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臓器の急所:生活習慣と戦う60の健康法則(吉田たかよし、角川SSC新書)は、脳、血管、血液、内臓など病気のサインや健康対策解説

臓器の急所:生活習慣と戦う60の健康法則(吉田たかよし、角川SSC新書)は、脳、血管、血液、内臓など病気のサインや健康対策解説

臓器の急所:生活習慣と戦う60の健康法則(吉田たかよし、角川SSC新書)は、脳、血管、血液、内蔵など、人間の体のすべての部位について、病気のサインや健康維持の対策などを、タイトル通り60編すべて見開き単位で完結しています。

本書、『臓器の急所ー生活習慣と戦う60の健康法則』(角川SSC新書)の著者は吉田たかよし医師です。

脳、血管、血液、内蔵など、人間の体のすべての部位について、病気のサインや健康維持の対策などを、見開き単位でタイトル通り60編まとめています。

吉田たかよし医師といえば、「病気の前兆」を示す動画もYouTubeに公開しています。

たとえば、これは肺がんとバチ爪の話


肺がんの前兆として、爪の形が変わるそうです。

あとは胃がんの前兆として、脇が黒ずむとかありますね。

がんは、自覚症状が出る頃には、ある程度進んでいるといわれますし、数値や自覚症状の前の、こうした前兆で手を打って検査して治療できればいいですね。

本書でも、そうした「病気のサイン」をまとめています。

吉田たかよしさんの著書としては、以前、『なぜ、東大生はカレーが好きなのか 脳を鍛える最強の食事術』(祥伝社)をご紹介しました。

『なぜ、東大生はカレーが好きなのか 脳を鍛える最強の食事術』(吉田たかよし著、祥伝社)はカレーで頭を良くする食事戦略本
『なぜ、東大生はカレーが好きなのか 脳を鍛える最強の食事術』(吉田たかよし著、祥伝社)はカレーで頭を良くする食事戦略本です。東大キャンパス(本郷)周辺にカレー店が多いのは偶然ではなかった!?ことをデータで証明しています。

カレーに入っている秋ウコンが脳に良い。インド人は認知症の発祥確率が低いという話です。

もちろん、吉田たかよしさんは東京大学出身。

灘中学⇒灘高校⇒東京大学工学部(量子科学専攻)⇒東京大学大学院(分子細胞生物学専攻)⇒東京大学新聞研究所⇒国家公務員(1種)経済職試験に2年連続合格⇒NHKアナウンサー⇒北里大学医学部⇒東京大学大学院医学博士課程⇒加藤紘一元自民党幹事長公設第一秘書⇒本郷赤門前クリニック院長、学習カウンセリング協会代表、という経歴です。

文理どちらも自己実現しないと気がすまないようで。

今注目の、泉房穂さん(前明石市市長)と重なりますね。

それはともかくとして、さっそく本書をご紹介します。

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血管や血液の健康法則とは……

第1章は「血管」、第2章は「血液」について「健康によいこと」をまとめています。主なものをご紹介します。

適度なウォーキング

吉田たかよしさんは、「1分間100歩」という具体的な目標数字を挙げています。

運動することで、血管の膜が一酸化窒素を発生し、血管の壁が拡張されるといいます。前回ご紹介した、心臓血管能力の向上につながるわけです。

さらに、運動は血栓の防止や、血圧降下にも役立つそうです。

もみ手

もみ手といっても、ゴマをするわけではありません。寒い時に手をこする揉み手です。

温かくなるから手をこするわけですが、こすることで副交感神経が優位になるから温かくなるといいます。

どういう原理か。

私たちは、意識しなくても(眠っている時でも)呼吸はするし、心臓も胃腸も動いています。

これは自律神経のはたらきによります。

自律神経は、交感神経と副交感神経で成り立っています。

交感神経は、活動しているときや興奮しているときに活性化し、副交感神経は、休息や睡眠などリラックスした時に優位になります。

両方のバランスで、私たちは起きて活動するときも眠っている時も、体の機能を安定的に動かせるわけです。

そして、病気に対する免疫力は、交感神経が活発なときはウイルスなど外敵とたたかう免疫が活発に働き、副交感神経が優位の時は体内を守る免疫が活発になるといわれています。

つまり、揉み手をすることで、体の緊張がほぐれ、体内を守る免疫力が働くようになるということです。

キャベツ、大根、リンゴを食べる

キャベツ、大根は白血球の産生に役立ち、リンゴを食べると血圧が下がると書かれています。

キャベツ、大根は、とくに血液系のがんによる化学療法を経験したご本人や家族の方なら有名な話です。

抗がん剤を使うと、骨髄がダメージをうけるので、白血球が少なくなるのです。

脳や内臓の健康法則とは……

第3章は、冒頭にご紹介したように、吉田たかよしさんお得意の「脳」。ただし、本書は「アタマが良くなる」ではなく、脳の病気について述べています。

主な見出しは、くも膜下出血は発症の可能性が事前にわかる、脳梗塞は症状が起こってから3時間が勝負、サウナ後のビールは脳梗塞への直行便、酔って頭を打ったら「3ヵ月後の異変」に注意……など、ちょっとセンセーショナルで気になるものばかり。

詳しくは本書をご覧ください

手背静脈チェック法とは……

血管の健康具合を調べる「手背静脈チェック法」というのが紹介されています。

どういうものかというと、手を下に下げると、手の甲には血管が盛り上がります(手背静脈)。

それが、手を心臓の位置より上に挙げると、盛り上がりが消えます。

このとき、なかなか盛り上がりが消えないと、静脈の血液の流れが悪くなっているのだそうです。

これはもう、だれでもできる簡単なチェックですね。

健康のリファレンスマニュアル

吉田たかよしさんの書籍を読まれたことのある方はお気づきと思いますが、必要な専門用語は入っているし、オーソドックスな書き方なのですが、それでも、医師や医学ジャーナリストらの書籍の中では、きわめて読みやすい書き方だと思います。

膨大な知識や情報が、頭のなかできちんと整理されているので、書き方もこなれているのでしょう。

そして、読みやすいということは、こうしたブログ記事でも紹介しやすい、ということにつながっているわけです。

本書の多くは、いわゆる健康オタクの方なら、もしかしたら以前からご存知のこともあるかもしれません。

本書は、吉田たかよしさんの新発見というより、巷間すでに言われていることを医師としてまとめたことが中心の書籍といったほうがいいかもしれません。

リファレンスマニュアルとして、知識の整理を助けてもらえると思います。

キャベツ、大根を食べて、もみ手、ウォーキングしていますか。

以上、臓器の急所:生活習慣と戦う60の健康法則(吉田たかよし、角川SSC新書)は、脳、血管、血液、内臓など病気のサインや健康対策解説、でした。


臓器の急所 角川SSC新書 (角川SSC新書 84) – 吉田 たかよし

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