雑記ブログの教科書(凪沢勇志著、Kindle版)は、ノートパソコンを1台使い、半年以内で月10万円を稼ぐブログの書き方を解説。雑記ブログとは、様々なジャンルの記事で更新されているものを指します。具体的にどんなテーマで書くべきかを指南しています。
『雑記ブログの教科書』は、凪沢勇志さんが著したKindle版書籍です。
長いサブタイトルがついています。
『~半年以内で月10万円を稼ぐ~ノートパソコン1台、自宅やカフェ、好きな時間、好きな場所でできる副業: 【スキルなし】【経験なし】【文才なし】パソコン音痴だった40代が簡単に稼げた新しいブログのやり方』と、ほぼ100文字。
Kindleは、サブタイトルも大切であるというセオリーを守っているわけです。
「パソコン音痴だった40代」というのは、凪沢勇志さんご自身のことです。
タイトルにある雑記ブログというのは、ブログのジャンルとしては特化ブログの対義語です。
特化ブログが、ひとつのテーマに特化したブログであるのに対して、雑記ブログというのは様々なジャンルの記事で更新されているものを指します。
本書は、その雑記ブログで月々10万円の収入を得ましょう、という指南書です。
もちろん、雑記だからといって、無原則に記事を更新していけば良いわけではありません。
本書で、その方法を解説しているのです。
具体的には、記事の肝となるキーワードの選定や文字数などについてです。
本書は2022年10月24日現在、AmazonUnlimitedの読み放題リストに含まれています。
まだ土日のバイトを探してるんですか?
みなさんは、ブログは開設されていますか。
昨今はSNSのサービスが増え、ブログはオワコン、なんていう向きもあります。
しかし、Googleの検索窓で調べたいことを検索すると、出てくるページはブログ(更新型記事)が圧倒的に多いのではないでしょうか。
つまり、まだブログはネットで重要な発信ツールであるということです。
本書『雑記ブログの教科書』は、そのブログで月々10万円を稼ぐようになる方法を指南しています。
出勤も上司も同僚もない仕事
日本の社会は、すでに年功序列や終身雇用制が崩れつつあり、大企業でさえ社員の副業を認めるようになってきました。
それはつまり、会社をあてにせず、不十分なところは自分で補ってください、という意味です。
しかし、現実にそれまでサラリーマンだった人が、もとい、現在もサラリーマンである人が、補える副業などなかなかできるわけではありません。
ウイークデーは勤務。
では土日のみ?
そんなに都合よく仕事が見つかるものではありませんし、本来休日である時間を使って労働するのは大変です。
その点、ブログで収入を得られるなら、こんなにいいことはありません。
何しろ、ブログというのは自分がライター兼メディアのオーナーです。
書きたいとき、書けるときに自分の裁量で書けばいいのです。
夜中でもいいし、こたつに入っているときでも良いのです。
どこかで勤務するときのように、上司の指示をしくじらないように緊張し、同僚との人間関係に気を使い、体調やその時々の都合に関係なく、決まった時間に電車に乗り出社しなければならない、身だしなみも整えなければならない、なんてことは一切ないわけですから。
家にいて、お茶を飲みながら、家の留守番を兼ねて、自分の都合に合わせて執筆時間を作れば良いのです。
上限も減給もなくずっと稼ぎづつけてくれる
もし土日勤務するなら、日給や時給です。
いや、よしんば固定給であったとしても、上限が計算できます。
たとえば、時給1000円なら、8時間働いて週に16000円。
月に64000~80000円と計算できます。
まあかりに「残業」があっても、そこにいくらか上乗せがあるだけです。
しかも、それは皆勤の場合の皮算用であり、もし休んだらそこからマイナスとなります。
つまり、感覚としては「引き算」の報酬です。
一方、ブログはどうでしょう。
書いたものに対する報酬なら、それはいったんネット上に公開すれば削除しない限り消えませんから、記事に対する収入は増えることはあっても減ることはありません。
本人は風邪で寝込んでいても、ネットに上がった記事が不特定多数に読まれている限り、読む人が多ければ多いほど収入は増えていく一方です。
つまり、「足し算」の報酬です。
その上、アクセス者が増えれば増えるほどブログによる収入は増えるということは、そこに上限はありません。
1度更新した記事はネット上にある限り、別に何もしなくても、その後も誰かが読んでくれる可能性があります。
つまり、1度働いた(執筆して投稿した)だけで、それがずっと収入をもたらしてくれるのです。
通常の労働は、1時間働いたら、その1時間分の報酬しかないですよね。
そこで本書では、副業としてのブログを勧めているのです。
雑記ブログにより適しているのはクリック報酬型広告
では、そのブログで、どうやって月10万円を稼ぐのでしょうか。
一言で述べると、広告収入です。
本書で勧めている雑記ブログの場合、ブログに広告を貼り付けてそれをクリックしてもらうのです。
ブログには、少なくとも副業として稼ぐためのものは、大きく2通りあります。
本書では、ブログの種類は3種類あるとしていますが、ひとつは芸能人など著名人が書く日記ブログなので、これは私達一般人が稼ぐためのブログとは根本的に違うので除きます。
残りのふたつのブログは、それぞれ適応する広告の種類が違います。
ひとつのジャンルを掘り下げる特化型ブログ
ひとつのジャンルについてのみ書かれているブログを、特化ブログ、もしくは特化型ブログといいます。
電子機器、ファッション用品、生活用品などについて、深く掘り下げています。
その場合、電子機器全般で記事を書く場合もありますが、特定の製品に絞って、つまり特化して書ければなお望ましい。
したがって、より濃い情報による専門性が求められます。
読者もそのことについて知りたい人が読むので、ターゲットが絞りやすく、その人達の購買意欲をそそるような記事の関連商品のページに誘い購入してもらいます。
それがアフィリエイトです。
成果報酬型などともいわれます。
アフィリエイトは、商品を買ってもらうので、購入意欲満々の人に来てもらわなければなりませんから、商品を買いたくなるような魅力ある専門性の高いブログページを作成しなければなりません。
いろいろなジャンルの記事をたくさん更新した雑記ブログ
いっぽう、記事のジャンルは限定せず、むしろより多くの人に読んでもらえるようにたくさん記事を更新するのが雑記ブログです。
本書がテーマとしているのが、雑記ブログです。
雑記ブログの広告は、ブログ記事全体で特定の商品を成約させるというよりも、訪れたユーザーが広告をクリックしただけで収入が発生するクリック報酬型の広告が適しています。
代表的なクリック報酬型の広告は、Googleアドセンスです。
アドセンスの広告は、ブログ側が選ぶのではなくGoogleが配信するので、記事に関連した広告、閲覧者の関心に沿った広告などが表示されます。
1クリックあたりの単価は数円~数十円単位なので、まとまった金額にするには多くの訪問者が必要となり、いきおいジャンルも幅広く、より多くの記事を更新していく必要があるわけです。
本書では、グーグルアドセンスの広告をどのような手続きで貼り付けられるようになるかも教えてくれています。
以前は数十万支払っていたトレンド記事の書き方情報
では、そのアドセンスに適した、より多くの訪問者を迎え入れられる、幅広いジャンルの記事更新は何を書いたら良いのでしょうか。
本書では、トレンド記事を勧めています。
ネットで話題になり、検索されやすいキーワードやテーマを含む記事を書きましょう、ということです。
その、「検索されやすいキーワードやテーマ」の見つけ方も本書に図解で書かれています。
一昔前ですと、それは情報商材と呼ばれる数千円~数万円のコンテンツとして販売されていました。
もっとエグいのになると、塾として、そのテキストに質問権を加えて10万~30万円ぐらいで販売されることもありました。
それが、今やAmazonUnlimitedの読み放題リストに含まれているのですから、これから始める人は恵まれていますね。
「昔からやっていた方法なら、もう沢山の人がやっていて市場的に飽和しているだろう」って?
それは、絶対にそんなことはない、と強く断言はできません。
つまり、否定はしきれません。
ただし、トレンド記事というのは要するに記事に旬がありますから、過去は過去であり、今のトレンドについて書くのはどの書き手も横一線です。
それに、トレンドブログを始めても、そこで挫折してしまうか、もしくは特化型ブログに「転向」するかしてしまうので、単純にトレンドブロガーが増えていくとも言い切れません。
また、企業は年々ネットに対するの広告費を増やしていますから、競争相手が増えても、パイも大きくなっています。
まあ、論より証拠で、まずは本書を読んで頑張ってやってみることではないかと思います。
E-A-T(専門性・権威性・信頼性)も意識してみよう
以下に書くことは、本書には書かれていない私の判断による付け足しです。
前述のように、私達一般人とは違う有名人の日記ブログは、すでに書き手に知名度という価値があるので、たんなる日記でも十分に「稼げるブログ」になっています。
たとえば、テレビで活躍しているあの人は、どんな暮らしをしているのか。
そんな関心を持って見られているので、ただ「朝ごはんを食べた」という記事だけでも多くの人に見てもらえます。
そこに、具体的な商品名を書いて、「これはおいしかった」という記事にすれば、それでアフィリエイトもできます。
実際に、それで稼いでいる芸能人は少なくないと思います。
では、私たち一般人は、自分の名前でブログを稼げるようにはできないのでしょうか。
2019年以降のサイトの価値判断について、GoogleはE-A-T(専門性・権威性・信頼性)を重視するとしています。
E-A-Tとは、Googleが定める品質の高いコンテンツの条件3つの頭文字を取った言葉です。
Googleの検索エンジンで上位表示されるためだけでなく、読者に対する記事提供の説得力にもつながる価値です。
つまり、書かれている内容だけでなく、「どういう人が」書いているか、ということを重視するということです。
雑記ブログの段階では、それほど気にしなくてもいいかもしれませんが、Googleや読者に対して、専門性・権威性・信頼性を感じてもらう記事づくりをすることは、どんなブログであろうが正しい方向であることは確かです。
では、具体的に、どのようにしてE-A-Tを獲得するのか。
先日、その点について簡単にまとめました。
全部で5つあります。
- 権威を引用する(難易度★)
- 体験を利用する(難易度★)
- 年数を利用する(難易度★★)
- 実績を利用する(難易度★★★)
- 自分がブランドになる(難易度★★★★★)
詳しくは、上掲OGPのブログ記事をご覧ください。
いずれにしても、ブログは初期費用がほとんどかかりません。
今は、自分でサーバーを借りて、WordPressというオープンソースのブログソフトウェアを使ってブログを開設する方法が推奨されています。
サーバーの価格はまちまちですが、ブログのドメイン代をあわせても、月にならすと2000円はかかりません。
ですから、費用の心配なく、誰でもまず実際にやってみることをおすすめできます。
いかがですか。
以上、雑記ブログの教科書(凪沢勇志著、Kindle版)は、ノートパソコンを1台使い、半年以内で月10万円を稼ぐブログの書き方を解説、でした。
『雑記ブログの教科書』~半年以内で月10万円を稼ぐ~ノートパソコン1台、自宅やカフェ、好きな時間、好きな場所でできる副業: 【スキルなし】【経験なし】【文才なし】パソコン音痴だった40代が簡単に稼げた新しいブログのやり方 – 凪沢 勇志