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葛飾北斎など『読むとなんだかラクになる がんばらなかった逆偉人伝 日本史編』(ミューズワーク、加来 耕三著)をご紹介

葛飾北斎など『読むとなんだかラクになる がんばらなかった逆偉人伝 日本史編』(ミューズワーク、加来 耕三著)をご紹介

葛飾北斎など『読むとなんだかラクになる がんばらなかった逆偉人伝 日本史編』(ミューズワーク、加来 耕三著)をご紹介します。歴史に名を残す人々25名の生きざまについて、「がんばらなかった」と表現できる部分にフォーカスしてまとめています。(本文中敬称略)

読むとなんだかラクになる がんばらなかった逆偉人伝 日本史編(ミューズワーク著、加来耕三監修、主婦の友社)は、歴史に名を残す25名の日本の偉人たちの功績や人柄を、「がんばらなかった」ことで自分らしく生きた人々とし、コラムでは逆に4名について「がんばりすぎた」から志半ばで失脚したと解説しています。

逃げる(木戸孝允)、泣きつく(足利尊氏)、人まかせ(徳川家綱)、スルーする(和泉式部)、世間を気にしない(前田慶次)、投げ出す(上杉謙信)、がまんしない(坂本龍馬)、こだわらない(徳川家康)、嫌われ上等(石田三成)、日常生活を放棄(葛飾北斎)、趣味に生きる(徳川慶喜)、本業やる気なし(足利義政)…など、いろいろなパターンの「がんばらなさ」を発揮した25人を収録。

ネガティブにまとめていますが、まあこれは表現の仕方の問題です。

人生には、「力を入れないほうがいい」「撤退したほうがいい」と思える選択もあるわけで、それを行った賢明な生き方について、「逃げた」とか「任せた」と表現しているわけです。

偉人を「〇〇したから立派です」ではなく「〇〇しなかったから自己実現しました」と、少し見方を変えて紹介しているわけです。

先日は、この中で吉田兼好についてご紹介しました。

吉田兼好など25名を紹介する『読むとなんだかラクになる がんばらなかった逆偉人伝 日本史編』(ミューズワーク、加来 耕三著)
吉田兼好など『読むとなんだかラクになる がんばらなかった逆偉人伝 日本史編』(ミューズワーク、加来 耕三著)をご紹介します。歴史に名を残す人々25名の生きざまについて、「がんばらなかった」と表現できる部分にフォーカスしてまとめています。

今回は、葛飾北斎についてご紹介します。

「絵のこと以外なんにもやらないゴミ屋敷の巨匠」というタイトルが付いています。

絵以外はがんばらなかったわけです。

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絵は日本の文化を象徴する存在だが……


葛飾北斎(1760年10月31日 – 1849年5月10日)は、江戸時代後期に活躍した浮世絵師で、その革新的な作風と多作ぶりで知られています。生涯と功績について、Copilotに尋ねました。

生涯
葛飾北斎は、武蔵国葛飾郡本所割下水(現在の東京都墨田区)で生まれました。4歳の時に鏡磨師・中村伊勢の養子となり、12歳から貸本屋で働き始めました。19歳で浮世絵師・勝川春章の弟子となり、勝川春朗としてデビューしました。
画号の変遷と独立
北斎は生涯に30回以上も画号を変えましたが、39歳の時に「北斎」と名乗り始めました1。その後、琳派の3代目俵屋宗理を襲名し、美人画で人気を博しました1。
代表作と晩年
北斎の代表作には「北斎漫画」や「富嶽三十六景」があります。特に「富嶽三十六景」は、海外でジャポニスムを引き起こすきっかけとなりました1。晩年には火事や脳卒中などの苦難に見舞われましたが、90歳で亡くなるまで制作を続けました。
多作と影響力
北斎は生涯に3万点もの作品を残し、その影響力は世界中に広がりました。1998年にはアメリカの「ライフ」誌が選ぶ「この1000年間に偉大な業績をあげた世界の人物100人」に日本人で唯一選ばれました。
技術と革新
北斎は多くの技法を学び、浮世絵の枠を超えた革新的な作品を生み出しました。彼の作品は、フィンセント・ファン・ゴッホなどの西洋の芸術家にも大きな影響を与えました。
現代への影響
北斎の作品は現代でも色あせることなく、日本の文化を象徴する存在として評価されています。例えば、2020年から発行される日本国パスポートのデザインには「富嶽三十六景」が採用されています。

北斎の人生は、絵に対する情熱と執念に満ちたものであり、その功績は今なお世界中で称賛されています。

……ということで、立派な人生と功績です。

その功績とはうらはらに、「だらしない人」だったことを暴露しているのが本書です。

ゴミ屋敷が限界に来て93回転居


内容は、ざっとこんな感じです。

・玄関には、「お辞儀無用、みやげ無用」の貼り紙。
・家の中はゴミ屋敷。全く片付けられないので、ゴミの山が限界に来ると転居したのが93回。
・食べ物は作らないので、店屋物か、もらいもの。包み紙や箱は当然ごみになる。
・業者の集金には、絵の報酬袋を預けて「金を数えている暇があったら絵を描く。持ってけ」。
・服はいつも汚いものを着ている着たきり雀。

要するに、絵のことだけに時間をエネルギーを使う、という生き方に徹しました。

それで94歳まで生きたのですから、絵の実績といい、人生としてはそれでよかったのでしょう。

片付けられないことを以て、ダメ人間と卑下する必要はありません。

問題は、いかなる価値観でそうなっているか、ということです。

私も、妻から見るとそうらしいのですが、でもね、さすがにゴミだけでは「山」にはならないし、片付けないのは、次にその作業の続きを行うときに、片付けてしまうと思考もリセットされてしまい、時間とエネルギーの損失だと考えるからです。片付けないほうがよりスリープに近い復帰ができるのです。

みなさんは、「この点は、もっとがんばったらいいのに」と言われることはありますか。


読むとなんだかラクになる がんばらなかった逆偉人伝 日本史編 – ミューズワーク(ねこまき), 加来 耕三

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