江崎利一など『失敗図鑑 偉人・いきもの・発明品の汗と涙の失敗をあつめた図鑑』(mugny/イラスト、いろは出版/編集)をご紹介

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江崎利一など『失敗図鑑 偉人・いきもの・発明品の汗と涙の失敗をあつめた図鑑』(mugny/イラスト、いろは出版/編集)をご紹介

江崎利一など『失敗図鑑 偉人・いきもの・発明品の汗と涙の失敗をあつめた図鑑』(mugny/イラスト、いろは出版/編集)をご紹介します。絵本のような図鑑として、240人の偉人と、いきもの・発明品にまつわる失敗…計320個のさまざまな失敗エピソードです。

本書『失敗図鑑 偉人・いきもの・発明品の汗と涙の失敗をあつめた図鑑』は、これまで最多の240人をご紹介する偉人の失敗伝です。

人数が多いのと、イラストのレイアウトになっているため、1人ひとりの文字数は少ないのですが、ピンポイントで端的にまとめられています。

「失敗」の内容は、

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・ファッションデザイナーのココ・シャネルは、歌手の夢が叶わなかった。
・野球の神様ベーブルースは、アメリカ最大の三振王でもあった。
・最後の将軍、徳川慶喜は自転車でよく看板にぶつかっていた。
・ニホンリスは、木の実を埋めた場所を忘れることがある。
・シャンプーは、育毛剤の発明に失敗してできたものだった。
ーーーーーーーーーーーーーーー

といった話です。

その中で今回は、江崎利一(えざき りいち、1882年12月23日 – 1980年2月2日)をご紹介します。

江崎グリコの創業者です。

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グリコーゲン健康食品の「グリコキャラメル」誕生秘話


江崎利一は、佐賀県神埼郡蓮池村(現在の佐賀市蓮池町)で生まれました。

実家は、漢方薬や健康食品などを扱う薬種商でした。

聞き慣れない業務ですが、薬剤師とは別の資格試験で、2009年までは残っていました。

ところが、インチキ健康食品がたくさん流通したため、薬事法を改正。

その際、薬種商制度は廃止され、新たに「登録販売者」という資格が設けられました。

江崎利一のエピソードと言うと、病弱だった息子に、牡蠣の煮汁を飲ませたところ、息子が奇跡的に健康を回復した経験から、グリコーゲン健康食品として「グリコキャラメル」が誕生した、というのが有名です。

……が、真実は少し異なるようです。

薬種商という仕事柄、もともと江崎利一は「グリコーゲンの事業化」を考えており、そんなときに、10歳になったばかりの長男がチフスにかかり、医師もサジを投げるほど衰弱した。

このとき、江崎は医師の許可をえて、子供の生命をかけた牡蠣エキスの試飲を誠一に行なったところ、長男の病状は快方に向かい、食欲も出て、体力も回復してきた。このことがあってから「グリコーゲンの事業化」は、しだいに江崎の頭の全領域を占めるようになった(Wikiより)とのことです。

つまり、長男が衰弱したから、まるで神の啓示のように牡蠣の煮汁を思いついたのではなく、もともと江崎利一の頭の中にはそれがあって、長男は事業化に踏み切るきっかけとなる被検者だったということです。

と書くと、「何だよ、息子を実験台かよ」と思われるかもしれませんが、良くなったから事業化に確信を持った、つまり商売は結果で、その時はとにかくなんでもいいから息子には良くなってほしいという一心だったと思いますよ。

そして、自分の成功体験を市場に活かしたいと。

ところが、最初の2年間は全く売れず、それが本書の主旨である「失敗」だそうです。

そこで、赤いパッケージにして、子どもに売れるように、おもちゃのおまけを付けてから売れるようになったそうです。

グリコのお菓子は、一般的には「健康食品」として分類されるわけではありません。

しかし、江崎グリコは、その経緯から創業以来栄養価に配慮した製品を提供してきました。

たとえば、最初の製品「グリコキャラメル」(1922年)は、もちろん牡蠣から抽出したグリコーゲンを含む栄養菓子でした。

このキャラメルは「ひとつぶ300メートル」というキャッチコピーで知られています。

マラソンランナーの絵がパッケージにあしらわれていました。

現在でも、グリコは「ポッキー」や「プリッツ」などのスナック菓子から、「ビスコ」や「アーモンド効果」など、栄養価に配慮した製品まで幅広く展開しています。

とくに「ビスコ」は、乳酸菌を含むクリームを使用しており、健康志向の消費者に人気があります。

栄養機能食品としては、「バランス栄養食」シリーズと、「パワープロダクション」シリーズがあります。

「バランス栄養食」シリーズには、ビタミンやミネラルが豊富に含まれており、日常の栄養補給に役立ちます。

また、「パワープロダクション」シリーズは、運動をサポートするためのプロテインやエネルギー補給食品が含まれています。

健康食品としての認識は製品によりますが、グリコは常に消費者の健康を意識した製品開発を行っています。

生体防御反応や疲労回復などには決して無意味ではない


昨今は、重病やダイエットに効くという触れ込みの、いいかげんな健康食品が出回っているため、規制も厳しくなりました。

その影響で、ともすれば「本物」と「偽物」というどちらかのレッテルを貼りたがる傾向があるのですが、そもそも健康「食品」は食品ですから、薬とは役割も効用も違います。

それで、がんや重篤が病気が治るわけではありませんが、だからとって全否定する必要はなく、日頃の生体防御反応や、疲労回復などには、決して無意味ではないものもあります。

特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品などの保健機能食品を食べました⇒病気が改善しなかった⇒インチキだ、全否定しよう、ではなくて、食べ物で可能な範囲の予防効果や栄養補助なのだ、と正しく認識することが大事だと思います。

その意味では、キャラメルはいいですね。

口に放り込むだけで、作業しながらでも、ナニガシかの栄養成分を摂取できる。

ただ、チョコレートに比べると、口の中に残る時間が長い分だけ、虫歯のリスクは高まるそうです。

日頃から口にされている健康食品はありますか。

以上、江崎利一など『失敗図鑑 偉人・いきもの・発明品の汗と涙の失敗をあつめた図鑑』、でした。

失敗図鑑 偉人・いきもの・発明品の汗と涙の失敗をあつめた図鑑 - mugny, いろは出版
失敗図鑑 偉人・いきもの・発明品の汗と涙の失敗をあつめた図鑑 – mugny, いろは出版

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