自分の本を出しなさい あなたの人生をガラリと変える本の魔力(藤本憲幸著、パンローリング)は、自著を持つことによる人生革命を説いています。著者は26才で処女出版。本書の時点で245冊以上の出版を果たした驚くべき体験と実証を開陳しています。
『自分の本を出しなさい あなたの人生をガラリと変える本の魔力』は、藤本憲幸さんがパンローリングから上梓した書籍です。
社会的信用、人間関係、お金、名誉、ガラリと変わった出版後の人生を告白しています。
著者は、断食や記憶術、短時間睡眠など、立て続けにあたらしいジャンルの書籍を上梓しました。
このブログでは、2冊ご紹介しています。
『体を浄化する毒出し断食』(藤本憲幸著、主婦の友社)は、巷間言われている「リサイクル」ではなく「リセット」として断食を推奨した書籍です。
断食によって、健康面だけでなく性格や能力まで変わってしまうとしています。
『脳が突然鋭くなる「短時間」睡眠法』(藤本憲幸著、パンローリング)は、4時間短眠で人生を有意義に過ごす勝利者になろう!と説く書籍です。
今まで健康の重要な因子とされていた睡眠「時間」は、多ければいいというものではないと指摘しています。
そして、本書では、まさにそうした書籍の上梓自体について書かれています。
書籍を出すことで、次の注文が来て、実績を積み重ねることでその分野の専門家として、信用とお金がついてきた、という話です。
それは、魔力とも言うべき力を秘めていた。金も無く、コネも無い、能力も無い、弱冠26歳の私が、初めて出した一冊の本が驚くべき力を発揮したのである。 あらゆる人間が求めてやまない夢 (社会的信用・人間関係・お金・名声・名誉・・・・・)が次々に叶っていったのである。本書をお読みのあなたにもそれは絶対に可能である。
本書では具体的に、著者がどんな分野の書籍を出したのか。
そして、その経緯を告白しています。
本書は2023年4月14日現在、KindleUnlimitedの読み放題リストに含まれています。
全くお金をかけないで世界各国にあなたの組織を拡大していく方法
本書では、著者が「専門」をひとつではなく、いくつも持っていることが多数の出版につながったと述べています。
「私はこうして富と名声、別世界を楽しみながら手に入れた」と書かれています。
といっても、業界にゴロゴロしている何でも屋のフリーライターではなく、きちんとオーソリティとしての信用を持った分野があり、それを広げて社会的信用も膨らんでいく、という経緯を辿っています。
- ヨガ
- 記憶術
- 想念術
- タントラ強壮
- 熟睡・短眠・眠り方
- 視力回復
- やせる美容
- 断食
- 海外取材
- 各健康法・治病
- 人間改造
- 生き方
これだけ「健康」や「精神」について造詣の深い著者ですが、69歳で心筋梗塞で亡くなってしまいました。
働きすぎたのかもしれませんね。
もともと体が弱かった著者は、その克服ではじめたヨガの本を上梓してから、それらの分野にウイングを広げました。
著者は、本に限らずあらゆる成功の極意をこうまとめています。
- 未だ人のやっていないことを先んじてやる
- 人マネを追うより、独自の方針を見つけ出す
- “今”の時代、世の人々が何を求めているかを把握しておく
- その道の最高の達人を探し出す
- その達人から本物の「秘密」を聞き出す
- そしてその「秘密」を活用する
この「秘密」を「発想」「アイデア」「企画」という言葉に置き換えれば、ヒット商品が誕生するといいます。
こうして著者は、書籍が売れるだけでなく関連の「学校」や「活動団体」の会長に就任。
ユーガピア協会という、日本ヨガ指導協会、日本記憶術学院、ヨガ研究所等の組織の統合的組織の会長になりました。
「たった1冊の本から教祖になり、僅か13年で国内と海外に巨大組織が自然にできた」と書いています。
そして、「あなたなら、どうすればいいか」という見出しで、具体的な提言を行っています。
- 本を出す(自費出版でもなんでもいい)
- 外国語に訳される
- その国で話題になる。ならなくても書店に出回ればいい
- その国の読者から手紙が来る
- その国の愛読者を中心に交流を深める
- その国に行ってみる
- もし商売をしていれば、本を通じて支店づくりもできる
- 本を出せば出すほど、その申込みは多くなる
これが、「全くお金をかけないで世界各国にあなたの組織を拡大していく方法」だそうです。
ま、そこまでは考えないとしても、本を出すことが、ネットでブログやSNSの発信ができる今の時代でも、権威あるプロモーションであることにこんにちも変わりありません。
なんというか、ネットは全世界につながる市場ですが、しょせん評価は「ミニコミが巨大化したもの」なんですね。
「マスコミ」とは権威が違います。
ただ、今はKindleという、お金もツテ(出版社等とのつながり)もなくたって、「1」を実現できるすべがありますから、いい時代になりましたね。
もちろん、紙の書籍と電子書籍では、紙の書籍のほうが評価は高いかもしれません。
しかし、いずれにしても、せっかくの意見や情報を、「ミニコミ」のブログやSNSに書くよりは、「マスコミ」である書籍として上梓したほうがいいと私も思います。
ネットならではのプロモーション方法はいろいろある
私がこの商売に入って、3年目だったか、ある実業系の出版社から、書籍の執筆の注文が2冊入ったのです。
そこでは、たしか奥付にスタッフとして私の名前のクレジットは入ったかもしれませんが、「著者、草野直樹」とはなりませんでした。
それまで雑誌の記事ばかり書いていたので、「ああ、自分が著者として本を出してみたいなあ」と思いまして、ちょうどそのとき、日本大学の心理学者だった大村政男さんを取材したのです。
大村政男さんは、血液型性格判断を科学と言い張る能見正比古、能見俊賢父子とたたかっていまして、要するに彼らが語る血液型と性格の関係は、疑似科学であると。
ただ、大村政男さんご自身は、血液型性格判断についてまんざらでもなかったんですよ。
能見父子の説がでたらめだというだけでね。
で、大村政男さんをご存じの方は「そうそう」と思い出していただけると思うのですが、大村政男さんは取材を受けると、ご自身の資料を山ほどくださるのです。
どんどん宣伝してちょ、ということなんでしょうね。
当時、大橋巨泉事務所に所属もしていましたしね。
それで、それだけの資料を、4ページぐらいの雑誌記事、それもインタビュー記事でちょこっと使ったらおしまい、ではもったいないなと思ったので、その資料を使って、1冊本を書いてみたのです。
それが、かもがわ出版から刊行された『血液型性格判断の虚実』(1995年)でした。
かもがわ出版は、京都の出版社で、東京在住の私とは本来接点はないのですが、オカルトを科学的に暴く本をよく出していたんです。
それがきっかけとなって、各社で様々な本を書かせていただくことになりました。
まあ、著作数は、藤本憲幸さんの6分の1ぐらいですけどね。
本職は、ひとさまの本や雑誌の編集ですから。
現在は、ネットの時代ですから、ネットならではのプロモーション方法はいろいろあると思います。
私もそのへんは、時代に取り残されつつある年代なのですが(汗)、もう少し現役で頑張りたいので、あきらめずに私ももう一花咲かせたいと思っています。
とにかく、ご一読をおすすめします。
以上、自分の本を出しなさい あなたの人生をガラリと変える本の魔力(藤本憲幸著、パンローリング)は、自著を持つことによる人生革命、でした。
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