20歳若く見えるために私が実践している100の習慣(南雲吉則著、中経出版) は、現役医師が自ら実践しているアンチエイジングです。刊行当時、56歳なのに「脳年齢38歳、骨年齢28歳、血管年齢26歳」を維持するには日常をどう暮らしているのかがわかります。
『20歳若く見えるために私が実践している100の習慣』は、南雲吉則さんが中経出版から上梓しています。
この記事は、Kindle版をもとにご紹介します。
著者は、乳房専門のナグモクリニックを開業した医師です。
56歳というのは、刊行当時の年齢で、現在は67歳です。
近影はネットで確認できます。
表紙には、上梓したときの著者と、30歳時点での著者の顔が出ています。
別人のように若くなっています。
すでに、本書はAmazonの販売ページで、目次を公開しています。
●第1章「スポーツしない ~南雲流・体の動かし方~」スポーツはしない/どんなことがあっても走らない/歩くときは日傘をさす など… ●第2章「食べない ~南雲流・食事のすすめ~」 「腹6分目」を目指す/簡単に痩せられる南雲流「一汁一菜」の方法/何を食べてもよい「一日一食」を実践する など… ●第3章「飲まない ~南雲流・嗜好品への対処法~」 /休肝日で肝臓は回復しない/疲れたときに酒を飲むと寿命が縮まる/たばこは老け顔をつくる など… ●第4章「考えない ~南雲流・ストレス解消法~」 本当に思い悩んだときは「感じるままに動く」/ものわかりのよい人もあなたの敵/EDは幻想だ など… 他に、●第5章 「洗わない ~南雲流・ボディケアの習慣~」 ●第6章「温めない ~南雲流・体を強くする習慣~」 ●第7章「 夜更かししない ~南雲流・若返り睡眠術~」などなど、20歳若く見えるために実践している習慣を伝授!まずは、2~3個から始めてみて下さい。
健康法として、他の医師も言っていることもあれば、むしろそれらとは正反対のこともあります。
ということは、従来の健康法とは、少し違うのかもしれません。
なにしろ、「若くみえるため」という眼目があるわけですから。
本書は2023年5月19日現在、KindleUnlimitedの読み放題リストに含まれています。
若返り対策で別人のように
南雲流若返りテクニックは、南雲吉則先生が提唱する若返り法です。
南雲吉則医師は、50代でも30代に見える、見た目年齢の驚異的な「若返り=アンチエイジング」の実現方法を、写真や図版を多用して大判ビジュアルで伝授しています。
大きな労力をかけずに、毎日の生活のなかで食事や生活習慣を変えるだけで誰でも簡単に実践できます。
南雲流若返りテクニックの最終目標は、つやつやの美しい肌とお腹が凹んだ体です。
誰もが持っている生命力を引き出すことができます。
南雲吉則先生は、日本の医師であり、健康・美容に関する独自の理論や治療法を提唱しています。
もう有名ですが、著者は30代は、太ってぶよぶよだった。
しかし、若返り対策で別人のようになった、という話です。
著者の提唱する若返り法は、総合的なアプローチを用いて、体の内側から若返りを目指すものです。
本書では、南雲吉則先生が提唱する主な若返り法について「100の習慣」を解説します。
種なものを抜粋します。
腹6分目、1日1食、フルーツは皮ごと食べよ、魚は卵を食べるな、生野菜は食べずに味噌汁の具に、ご飯は玄米でパンなら黒パン、魚は小魚で全身食べる、横文字のものを食べない
休肝日で肝臓は回復しないどころか逆効果(酒は控えろ)
生涯飲める極量が男性500kg、女性250kg、ワイン1本を365日飲むと36kgだから、男性でも14年で極量に達する
やすい酒は飲まない、湯上がりはビールではなく冷たい水、酒のつまみにはレモンを掛ける
空腹時にお茶やコーラを飲まない、もちろんタバコはNG
子供にお茶は飲ませない、人工甘味料はとらない
走るな、わざわざトレーニングするな、スポーツはせず日常の生活で運動しろ。
電車は座るな、座っているときは貧乏ゆすりする、歩くときは日傘をさす、
具体的な習慣ではありませんが、免疫力を高めるな、というのも新機軸ですね。
がんは免疫が低下したからなるわけではない。
免疫力を高めることで、逆に自分の体を傷つける、といいます。
どっちが本当なの?
ことほどさように本書は、よくいわれる健康法と、本書の若返り法は少し違うところがあります。
1日1食といいますが、『「80歳の壁」を超える食事術』(吉村芳弘著、幻冬舎新書)では、70代以降は太っていることが健康維持につながるから食べようと唱える。
肉もどんどん食べろといっています。
現実に、小太りが一番長生き、という統計もありますよね。
健康で長生きしやすい体形とは? 百寿者の研究から分かったこと:良い肥満、悪い肥満:日経Gooday(グッデイ) https://t.co/W3oiqoTKs9 #日経Gooday(グッデイ)
— 石川良直 (@I_yoshinao) April 7, 2023
若返ることと、生命力は別のことなんでしょうか。
あとは、体を冷やすことも推奨していますが、他の医師の健康法は、例外なく「体を温めろ」です。
『35年以上の断食経験70代現役医師が実践する12時間断食』(笠倉出版社)は、石原結實さん、石原新菜さん父娘による「食べない健康法」について書かれていますが、石原結實医師の持論は、とにかく「体を温めよ」ですね。
血流が良くなることで、免疫力も上がり新陳代謝も良くなる、ということです。
このように、両立しない説が並び立つと、読者は戸惑ってしまいます。
まあ、個人的な感想ですが、健康法ならともかく、「若返り」というのがそれほど大切なことなのかどうか。
美魔女とかいいますが、かりに50代の女性が30代に見えたとして、だから何?という気がします。
そんなに30代がよければ、本当の30代の人を選べばいいわけですよね。
歳を取れば、毛が少なくなったり、シワができたりするのは、摂理だと思います。
年相応で、食べたいものを食べて寝たきりにならない健康を保っていれば、それでいいのではないでしょうか。
著者は、家庭でも冷蔵庫を別にしてまで、1日1食の少食にこだわっていますが、食べることも人間の生きがいの一つだ、と思う私は凡夫なんでしょうかね。
みなさんは、いかがお考えですか。
以上、20歳若く見えるために私が実践している100の習慣(南雲吉則著、中経出版) は、現役医師が自ら実践しているアンチエイジング、でした。