀千尋

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