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「女の賞味期限は25歳まで」との職場パワハラは論外。「結婚したくても出来ない」女性に寄り添わない“勇ましい”意見も同罪

「女の賞味期限は25歳まで」との職場パワハラは論外。「結婚したくても出来ない」女性に寄り添わない“勇ましい”意見も同罪

「女の賞味期限も25歳まで」という嫌がらせを職場で受けた女性の話が話題です。職場での嫌がらせやパワハラはもちろん論外です。ただ、パワハラする側だけでなくそれを批判する側にも、「結婚したくても出来ない」女性の苦悩に、寄り添っていない見当外れな立場になっていないか、という気もしました。

女は25歳過ぎたら価値がないか

『キャリコネニュース』で、『“女は25歳過ぎたら価値がない” 既婚者から嫌味の連続、医療事務を半年で退職した30代女性』というタイトルの記事が更新されました。

内容は、富山県に住む40代の女性は人間関係がつらくなり、1か月半で退職。

「あんなに嫌な思いをしてまで働きたくはない」(その他/パート・アルバイト)と語っているといいます。

それは、職場で「結婚に対する嫌味を言われてきた」こと。

「シフト勤務のため、クリスマスも出勤していると当時28歳の私に対して『クリスマスケーキは賞味期限が25日でしょう?女の賞味期限も25歳までよ。賞味期限過ぎたケーキはおいしくないし、まずいでしょ?女も同じで、25歳過ぎた女は価値がないと一緒』と言われました」(大阪府)

他にも「婚活実らず、葬活へ」と、患者から教えてもらったという言葉を付箋に書いてパソコンに貼り付けられるなど、いじめのような状況が続いたため、入社から半年で退職を決意したといいます。

これがもとの記事のOGPです。


これが、まとめ記事です。


主なコメントを引用します。

7ニューノーマルの名無しさん2021/02/24(水) 09:53:48.60ID:yPp78kDA0>>32
女としての価値がなくなるだけで人としての価値は残るだろ
まあ実際減っていくのは女の価値じゃなくて母親としての価値だから女は十分残る
気にすんな

15ニューノーマルの名無しさん2021/02/24(水) 09:55:05.19ID:dsNZI2VI0>>40>>43
クソみたいな職場だけど言ってる事は事実じゃね?
男は金あればワンチャンあるけど

21ニューノーマルの名無しさん2021/02/24(水) 09:56:39.91ID:vgDMG3Is0>>78
子あり女が子なし女にマウント
女の世界は見苦しいな

23ニューノーマルの名無しさん2021/02/24(水) 09:56:54.73ID:q4eje1LR0
25歳過ぎたらとかいいつつ
登場人物は40代や50代とか意味不明

27ニューノーマルの名無しさん2021/02/24(水) 09:57:37.83ID:DECUmnxc0
既婚男も独身男へのマウントすごいし低収入はいつだって高収入に搾取される
人の集まるところ常にマウントありだな
世知辛いな

36ニューノーマルの名無しさん2021/02/24(水) 09:58:51.90ID:8rSyAoHe0
クリスマスケーキの例えってアホ程言う説
あると思います!

87ニューノーマルの名無しさん2021/02/24(水) 10:04:23.45ID:q4eje1LR0
30代になって女もようやくモテない男の気持ちがわかるから
いい社会経験かもな
男はスタートラインがそこだからね


ということで、いかが思われますか。

ハラスメントだと断罪するだけでは解決しない問題

もちろん、職場でそのような嫌味や嫌がらせというのは論外です。

女性の結婚における“賞味期限”を、クリスマスケーキに例える話は以前からありますが、女性の場合妊娠出産の問題があるので、ソレを言いたがる人は、母性の観点からという口実がありました。

また、私が就職した頃は、均等法施行のはるか前ですから、女性は四大卒では逆に就職口がなく、高卒や短大卒がもてはやされました。

しかし、今や高校卒業時に過半数が大学に進学する時代です。

ということは、卒業後2年で結婚しなければ人生“乗り遅れ”と決めつけているわけですね。

それに、子どもを生むかどうかは価値観の問題ですから、他人がいちいち「配慮」して物を言う必要はありません。

必要はないと言うより、それはもう、ハラスメントであるという認識が社会的に確立しています。

ですから、クリスマスケーキ云々は、少なくとも社会的には、もう現実味がない悪口になっていると思います。

ただ、ハラスメントだと断罪するだけで、その問題は解決するのだろうか、という思いも私にはあります。

そこでもう一歩踏み込んで考えると、それを受ける女性の側が、「何を抜かすか」と自分の心の中では跳ね返すのではなく、自分自身にそのような「負い目」が少しでもないのか。

だから、「弱いところ」をつかれるという思いはないのか、という懸念があります。

ありていに述べれば、結婚したいのにできずに歳をとってしまった女性の気持ちと困惑を象徴する出来事ではないのか、という思いです。

では、どうして「結婚したいのにできずに歳をとってしまった女性」がいるのか。

もちろん、結婚は縁と価値観が一致しなければならないので、チャンスに恵まれないといえばそれまでです。

が、もし結婚したい気持ちがあれば、結婚相談所に行く人はもちろん、そこまでしなくても心のなかで結婚を望む婚活モードであれば、相手候補は内心に思い浮かぶはずで、にもかかわらずその人達とのチャンスを逃したことはないのか、ということです。

森喜朗氏の放言は森喜朗氏をスケープゴートにして済む問題か

森喜朗氏が「女性蔑視」ととられる発言の責任をとって、東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会会長を辞任しました。

私は、それが本当に男女の相互尊重と平等の観点から求めた交代ならば、それは社会的成熟としておおいに歓迎します。

ただし、ほんとに一点の曇りもなくそうなのか?という懐疑的な気持ちが私にはあります。

つまり、もっぱら女性の手前勝手な都合で、ときには「平等」、ときには男に支えてもらう「お姫様」を使い分けている「ずるい」言い分はないか、という疑念です。

といっても、個々の女性にその責任を還元するのではなく、社会としてその「ずるさ」を啓蒙する人々を私は許すことが出来ません。

たとえば、「プロポーズできない男たち」という調査報告についてのレポートがあります。

プロポーズできない男たち [結婚式・披露宴の準備] All About
最近、ホテルやレストランなどでプロポーズ支援プランを提案するところが目立つな~と思っていたら、案の定、プロポーズできない男が急増中!?『アイプリモ』のアンケートから探ってみました。

調査は、20・30代の未婚男女300名を対象にインターネットによる「プロポーズに関する意識調査」。

「プロポーズできない男性が増えていると思うか?」という問いに、男性の75.3%、女性の80.0%が「増えていると思う」と答えたというものです。

その理由としてあげられている、男性で最も多い回答が「経済的に問題があるから」(49.3%)、女性で最も多いのが「結婚する気がないから」(58.0%)というもの。

男性の場合、「主導権が男性にないから」(40.0%)という答えも多く占められているといいます。

著者の粂美奈子さんは、それをもって「このアンケートから垣間見えるのは男性の気弱さ」と、一方的に断罪しています。

一応、文中では、女性に対しても、「彼の背中を押してあげればいいのではないでしょうか?」と書いてはいるものの、結局最後は、「しかし、ここまでしてあげなくちゃプロポーズできない男って、一体……」などと、「男性が悪い論」で結んでいます。

私に言わせれば、こういう論陣こそが、「結婚したくても出来ない女性」の苦悩を作り出しているのではないかと思います。

粂美奈子さんの身勝手で罪作りな言い分に反論する

そもそも結婚は両性の合意ですから、女性から結婚を申し入れるのは、決して「ここまでしてあげなくちゃ」などというようなたいそうなことではありません。

それほど男性に「主導権」を押しつけるのなら、戦前のように「第二の性」として男性に傅くのかというと、決してそうでもないんですね

一方で女性の解放を謳いながら、その一方では何でも男がリードすべし、という「男性社会」の因習を都合良く残した婚活観(笑)

よくもまあ、そんなことが臆面もなく書けると思います。

男性が経済的なことを考えるのは、将来の生活設計に責任を持つからであり、むしろ誠実さ、堅実さのあらわれと見ることもできます。

「俺についてこい」と威勢ばかり良くても、ホラ吹きや破滅型では困るでしょう。

それが理由で男性がプロポーズを言い出しにくいようだと感じたら、女性からも将来の生活の作り方を提案すればいいだけです。

どういう意図があろうが、それをしない女性だって、「プロポーズできない男たち」と同じ穴のムジナです。

でもしないのは、ひらたくいえば、「あなたが結婚してと言ったから私は結婚した」ということにしたいからでしょう。

そんな女性は、自分の人生に責任を持てないのかと一喝したくなります。

「プロポーズできない」のは、両者の本気のコミュニケーションと信頼関係と結婚に対する本気度などが足りないからですが、それは男性だけではなく、男女双方に言えることです。

「結婚したいのにできない女性」の問題点結論

当該アンケートは、その意味で男性の回答も綺麗事です。

「プロポーズできない男」に対して批判すべきものは確かにあります。

しかし、女性のずるさを全く免罪して、男性だけに責任論を振りかざしても、「結婚したい」独身女性に対しては根本的な解決にならないと私は思います。

その意味で、女性に「男性だけでなく、あなたの振る舞いだって問われているんですよ」と教えてやらない粂美奈子さんは、同性に対して誠実でない書き物を発表していると思います。

人生は自らの価値観で自覚的に生きる。人生の大事な局面をひとのせいにするようではいけません。

そうした自律の精神は男性であれ女性であれ同じではないでしょうか。

それを啓蒙しなければならなかったのです。

以上、「女の賞味期限は25歳まで」との職場パワハラは論外。「結婚したくても出来ない」女性に寄り添わない“勇ましい”意見も同罪、でした。


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