『100円メガネで視力は回復する!!』(永岡書店)。著者は眼科医の平松類さん。視力回復をうたう書物はこれまでにも何度か出ていますが、「100円メガネ」というのが新機軸です。近眼、老眼、そしてパソコンやスマホによる目の酷使で、その両方に悩む人に向けた書籍です。
最近は、テレビや雑誌等メディアにもよく登場する平松類医師。
近眼、老眼、緑内障、白内障などをテーマとしたYouTubeチャンネルでお馴染みです。
眼そのものの話だけではなくて、目にいい食べ物・飲み物の紹介もあります。
たとえば、インスタントコーヒーとドリップ式コーヒーは、健康効果はほとんどかわらず、有害とされるアクリルアミドも揚げ物などに比べれは桁違いに少ない、という話があったので、私はコストのことも考えて、ドリップ式をやめてインスタントコーヒーに替えました。
近眼では、
年令に関係なく視力は回復できる
と宣言して話題になっていますね。
平松類医師によると、目が悪くなるのは、大きく2つの原因があるといいます。
ひとつは、毛様体筋が肩こりのようにこってしまうこと。
パソコンやスマホなど、同じ距離の画面を長い時間見続けることが原因といいます。
もうひとつは、ドライアイ。
加齢、目の酷使、コンタクトレンズの着用、常用薬の副作用、糖尿病やリュウマチなど他の病気からの併発など、ドライアイには様々な原因が考えられます。
いずれにしても、十分に涙が出ないことが目を傷めます。
本書は、それらを改善させるための、「100円メガネ健康法」「目の油分泌マッサージ」「ホットアイ」という視力回復の3つのメソッドを説明しています。
そして、目を良くする生活習慣や、メガネやコンタクトやレーシックについてのQ&Aなども書かれており、日常生活で行うべき目のケアも教えてくれます。
視力回復の3つのメソッド
視力回復の3つのメソッドについては、その方法がYoutubeに公開されています。
100円メガネ健康法
平松類医師は、「スマホ老眼について」というタイトルでコメントしていますが、本書の視力アップもこれと同じことを述べています。
100円ショップで売られている「+2」の度数の老眼鏡を使います。
現在メガネを使用している人は、そのメガネの上から老眼鏡をかけるそうです。
「(老眼鏡は近くを見るためのものですが)それで手元を見る……ではなくて、遠くを見たり、距離のあるものを5分ぐらい見ていただく。
そうするとどうなるかというと、ピントの調節が1回リセットされて、そうすることでスマホ老眼が和らいでくれる。治ってきやすい、ということがあります。」
要するに、毛様体筋のコリをほぐすわけです。
スマホ老眼の場合、加齢によるものよりも改善しやすいそうです。
目の油分泌マッサージ
平松類医師いわく、「質の悪い涙」を改善する対策です。
ドライアイになると、涙そのものの量が減りますが、それだけでなく、質の悪い涙になるそうです。
質の悪い涙というのは、油分が少ない涙のこと。
それによって眼を傷つけて視力が低下するそうです。
そこで、油分を分泌するマッサージを行うわけです。
眼の上瞼、下瞼には油が溜まっていて、その油と水が混ざって涙を作っているので、油がよく出るようにするそうです。
ホットアイ
タオルを軽く絞って、600ワットの電子レンジで40秒ぐらい加熱します。
それを目の上にあてて、5分ぐらいあたためます。
これを行うだけで、まぶたの血流が改善され、毛様体筋も和らぐと言われているそうです。
何でもチャレンジしてみよう
たとえば、子どもの仮性近視と、もう成人した0.01では、回復といっても、目指すところが違うように思います。
加齢による老眼と、動画で言われているスマホ老眼も同様です。
ただ、この目のケアによって、その人の現在の目のコンディションを悪化させなかったり、少しでも改善できたりということなら、やってみる価値はあるのかなと思います。
みなさんは、眼をいたわることはなにかされていますか。
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