連ちゃんパパ（ありま猛著、秋水社ORIGINAL）は、パチンコ依存症に転落した夫婦の腐れ縁や借金苦による放浪などを描いた漫画です。パチンコ依存症は、決して創作上の話としてではなく現実に社会問題にもなっているので、その点ではリアリティを感じます。
『連ちゃんパパ』は、ありま猛さんが描き、秋水社ORIGINALから上梓されています。
教師の妻が、パチンコで借金を作った挙げ句、男と駆け落ちをしたところから始まります。
妻は何度も男を変えて、3人目の男との間には双子の娘まで作ってしまいます。
それに対して夫は、妻を追いかけるため、教職を失い、一人息子は学校も通わせず妻を追いかける放浪のたびにつき合わせ、1度は妻に離婚させられ、さらに間男との間の双子の養育まで押し付けられ、何より放浪しているうちに自分までパチンコ依存症になってしまうなど、人生をめちゃめちゃにしてしまったのに、まだその妻を追いかけるという、パチンコ依存症に転落すると「なんだかなあ」の人生になってしまうというストーリーです。
まあ要するに、パチンコ依存症の夫婦の紆余曲折の話です。
本人たちが依存症に転落するだけならいいのですが、2人の間には子どももいますし、夫を立ち直らせようとした夫の実家や教え子たちも夫は裏切っています。
2018年12月に、秋水社ORIGINALが創刊した『ヤング宣言vol1』において連載されていました。
全43巻で完結しています。
2023年06月30日までは、マンガ図書館Zにて掲載されています。
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— 石川良直 (@I_yoshinao) April 29, 2023
合冊版1冊が2023年4月30日現在、KindleUnlimitedの読み放題リストに含まれています。
パチンコ依存症とはなんだ
パチンコ依存症とは、パチンコに対して過剰に依存することで、自己制御ができなくなり、社会生活や経済状況に悪影響を及ぼす状態を指すそうです。
パチンコ依存症とは、パチンコに対して異常な執着や強い欲求を抱き、そのために生活や社会生活に支障が出てしまう状態を指します。
この症状は、精神的な病気である「ギャンブル依存症」の一種であり、社会問題となっています。
パチンコ依存症の症状は、以下のようなものがあります。
- パチンコへの強い執着心
- パチンコに多額の金銭を費やすこと
- パチンコ以外のことに興味を持たなくなり、生活に支障が出る
- パチンコに時間を費やし、社会的義務や家族との関係を犠牲にすること
- パチンコで得た勝利を、次の勝利のために再投資すること
- パチンコで負けた金銭を取り戻すために、ますます多くの金銭を費やすこと
- パチンコを繰り返し行い、精神的・身体的な健康を害すること
- 周りの人から説得されても、パチンコをやめることができない
これらの症状が見られた場合、パチンコ依存症の可能性があります。
また、パチンコ依存症は、生活に大きな支障をもたらすことがあるため、早期に治療を受けることが重要です。
パチンコ依存症の原因は、個人的な問題や社会的な問題、そして神経学的な問題に起因する可能性があります。
- 個人的な問題
- 社会的な問題
- 神経学的な問題
パチンコ依存症には、ストレス、孤独、不安、自己肯定感の低下、人間関係の問題などの個人的な問題が関係している場合があります。
パチンコ依存症は、貧困、失業、家族の問題、社会的孤立などの社会的な問題に直面している人々により頻繁に見られます。
パチンコ依存症は、脳の報酬系と関係があると考えられています。報酬系は、楽しいことや快感を得ることで活性化されますが、パチンコ依存症の人々は、報酬系が異常に活性化し、パチンコに対して過剰に反応する傾向があると考えられています。
パチンコ依存症の治療方法としては、まずは専門医に相談し、心理的なアプローチや薬物療法などが行われます。
また、自助グループに参加することで、他の依存症患者と話し合い、支え合うことができます。
しかし、依存症には再発のリスクがあるため、長期的な治療が必要です。
また、予防についても考える必要があります。
特に、未成年者への規制や教育、パチンコ業界の自主規制などが必要とされています。また、自分自身も、パチンコに対して無謀な投資を行わず、節度を持って楽しむことが大切です。
パチンコ依存症同士の腐れ縁か
まあ物語ですから、といってはそれまでですが、夫婦の関係については、ちょっと理解を超えるストーリーでした。
妻は、男と駆け落ちしますが、その男を含めて4人の男が体の上を通り過ぎ、途中で妊娠出産までしてしまいます。
夫は、自分が仕事にかまけて会話もろくになかったことを反省していますが、だからといって、譲歩にも限度があるでしょう。
そして、夫も妻を追いかけているうちに、職を失い、パチンコ依存症に転落。
何度か立ち直るチャンスがあるのに、それをすべてフイにしてしまいます。
さらに3人の女性と知り合い、途中で再婚もしています。
にもかかわらず、またもとの妻とよりを戻すというのは、とんだ腐れ縁のパチンココミュニテイーで、パチンコをしない私には理解できません。
だって、別れた妻と間男との間に生まれた双子の娘まで押し付けられて育てるなんて、バカじゃないのって思いませんか。
夫婦はよりを戻すのですが、夫がまたパチンコに興味を示すことで、妻が怒って呆れているシーンは、「いや、そうかもしれないけど、もとともあんたが転落させたんだろ」と突っ込みたくなってしまいます。
まあもとをただせば、教職が忙しすぎて、家庭や夫婦として意思の疎通がなかったことがありますから、教職現場とはそういうものなのか、という別の社会問題も考えさせられてしまいますけどね。
せっかく全43巻が無料で読めますから、今のうちにいかがですか。
以上、連ちゃんパパ（ありま猛著、秋水社ORIGINAL）は、パチンコ依存症に転落した夫婦の腐れ縁や借金苦による放浪などを描いた漫画、でした。
