体においしい「ごはんの力」 できることから始めるプチ健康的食生活(金丸弘美、義岡千恵子著、川口澄子画、KKベストセラーズ)が注目

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体においしい「ごはんの力」 できることから始めるプチ健康的食生活(金丸弘美、義岡千恵子著、川口澄子画、KKベストセラーズ)が注目

体においしい「ごはんの力」 できることから始めるプチ健康的食生活(金丸弘美、義岡千恵子著、川口澄子画、KKベストセラーズ)がまた昨今注目を集めています。ごはんを通して、改めて健康と食べることについて考えているのが本書です。

昨今は様々な健康情報がありますが、まさに玉石混交状態。

また、同一食材の中に、ある成分は健康に良いけれど、別の悪い成分も含まれていることもあります。

そうすると、なにをどうやって、どれだけ食べたらいいのか迷ってしまうことも少なくないでしょう。

食べることの第一義的な目的といえば、生命や健康の維持や成長、身体活動で必要な栄養素をバランスよくとることです。

そこで、ご飯を食べることの意義をを、改めて見直そうという潮流があるのでしょう。

食事は、私たちの身体に必要な栄養素を摂取するための行為であり、生きる上で非常に重要な役割を果たしています。

以下に、食事することの意義を述べます。

エネルギー補給
食事は、身体のエネルギー源となります。私たちは、食べ物から糖質、脂質、タンパク質などの栄養素を取り入れ、それらが代謝されることでエネルギーを生み出します。このエネルギーを使って、身体の機能を維持したり、活動を行ったりすることができます。

栄養素の摂取
食事は、身体に必要な栄養素を摂取するための最も重要な手段です。私たちは、食べ物からビタミン、ミネラル、脂肪酸、アミノ酸などの栄養素を取り入れ、身体の様々な機能を維持するために必要な栄養素を摂取します。不足すると、身体の機能が低下し、健康上の問題が生じることがあります。

健康維持
適切な食事は、健康維持にも非常に重要です。バランスの良い食事を摂ることで、肥満や糖尿病、高血圧、心臓病、がんなどの生活習慣病のリスクを減らすことができます。また、食物繊維や水分を十分に摂取することで、便通を改善し、消化器系の健康を維持することもできます。

社会的な役割
食事は、私たちの社会的な役割にも関係しています。食事を通じて、家族や友人、同僚などとの交流を深めたり、文化や伝統を継承したりすることができます。また、食事を通じて、地域や国際社会とのつながりを広げることもできます。

以上のように、食事は私たちの身体だけでなく、健康や社会的な役割にも大きく関わっています。

適切な食事を摂ることで、健康的な生活が成立するのです。

ということを踏まえた上で、以下をお読みいただけると幸甚です。

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食べる量や糖質など争点の多い「食べること」

『体においしい「ごはんの力」 できることから始めるプチ健康的食生活』は、新刊ではありません。

発行されたのは2006年です。

その本書が、最近また評価を高めています。

本書が標榜するのは、和食の素晴らしさと、食べるもののバランスです。

食生活と健康については、いろいろな対立があります。

たとえば、少食のすすめという健康法があり、一方で、いや、そんなことはない、という対立があります。

また、植物性タンパクがいいという意見に対して、動物性が良いという意見もあります。

何より熱いのは、糖質制限の是非です。

食事療法を必須とする糖尿病患者の適応だった糖質制限が、近年、ダイエットや、一般の人の健康食のような言われ方をするようになりました。

肥満や病気各種は、糖質をとるからです。

しかも、がん細胞は糖質をエネルギー源とするから、脂肪を燃焼するケトン体がいい、と標榜する医師もいます。

さすれば、糖をやめましょう。

そのかわり、肉や卵や乳製品をしっかり摂りましょうというものです。

この潮流から、最近では、日本人の主食であるコメ、「ご飯」が悪役にされてしまいました。

しかし、そこはスケプティクス(懐疑的)に考えるべきです。

実は、糖質制限は、心疾患のリスクがあると言われます。

たしかに、抗がん剤投与の際に糖質制限が有効であるとの報告もありますが、一方で、がん細胞はアミノ酸を栄養源にする能力もあり、むしろタンパク質の偏った過剰摂取は、腎臓を疲れさせるという指摘もあります。

何より、ご飯とおかずで成り立っている食事に、その一方を全く取り去ってしまったら、食事としてのバランスが取れません。

本書では、そうした健康法に警鐘を鳴らしているわけです。

『体にいい「ごはんの力」』で8つの食生活チェック!

本書はまず、「あなたの食生活は、大丈夫?」というタイトルで、深刻な日本人の食生活のデータを挙げ、「あなたはいくつ当てはまりますか」と追及しています。

具体的には、以下のことが書かれています。

  1. 20代男性の2人に1人、女性の3人に1人は朝食を抜くことがある
  2. 20代女性の21.4%は痩せ過ぎ。でも7割は「自分は太っていると思っている」
  3. 働き盛りの男性(30~40代)の31%が肥満
  4. 現代人が1回の食事に噛む回数は620回で、戦前(1420回)の半分以下
  5. 野菜は1日350g食べるのが理想だが、いまの日本人は平均266.7gしか食べていない
  6. 20~60代女性の40.6%が便秘で悩んでいる
  7. 20~30代男性の54.3%、女性の18%がタバコを吸っている
  8. 女性の74%、男性の69%は、運動する習慣がない

昨今の禁煙ブームで、喫煙者の数字は少し変わったかもしれませんが、タバコの自動販売機がまちなかにある限り、今も残っている課題です。

朝食を食べる、野菜を食べる、たばこをやめる、運動をする、よくかんで食べる、といったことを求めています。

食事は、バランスを求めていますが、具体的には次のような図で示しています。

上から順に、より多く摂るべきものとしています。

一番上は主食です。

ごはん、パン、麺などの穀類です。

糖質制限派とは、ここで根本的に違います。

2段目は、意外かも知れませんが、主菜ではなく副菜が来るのです。

体の生理機能を整える食物繊維や、ビタミンで栄養素を補う野菜、きのこ、いも、海藻類などです。

3番目の主菜は、血や肉をつくる良質なたんばく質を供給する、肉類、魚類、卵、大豆などメインデッシュです。

4番目、すなわち一番下の左側には、骨を丈夫にするカルシウムの多い牛乳や乳製品があり、その右側がビタミンCやカリウムを供給する果物です。

糖尿病で食事に制約を設けなければならない場合を除けば、これは誰もが守るべきバランスです。

糖質は血管をベタベタにする。さすれば肉や卵でお腹いっぱいにして糖質をやめましょう……、という食生活では、そのバランスが崩れてしまうそうです。

ホリエモンが塀の向こうにいたとき、すごくやせましたが、食べ物がひもじかったのかというと、むしろご飯はそれまでよりもたくさん食べていたそうです。

つまり、ご飯は太るというのもウソ。

ご飯を中心とした食生活にしていれば、無理なダイエットをしなくても、自ずと過剰な体重が削ぎ落とされていくようです。

巷間の糖質是非論争。いろいろ意見や体の事情はあるでしょうが、人間にとって望ましいのは、あくまでも上記のバランスなのです。

以上、体においしい「ごはんの力」 できることから始めるプチ健康的食生活(金丸弘美、義岡千恵子著、川口澄子画、KKベストセラーズ)が注目、でした。

体においしい「ごはんの力」 できることから始めるプチ健康的食生活 - 金丸 弘美, 義岡 千恵子, 川口 澄子
体においしい「ごはんの力」 できることから始めるプチ健康的食生活 – 金丸 弘美, 義岡 千恵子, 川口 澄子

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