友達だった2人が付き合って0日で結婚を決めた話(えむふじん著)は、著者自身が経験した結婚のなれそめを描いた

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友達だった2人が付き合って0日で結婚を決めた話(えむふじん著)は、著者自身が経験した結婚のなれそめを描いた

友達だった2人が付き合って0日で結婚を決めた話(えむふじん著)をご紹介します。著者自身が経験した、結婚のなれそめを描いたものです。kindle無料マンガシリーズとして公開されています。インスタやX(Twitter)でバズった人気シリーズのひとつです。

本作も、初出はXです。

現代は、セルフプロデュース、とまではいいきれないかもしれませんが、少なくとも出版社とか、新聞や雑誌広告とか、取次店とか、既存の宣伝機関に頼らなくても、無料のXにポストするだけで人気作家の仲間入りできるのですね。

SNSに、自らの作品をポストして、それが「小学生エムモトえむみ」シリーズとして人気の漫画家であるえむふじんさんが、自らの結婚の馴れ初めをまとめたものです。


本作に限らず、ネット出版の潮流は、自らの職業や恋愛や結婚などの「悩み」「苦労」「葛藤」などを赤裸々に描いたものがウケるようです。

近代文学は、森鴎外も夏目漱石も芥川龍之介も太宰治も、たしかに自らの体験をモデルにしてはいますが、「まんま」ではありませんでした。

しかし、今の作家・漫画家は、多少は演出しているでしょうが、基本は手を加えない実生活吐露。

それが逆にウケている。

うーん、そういう時代なんですね。

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辻仁成作品を意識か

本作の内容は、ひとつの出来事に対して、女性の側と、男性の側の心理描写が描かれています。

辻仁成さんが、男性視点と女性視点の両方から心理を描いた小説、『冷静と情熱のあいだ』がモデルのようです。


同作品は、江國香織さんとの共著で、男女の異なる視点から同じ時間を描いた恋愛小説として知られています。

さて、本作あらすじですが、長い間、ごく普通の友達関係だったえむふじんと。えむしの2000年中頃の話です。

えむふじんが、えむしと最初に出会ったのは、友人同士の集まりでした。

その1年後、えむふじんは、仕事の資格を取るために、留学することにしていました。

しかし、英語で書類を書くのは難しい。

そのとき、「一人旅で外国に行っていた」というえむしを思い出します。

といっても、その1年間何もなかったわけではなく、メールのやりとりぐらいはあったそうです。

えむしは、期待通り書類を手伝ってくれました。

「優しい……。そして書類、なんとかなりそう」

それ以来、頻繁に2人は会います。

その相談したことがきっかけで、2人の関係は急速に進展し、お互いを意識するわけです。

ただ、お互いの心を探ってはいますが、それぞれ告白はしていません。

そして、あと数日で渡米のため実家に帰る、というとき、結婚を申し込んで合意に至ります。

それをもって、「付き合って0日で結婚を決める」という話です。

このシリーズは、日常の小さな出来事から2人の関係がどのように変化していくかを描いており、読者に共感や驚きを与える作品となっています。

0日ではないだろう

というわけで、本作、うーん、私的には、ちとどうなのって感じです。

いえ、2人の結びつきの経過とか、リアルで感情移入できるようよく描かれていると思います。

……ただし、どうしてもひっかかるのが1箇所。

タイトルです。

付き合って0日で結婚を決める?

ざけんなよ、

ふざけんなよ

言葉の遊びも大概にしろよ、と思いました(笑)

だって、「0日」じゃないだろって。

そもそも会って1年ぐらいはメールやり取りしてんだろ。

そして、留学の手続きを手伝ってもらうのに、何度も会っているだろ。

それ以外に、何度も電話もしている。

で、そういう書類だから、当然プライバシーもわかります。

しかも、渡米前に彼女がいったん実家に引き上げるから、アパートの荷物を整理したため、数日間自炊ができなくなり、毎日えむしの家に来て飯を作って食い、そればかりか鍵まで預かってるんですよー!!!

鍵まで預かって、どこが「付き合って0日」なんだって。

思いっきり濃厚な日々だろうが!

お互いが、明示的に結婚を意識した期間がなかったって?

いやいや、いちいち世のカップルが、「この出会いは結婚を前提とするか否か」を議論し、結論を確認してから付き合ってるわけではないでしょ(笑)

結婚相談所の斡旋のお見合いならともかく、普通は結婚て「結果」でしょ。

相互理解の延長にあるんでしょ。

それが0日なんてありえないでしょ。

ですから、こういう言葉の遊びは、私の世代、いや、私にはわかりません(キッパリ)

エロ雑誌とかのインタビューコーナーで、海に遊びに来た女の子に性体験を聞いて、「5人。うちカレシ3人」とか言ってる奴いるじゃないですか。

残りの2人って何なんだよ、カレシでなくてもスるのかよ。カレシとそれ以外の「2人」の違いを説明しろよ、って思いませんか。

そういう言葉の遊びと同じレベルなんですよ。

たぶん、山本耕史と堀北真希が、同じようなこと言ってたので真似したんでしょうけどね。


この2人は芸能人ですから、狭い特殊な芸能村という共通のコミュニテイが前提にあり、関わりはそれまでにもあった関係ですからね。

一般人のくせに真似すんなよって思いました(笑)

どうなんでしょ。こういう「交際0日」というのが“21世紀の日本語”なんでしょうか。

以上、友達だった2人が付き合って0日で結婚を決めた話(えむふじん著)は著者自身が経験した、結婚のなれそめを描いた、でした。

友達だった2人が付き合って0日で結婚を決めた話 ① - えむふじん
友達だった2人が付き合って0日で結婚を決めた話 ① – えむふじん

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