オメガ3脂肪酸(DHAやEPA)といえば青魚に含まれる不飽和脂肪酸ですが、ガン腫瘍を崩壊させるメカニズムが動画で公開され話題です。とはいっても、人体内での報告ではないので、ただちに「がンに効く」ことにはなりませんが健康効果の「状況証拠」にはなりそうです。
DHAにょって13日目には崩壊を迎える
もとの記事は、GIGAZINE。
『ガンの腫瘍を青魚に含まれる「オメガ3脂肪酸」が殺す様子が確認される』というタイトルです。
青魚に含まれるオメガ3脂肪酸は、これまでも「体にいい脂肪」と言われてきました。
オメガ3脂肪酸は、不飽和脂肪酸であり、ドコサヘキサエン酸(DHA)や、エイコサペンタエン酸(EPA)などが青魚に含まれています。
これらの脂肪酸は、脳機能や視力にいい影響を及ぼすほか、抗炎症作用も確認されています。
「抗炎症作用」というのは、がんや生活習慣病の原因となり得る、長時間持続する体内の軽い炎症「慢性炎症」の予防には、オメガ3脂肪酸の抗酸化作用が奏効すると。
それを裏付けると言っていいのか、新たな研究で、オメガ3脂肪酸が、がん腫瘍を殺すメカニズムが示されたというのです。
ガンの腫瘍を青魚に含まれる「オメガ3脂肪酸」が殺す様子が確認される – GIGAZINE https://t.co/oPTFtAAOro
— 畠中由宇・相互フォロー100% (@hata_follow) June 15, 2021
腫瘍学を専門とするOlivier Feron氏が率いるルーヴァン大学の研究チームにより、DHAを与えられた腫瘍は、10日目(JOUR 10)ごろから形を崩しだし、13日目(JOUR 13)には崩壊を迎える様子が画像で示されています。
これが、公開されている動画です。
An Omega-3 That's Poison for Cancer Tumors https://t.co/FudDY0iPGL @YouTubeより
— 畠中由宇・相互フォロー100% (@hata_follow) June 15, 2021
これまでにもいわれてきましたが、「抗がん作用」があるからといって、ただちに「がんに効く」というわけではありません。
この動画はマウスだそうですが、人間の体内でこの光景が再現できるかどうかはわからないからです。
『外食を頻繁に行う人はそうでない人に比べて死亡率が約50%高いことが判明したというGIGAZINEの記事が話題になっています』という記事でご紹介しましたが、動物実験の段階では、まだ「話半分」なのです。
オメガ3脂肪酸が、血流に乗り、がんの場所に届いて、このシーンが実現するのかどうか。
上掲のように、以前からドコサヘキサエン酸(DHA)や、エイコサペンタエン酸(EPA)などが青魚に含まれるオメガ3脂肪酸が、健康にはよいと言われてきたので、この動画のシーンが体内で起こっている可能性はあります。
どのくらいの量をどこから送り込めば、どのくらいがんを破壊できるのかなど、「がんに効く」ということを証明するには、引き続き調べることが必要ではありますが、実際にDHAががんを退治する作用があることはたしかに証明されたわけですから、もちろん無意味なことではないと思います。
記事は、こう結んでいます。
研究チームは「DHAは、1日に最低250mgを摂取することが推奨されています。しかし、これまでの研究では、人々は平均で1日あたり50~100mgしかDHAを取っていません。これは推奨される最小摂取量をはるかに下回っています」とコメントしています。
ということで、「今日は揚げ物にしようかな」と思った時に、さんまやいわしも検討してみる、ということがあってもいいのかな、ということだと思います。
青魚としてお馴染みの可食部100gあたり(缶詰約1缶あたり)のDHA、EPA含有量です。(単位mg)
魚名 | DHA | EPA |
さんま | 1600 | 850 |
さば | 1300 | 930 |
いわし | 1200 | 1200 |
私はさっそく、スーパーに缶詰を買いに行こうと思います。
さんま缶かサバ缶かいわし缶か
青魚の缶詰には、「水煮」「味噌煮」「味煮(醤油煮)」「蒲焼き」などがありますが、私が順番をつけるとすると、蒲焼きが1番、味煮が2番です。
さんま蒲焼(ニッスイ)
さんま蒲焼(ニッスイ)は醤油と三温糖のタレをつけてから遠赤外線で焼くつけ焼きで表面は香ばしく中はふっくら焼き上げた https://t.co/FzqRDv617S
— 倉持 薫 (@l4ikwgs8) November 12, 2020
私の一番のお気に入りは、さんま蒲焼(ニッスイ)です。
表面は香ばしく、中はふっくら焼き上げたさんまの蒲焼がたっぷりコクのあるタレにつかっています。たれをつけてから焼く「つけ焼き」法と遠赤外線で焼き上げ、醤油と三温糖のバランスのとれた味付けです。
缶ギリギリまで目一杯入っています。
頭部以外の身はしっかり使われています。
日本のさば味付(HOKO)
日本のさば味付(HOKO)は国内産さばを使用し青森県の港町八戸の工場において醤油だれで味付け。DHA・EPAを含むさば缶 https://t.co/1dGQz5EsMw
— 倉持 薫 (@l4ikwgs8) June 15, 2021
オメガ3脂肪酸の健康情報をテレビが取り上げると、スーパーの棚から消えるというサバ缶。
実際には、可食部100gあたりで比較すると、DHAはさんま、EPAはいわしの方が多いのですが、どちらも多く入っているというバランスで見たら、サバ缶と言えるかもしれません。
国産の魚は、輸入物に比べると総じて細身なのですが、これも缶に目一杯入っています。
私は、焼き魚のサバはあまりいただかないのですが、この缶詰か、竜田揚げのさばはよくいただきます。
いわし蒲焼き(マルハ)
これ、あんまり知られてないんですが、余ったキュウリはいわし蒲焼き缶と和えると酒もご飯もイケる超優秀な一品になる
「きゅうりの蒲焼き和え」
薄切りにし塩小1/5で塩揉みして水気を絞ったきゅうり一本といわし蒲焼き一缶をほぐし和え七味かけるだけ
味付けいらずでマジ旨いので絶対やってほしい pic.twitter.com/AcS2odbyjF
— リュウジ@料理のおにいさんバズレシピ (@ore825) August 11, 2019
リュウジさんも推していますが、国産いわしを使った、いわし蒲焼き(マルハ)もなかなかのものです。
私は、リュウジさんのような調理はせず、缶から出してそのままいただくまですが、100gは結構量があります。
食べて再現できるかどうかはわからないが……
Web掲示板のスレッドです。
【がん】ガンの腫瘍を青魚に含まれる「オメガ3脂肪酸」が殺す様子が確認される [すらいむ★]
https://t.co/K6Og7jPkA7 pic.twitter.com/Gqg4OSAz9a— 畠中由宇・相互フォロー100% (@hata_follow) June 15, 2021
主なコメントを引用します。
2名無しのひみつ2021/06/15(火) 16:29:22.41ID:XHu/H0aq
青魚がガンに有効か 寄生虫アニサキスに注意して3名無しのひみつ2021/06/15(火) 16:29:51.71ID:uhdhI/Xq
サバ缶でいいじゃん12名無しのひみつ2021/06/15(火) 17:05:17.29ID:PVKoW+v0
>>1
普通に摂取して、ガン細胞とオメガ3脂肪酸が巡り会うタイミングなんて存在するの?19名無しのひみつ2021/06/15(火) 17:59:27.98ID:sRZbJLgD
熱に弱いんでしょ?
サバ缶にする時の過熱と圧力で、ω3は破壊されてんじゃないの?
過熱したり酸化したω3はかえって有害と聞いたけど?38名無しのひみつ2021/06/15(火) 22:59:57.01ID:QUenA6Wy
食べて効果があるか全くわからない。
ということで、私が書いた懸念を書いているコメントもありましたね。
一般には、缶詰でも栄養価は生の魚とほとんど変わらないといわれています。
それに、魚の栄養効果はほかにもありますから、なるべく魚の缶詰を利用したいところですね。
以上、オメガ3脂肪酸(DHAやEPA)といえば青魚に含まれる不飽和脂肪酸ですが、ガン腫瘍を崩壊させるメカニズムが動画で公開され話題、でした。
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