病気が長引く人、回復がはやい人 胃腸が美しい人は長生きできる(江田証著、幻冬舎)は、「健康長寿を約束する55の新生活習慣」を紹介しています。見た目が若い人の体を調べてみると、血管や血液、また心臓や脳、胃腸などの臓器の状態がよく、細胞も若々しいといいます。
本書は、栃木の無医地区で開業し、今では1日200人の患者を診る江田クリニック院長・江田証医学博士直伝の、健康長寿を約束する55の新生活習慣がつまった一冊です。
見た目が若い人の体を調べてみると、血管や血液、また心臓や脳、胃腸などの臓器の状態がよく、細胞も若々しいといいます。
外見だけでなく、体の中身も若々しいため、心臓病や、がんといった死に至る病気から認知症まで、あらゆる病気を遠ざけることができるとしています。
結果的に、見た目が若い人たちは、元気に長生きできるとのことです。
Copilotは、本書について、4つのポイントを挙げています。
1. 見た目を若くすると病気にならない……若々しい体の状態は、血管や血液、心臓、脳、胃腸などの臓器の健康にも影響します。外見だけでなく内部の健康も重要です。
2. 突然死を予防する血管ケア習慣術……血管の健康を保つことは、突然死を防ぐために重要です。血管ケアの方法についても解説されています。
3. 認知症は全身病だと知っていますか?……認知症は単なる脳の問題ではなく、全身の健康と密接に関連しています。本書では、認知症予防のためのアプローチも紹介されています。
4. 腸内フローラの活躍でがんは治せる……腸内環境は健康に大きな影響を与えます。腸内フローラの改善ががん予防に役立つことも取り上げられています。
長生きできる回復力は、「レジリエンス(抵抗力・抗病力)」の高さによるといい、それがある人は、あらゆる病気を跳ね返せる力があり、見た目も若いといいます。著者は現役の消化器内科医ですが、病気の解説だけでなく、マインドセットまで書かれています。
「新生活習慣」を提案
【今日のおすすめ】無医地区で開業、1日200人の患者さんが列をなすスーパードクター直伝!一家に一冊 読むクスリ。スーパードクター直伝の、健康長寿を約束する55の新生活習慣がつまった一冊です。
/江田証『病気が長引く人、回復がはやい人 胃腸が美しい人は長生きできる』https://t.co/VWEStjHtkG pic.twitter.com/pJJXzBE5HE— 幻冬舎 電子書籍 (@gentosha_dc) May 7, 2024
まず、江田証医師は、見た目が若い人の体を調べてみると、血管や血液、また心臓や脳、胃腸などの臓器の状態がよく、細胞も若々しいと書いています。
江田証医師は本書で、それが「レジリエンス(抵抗力・抗病力)」の高さによるといいます。
そういう人は、ダメージを受けても折れずに立ち直る、バネのような回復力があるというのです。
レジリエンスは、生まれつきの能力だけでなく、食事、運動、身の回りの環境の整え方、考え方など、生活習慣で決まるといいます。
本書では、レジリエンス(抵抗力・抗病力)を高めるための「新生活習慣」として、次のような内容を紹介・解説しています。
「仕事や会議は立って行う」「食後に緑茶を飲むと肺がん予防になる」「うつ予防として日曜の夕食に牛肉を食べよう」「大根おろしとレモンで毒消し」「グルコサミンは膝関節には効かないが抗酸化には有望」「バイアグラでアンチエイジング」「15分以上100分以内の有酸素運動が認知症や糖尿病などの予防に」「心筋梗塞の予兆は耳のしわ」「牛乳は超ダイエット食品」「明るい照明とココナッツオイルで認知症予防」「腸内フローラに便移植」
詳細は本書でご確認ください。
ネットでしばしばとりあげられる「ナン・スタディ(修道女研究)」も紹介されています。
1986年から、ケンタッキー大学(その後は米ミネソタ大学で研究続行)で、デビッド・スノードン博士が、75歳~106歳までの678人の修道女を死後の脳解剖も含めて調べたところ、
1.若いころ(平均22歳)に書いた文章の意味密度(語彙の豊かさ)と、老年期(80歳)の認知機能には深い関係がある
2.修道女はたとえ認知症になっても、3分の1は症状が出ない
ということがわかったそうです。
言葉は健康に影響する。ケンタッキー大学で修道女の日記を分析。すると最もポジティブな表現の多いグループは、最も少ないより7年近くも寿命が長いとの結果が。わたしのTwitter界周辺では、どんな状況もポジティブな言葉で投稿、前向きな動機づけしている人が圧倒的に多い。こりゃ長生きしそうだぞ。
— おとん (@oton5964) October 19, 2021
修道女は、起床時間や食事など、均質的な生活をしているので、調査・解析しやすいのだそうです。
ここから、認知症予防には、規則正しい生活と、計算能力より言語能力が求められると本書では考察されています。
そして、それには、
ネットの細切れの文章より、一冊の本を通して読む
ことを求めています。
ネットのweb掲示板や、SNSなどの書きっぱなしで手っ取り早くわかった気にならず、資料を読み込み質の高い言論で学びましょう、ということだと思います。
マインドセットも推奨
先程の「新生活習慣」ですが、著者自身も、本書のような執筆原稿は、立って作成しているそうです。
私もヤッてみましたが、立ったままだとなんか集中できないですね。
「有酸素運動」「牛乳」「明るい照明」などは、医師・医学者によっては否定的な意見もあるので、このへんは判断が難しいところです。
緑茶も、以前は浴びるように飲んでいましたが、コーヒーとの兼ね合いでカフェインの量も気にするようにしているので、最近は減っています。
腸内フローラ対策は、私は納豆を食べることにしてします。
本書の最後には、マインドセットも書かれています。
たとえば、90歳まで生きると決意したら、それを紙に書いて、朝晩眺めて心構えをする。
そして、90歳になった時を想像し、明確なイメージを作り、人生を逆算してとるべき予防策が見えてくるというのです。
どこを人生のゴールと見るか、行き当たりばったりでいいのか。本書は人生観を見直す機会も与えてくれるわけです。
これからの人生設計、されていますか。
以上、病気が長引く人、回復がはやい人 胃腸が美しい人は長生きできる(江田証著、幻冬舎)は、「健康長寿を約束する55の新生活習慣」を紹介、でした。