増田明美さんが、東京五輪・パラリンピックの開閉会式で企画・演出の統括役務める佐々木宏さん辞任に対して違和感と怒りを表明しました。産経新聞に「告げ口」した人を糾弾するコラムを掲載。
「ビジネスの世界の手法で、没にしたアイデアの責任を取らなければいけないなら、創造力を捨てろと言っているようなもの」「人の悪口を第三者にコソコソ話すことは、最も嫌われる行為の一つ」と激怒しています。
佐々木宏さん辞任騒動とはなんだ
東京オリンピック開会式の企画・演出を務める佐々木宏さんが、企画途中でタレントの渡辺直美を揶揄するようなLINEを送信。
その内容が『週刊文春』にリークされて報じられました。
具体的には、「オリンピック」と「ピッグ(豚)」を掛け合わせた「オリンピッグ」というキャラクターを提案。
しかし、演出チーム内から、『駄目ですいくらなんでも』と却下されて、『そうだねって悪い悪い』で終わったことが1年経って表沙汰になったという、まことにうさんくさい騒動です。
表沙汰になったことを評するなら、いかなる意図であっても、動物に例える「笑い」はやめるべきだと思います。
豚についての捉え方が各国違うという話もありますが、比喩や皮肉は本来、受けての価値観に委ねられるものです。
もちろん、「見た目いじり」を批判する声もあります。
ただし、事はそう単純なものではないようにも思います。
それを述べているのが、増田明美さんです。
明後日、聖火リレーが始まるが、増田明美氏が1年前の演出チーム内の企画を出し合う段階で出たLINEで佐々木宏氏が辞任した件に言及。メンバーにその場で注意され謝罪、撤回。指摘したメンバーにはお礼も。今頃告げ口は“情けない”と。五輪中止に追い込みたい人々の品性を疑う。 https://t.co/IzsnAW6y1c
— 門田隆将 (@KadotaRyusho) March 23, 2021
簡単に述べると、
アイデアを出し合った内輪のやり取りを1年たった今、告げ口した人のなんと卑怯(ひきょう)なことか。
ということです、
まあ、こう書くと、ルッキズムと言ってれば正義と単純に考える人が、「批判の仕方がおかしい。単純に佐々木宏さんを責めていればそれでいい」と思うかもしれませんが、ものづくりの側の人は、今回すべて増田明美さん側の意見です。
かといって、その人達がルッキズムと言ったら、そんなことはありません。
たんなるルッキズムとしては捉えるべきではない
たとえば、和田アキ子は2週続けて、自分の番組でこう述べています。
和田アキ子、渡辺直美侮辱問題に「1年前に、普通に企画の内容でしょ?」「謝って済んでるのになんで今頃?」情報提供者に怒り [muffin★]
https://t.co/Bz6dW2EKs7 pic.twitter.com/GfaPncPREm— 戦後史の激動 (@blogsengoshi) March 21, 2021
松本人志も批判しています。
松本人志「佐々木さんのブタ発言を叩くのはおかしい! 調理場まで入ってきて出来てない料理食べて「おい不味いぞ!」って言うようなもの [Anonymous★]
https://t.co/lqUt7jhBK9 pic.twitter.com/NokhVvk4G2— 戦後史の激動 (@blogsengoshi) March 21, 2021
21日放送のフジテレビ系『ワイドナショー』で、ゲスト出演した山内健司(かまいたち)から、「謝って撤回したものを1年後に引っ張りだしてきて叩くっていうのがびっくり、僕らのネタの企画会議とかちょっとズレてるの全然あるんで」と報道への違和感が語られると、松本人志は、「でも、本当そうなのよ。調理場まで入ってきてまだ料理出来てないのに、出来てもないものつまみ食いして、おい不味いよって言われてるようなね。もちろんこの方のアイデアは良くないんですけどね」と、佐々木宏さんの案は難ありとしつつも、山内健司の意見に同調していました。
つまり、増田明美さんが述べている内容と全く重なることです。
間違った言葉や役に立たないこともどんどん出していい。私なんか、この段階でのことを告げ口されたら命がいくつあっても足りないと思う。とにかく皆でアイデアを出して、ダメなものはチーム内で議論しながら削除していく。今回の佐々木さんのアイデアは、チーム内で「没」にされたものだ。ビジネスの世界の手法で、没にしたアイデアの責任を取らなければいけないなら、創造力を捨てろと言っているようなものである。
そして、デーブ・スペクターは、「なぜ1年前のことが蒸し返されるのか」という点について述べています。
デーブ・スペクター「渡辺直美の容姿侮辱問題」の核心をズバリ指摘「人事のドタバタ。なんで今かというと彼(佐々木氏)を追い出すため」:中日スポーツ・東京中日スポーツ https://t.co/o3tdXb1qcY
— 戦後史の激動 (@blogsengoshi) March 21, 2021
「人事のドタバタなんですよ。本当に不愉快に思っている関係者がいれば1年前に言っている。なんで今かというと彼(佐々木さん)を追い出すためなんですよ」
さらに、ケンドーコバヤシは18日放送のTBS『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』に出演>
「告げ口」した人間に最大の問題があると指摘しています。
ケンコバ憮然 渡辺直美の芸人ダメージ指摘「触れられない存在に」情報流出者に責任/芸能/デイリースポーツ online https://t.co/VGaggRun2x @Daily_Onlineより
— 畠中由宇・相互フォロー100% (@hata_follow) March 21, 2021
「発言の是非はともかく、会議ってそういうもんで、とにかくアイデア出して、そういう時のために放送作家や構成作家の方にも入ってもらって、この表現だめですと、同時にチェックしてもらいながらやってます」「是非はともかく、表に出たことが、故意なのか分からないですけど、責任とるとすれば流出させてしまった人」
そして、増田明美さんのコラムの、まとめ記事です。
【東京五輪】増田明美、佐々木氏辞任に怒り 「告け口した人のなんと卑怯なことか」「世界に恥を晒したのは告げ口を取り上げたメディア」 [ニーニーφ★]
https://t.co/nOQSBrmCP3 pic.twitter.com/crf65yCZBe— 畠中由宇・相互フォロー100% (@hata_follow) March 23, 2021
主なコメントです。
10名無しさん@恐縮です2021/03/23(火) 20:42:28.59ID:7f/CHYfN0
ただの叩き台にする案の一つだもんな。
一年も前の。13名無しさん@恐縮です2021/03/23(火) 20:43:07.63ID:ANoBcId60
LINEに売られたんだろ中韓の東京五輪潰し30名無しさん@恐縮です2021/03/23(火) 20:44:22.80ID:YRyZyfcY0
これの出所も今、流行りのLINEからだからな
本当に内部告発だったのかどうか
怪しいものだ31名無しさん@恐縮です2021/03/23(火) 20:44:28.48ID:LxFJcC+30
正論33名無しさん@恐縮です2021/03/23(火) 20:44:46.84ID:xxHW5fW10
ゴールの無い話題だしなあ
増田さんが攻撃されるのは理不尽39名無しさん@恐縮です2021/03/23(火) 20:45:12.43ID:4z6sp+Xi0
没案攻撃するのは違うよな43名無しさん@恐縮です2021/03/23(火) 20:45:39.99ID:qXWMs/IB0
LINEやってる奴は隙なんかみせちゃダメだよw
漏れてるんだから
みなさんは、いかがお考えですか。
クリエーターは狂気と紙一重で傑作を想像する
私は、増田明美さんと、ひとつだけ考えが違います。
増田明美さんは掲載したマスコミを批判していますが、事実無根ならともかく、事実ならそれはマスコミとしての仕事をしたことになります。
腹がたとうが、それがマスコミです。
凶悪犯の弁護士と同じで、腹が立っても社会には必要なのです。
私は、「いない人を話題にする」陰口が生理的に苦手で、そういうことが発覚したら直ちに絶交しますが(笑)、陰口を言っているかどうかは、表沙汰にならない限りわからないんですよね。
わからない限りは、少なくとも自分の対外的な名誉が傷つくわけではありません。
陰口があってもなくても、その人が自分とどう付き合うのか、ということで判断するしかないですよね。
つまり、陰口があったとしても「途中経過では判断しようがない」ということです。
もうひとつ、仕事の内容の途中経過をバラす奴は、ビジネスでも人としても信用出きません。
信用してはなりません。
当然ですよね。
以上の考え方から、今回の私の結論です。
表沙汰になったからには、佐々木宏さんの不適切さを擁護することはできませんが、最終的に提出されたものを批評するのならともかく、その作る過程を切り出して倫理的であるかどうかと批評することは、異常なことだと思います。
大衆は、創作作品を消費するだけだからわからないんでしょうが、クリエーターというのは、綺麗事で仕事はできません。
無から新しい価値を創出するというのは、大変なエネルギーを使うんです。
徹底的に倫理を外れて発想するとか、何日も飯を食わないで、死にそうになったときのひらめきを大事にするとか。
そういう狂気と紙一重にもなり得る世界なんです。
そうやって、コピーを一つひねり出すのです。
善し悪しは別として、クリエーターが犯罪につながる脱線をする事件てありますよね。
行き詰まったんだろうなあと思います。
国民の「義憤」を利用する勢力に気をつけよう
どうも、社会は森喜朗発言をきっかけに、コロナ禍による国民のストレスを「義憤」に利用して、どさくさまぎれに自分に都合の良い方向に持っていきたい、いかがわしい勢力がいるように思います。
こういうときこそ、マスコミや一部の識者の言説に騙されずに、事実と道理で物事を判断したいものです。
以上、増田明美さん“ブタ騒動”で佐々木宏さん辞任に「違和感と怒り」。産経新聞に「告げ口」した人を糾弾するコラムを掲載、でした。
Photo by Mike Austin on Unsplash
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