鉄道まるわかり001 京急電鉄のすべて(旅と鉄道編集部編集、天夢人)は京急電鉄の企業、路線、駅、車両、歴史、魅力をまとめた書籍です。京急ファンだけでなく、沿線在住の方や通勤・通学で利用される方なども有用で楽しめる京急大全です。
『鉄道まるわかり001 京急電鉄のすべて』は、旅と鉄道編集部によってまとめられ、天夢人から上梓されました。
奥付によると、編集が林要介さん(天夢人)。
執筆は、平賀尉哲さん、河野孝司さん、高橋誠一さん、小寺幹久さん、植村誠さんです。
単なる趣味の鉄道本ではなく、かといって観光本でもない、グループ企業や、車両や路線、沿線観光地、品川駅の改修工事、品川駅前の再開発など、京急について余すところなくまとめられた書籍です。
本書は、「鉄道がもっとわかると、電車に乗ることがもっと楽しくなる! 」をコンセプトにした、「鉄道まるわかり」シリーズの第1弾です。
鉄道まるわかりシリーズは、全15冊の予定で、現在11冊がリリースされています。
本書は2022年7月14日現在、AmazonUnlimitedの読み放題リストに含まれています。
関東で最初の電気鉄道
京急というのは、京急電鉄のこと。
私のような地元の者は、京浜急行というと懐かしさもあって通りがいい。
東京の泉岳寺⇒品川から、神奈川県の浦賀までを本線とし、その他、羽田空港線、(川崎)大師線、逗子線、久里浜線などの支線があります。
廃線・未成線マップ 第9弾は、ハマの赤いカオストレイン…京急さんです。
これまでの路線図シリーズと比較するとシンプルですが、青山線や五反田線、鎌倉線など興味深い路線も沢山。白線付きは廃線区間、破線は未成線(免許取得区間のみ記載)です。#路線図 #京急 #京浜急行 pic.twitter.com/vCl4O2Jwin
— カオストレイン (@chaostrain) July 3, 2019
支線と言っても、京急の種別では最優等列車の快特が、途中駅の金沢八景から本線ではなく久里浜線の三崎口まで行きますし、羽田空港線は京成線や都営地下鉄の車両も乗り入れています。
肝心の本線は、基本的に各駅停車(普通電車)の路線です。
つまり、支線のほうが中心になっているのです。
そして、支線の中では唯一の盲腸線である大師線。
産業道路駅地下化で今更行ってきました大師線 https://t.co/pkW7DmzU5N @YouTubeより
— 赤べコム (@akabecom) July 12, 2022
川崎大師駅には、その碑もありますが、京急発祥の路線です。
この大師線をもって、関東では初めて、日本では3番目の電気鉄道として京急は誕生しました。
京急大師線は日本初の標準軌を採用した同電鉄最古の路線でありドラマ『男女七人秋物語』の舞台にもなりましたね。
京急電鉄については、ファンが多いのです。
赤色の車体が旗幟鮮明だからか、JRと長く競合するも速さでは負けていないからか、追加料金無しでクロスシートの車両があるからか。
『タモリ倶楽部』でも、タモリさんが京急ファンであることが明らかにされていました。
とにかく、そんな京急についての徹底解説本です。
第1章は、企業としての京急が解説されています。
品川の再開発や、住みたくなる京急の沿線づくり、百貨店からスーパーマーケットまで沿線住民に寄り添った店舗展開などの紹介です。
第2章は、京急の路線。
前述した本線と各支線を解説しています。
第3章は、その路線内の各駅についての歴史や地域紹介などです。
第4章は、鉄ちゃんお待ちかねの車両紹介。
旧230形や旧600形など懐かしい車両も登場します。
第5章は京急電鉄の歴史。
京急はもともと、京浜電気鉄道と、横浜以南の湘南電気鉄道が合併したものですが、そこから戦時下の大東急といわれる現在の大手電鉄会社の統合を経て、現在の京急電鉄があります。
第6章は、「おトクなきっぷ」「駅メロディ」「グループ会社」「レジャー施設」「撮影スポット」など、京急の魅力をさらに掘り下げています。
私は京急が地元なのです
冒頭に書いたように、私は京急線が地元です。
生まれたところの最寄り駅は、雑色といいます。
読めますか?
「雑色」と書いて「ぞうしき」と読むのです。
その後、羽田空港線沿線の小学校に通いましたが、羽田空港線が京急蒲田から高架化したのは感慨無量でした。
京急蒲田駅高架化完成ドキュメント(1)~試運転車発車まで~ https://t.co/5rJYIJZBST
— かやのなおき@大田区 (@mrjunon) August 16, 2017
正月の駅伝が、いつも羽田空港線の踏切で中断していたので、高架化による立体交差で解消したとニュースにもなりましたが、私としては、江ノ電のようなローカルさがよかったので、ちょっとだけ気持ちは複雑でしたね。
私個人の好みですが、京急グループの立ち食いそばである『えきめんや』は、数ある立ち食いそばの中でも秀逸です。
品川や京急川崎の『えきめんや』はよく利用するのですが、たぬきそばはとにかく天かすが多い。
硬めの天かすが一面に広がっていて、そばが見えないぐらいです。
つゆまで完璧にいただかないと、この天かすをパーフェクトにいただくことはできないでしょう。
ということで、京急ファンだけでなく、沿線在住の方や通勤・通学で利用される方、さらには京急電鉄への就職を目指している学生の企業研究にも有用な一冊です。
以上、鉄道まるわかり001 京急電鉄のすべて(旅と鉄道編集部編集、天夢人)は京急電鉄の企業、路線、駅、車両、歴史、魅力をまとめた書籍、でした。