孤独・孤立問題の対策室を、政府が内閣官房に設置すると報じられました。しかし、「孤独=悪」の風潮はおかしいという声もあります。「孤独というものを善悪でわけること自体的外れです」という荒川和久さんの東洋経済オンラインにおけるコラムが話題です。
孤独を悪いことと決めつけるな
コロナ禍で、飲み会の機会が減り、ホッとしている人が多いと聞きます。
ところが、社会的には孤独はけしからん、孤独は苦しいだろう? という風潮もあります。
友だちのいないことは恥ずかしいことで、年賀状の多さや、LINEやFacebookの友だちの数が、社会人としてのステータスのように思っている人もいます。
事程左様に、孤独が悪だという考え方が社会を覆うことで、本来「孤独は苦にならない」と思っていた人でさえ、そう感じる自分はおかしいのか?と考えてしまいます。
しかし、荒川和久さんは、コラムでこう書いています。
何も「誰とも接触せず1人で勝手に生きる」ことを推奨しているのではありません。「人は1人では生きていけない」というのはその通りです。しかし、「1人では生きていけない」ということと「誰かと一緒でなければ生きていけない」こととは別です。
むしろ、「自分の外側に誰かがいさえすれば孤独ではない」という考え方の人こそ、孤独に苦しむと指摘しています。
そもそも、孤独というは主観的概念ですから、友達の数で決まるものではないし、ましてや年賀状や盆暮れの付け届けの数でもありません。
主観ということは、そこに命題としての真偽はない、つまり、孤独でないから正しいという話ではない、ということです。
コラムのOGPです。
日本で蔓延る「孤独=悪」の風潮に問いたい問題 1人はつらくて寂しいと考える人は多いのか? | ソロモンの時代―結婚しない人々の実像― – 東洋経済オンライン https://t.co/sspc9Cd0cN #東洋経済オンライン @Toyokeizaiより
— 畠中由宇・相互フォロー100% (@hata_follow) March 2, 2021
そして、こちらがまとめサイトです。
【孤独】1人が嫌な人は多いのか?日本で蔓延る「孤独=悪」の風潮に問いたい問題 [七波羅探題★]
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主なコメントです。
9ニューノーマルの名無しさん2021/03/02(火) 16:59:25.07ID:9H13l8BC0
人によるんじゃないかな
自分はコロナで断りづらい大勢の飲み会に行かずに済むようになってストレスなくなった
一人でPCやりながら呑む方が楽しいし酒量も減る12ニューノーマルの名無しさん2021/03/02(火) 17:00:28.70ID:oOIPvwdZ0>>30
日本は海外が驚くくらいのお一人様の国だろw
欧米の方が孤独=悪のイメージ強いよ14ニューノーマルの名無しさん2021/03/02(火) 17:01:00.85ID:pED+n0r50
一人でいるのが気楽でいいな
職場の付き合いなんかもめんどくさい
通勤時に職場の人を発見すると回避する
コミュするのめんどくさいから16ニューノーマルの名無しさん2021/03/02(火) 17:01:37.77ID:FjJy/wVd0
どうせ死ぬときは大抵は一人なんだから
心中でもしない限りw19ニューノーマルの名無しさん2021/03/02(火) 17:01:59.92ID:Dz+3MGN0O
孤独=悪とする奴等は主張して誘導をかける事で何らかの旨味があるんだろ41ニューノーマルの名無しさん2021/03/02(火) 17:06:42.32ID:6JbmatL50>>69
仲間にならない=敵って考えの奴が多すぎる
みなさんは、いかがお考えですか。
「孤独」は無問題という識者の声はほかにもある
東日本大震災以来「つながる」ことが強調されているが
これまでにも、「孤独」なんてものは無問題だよ、という識者の声はたくさんあります。
今回は、その中から、臨床心理士氏の諸富祥彦さん(明治大学文学部)のインタビューインタビューをご紹介しましょう。
どういう内容かといいますと、東日本大震災後、「誰かとつながること」の大切さが叫ばれていますが、どんな調査を見ても「友達はいない」という層は5~6%は存在。
しかし、その人達がその「孤独」を嘆いているとは限りません。
そもそも、友達が少ない人はまずいことなのでしょうか?
結論は、まずくない、無問題という話です。
背景には同調圧力がある
インタビューでは、こういっています。
「誰かと絶えずくっつくことで安心感を獲得し、そうでない人間を排除しようとする人たちこそ、よほど問題だと思いますよ」
「ビジネスパーソンに限らず、孤独を愛する人は、人生を充実させる上で強烈なアドバンテージを持っていると言っていい。」
ーでは、「同僚と昼食を取らない人はどこか問題がある」「単独行動が多いのはわがまま」など、「孤独」をいとわない価値観は「変わり者だ」と思われがちですが?
「昼休みぐらい「一人の時間」を作らないと、いいアイデアなんて浮かびません。本当に優れた発想というのは、一人で自分の内面と深く会話している時にこそ生まれるもの」
ー「孤独は寂しい、良くない」と考え、とかく群れたがる傾向が強い理由は何でしょう?
「背景には、日本という国全体を覆う「何事も目立たず、周囲と同じことをしなければならない」という 同調圧力があるのだと思います。」
「つるむ」相手が多いと「自分には価値がある」と根拠なき自信に
初等・中等教育では、スポーツエリートなど、集団から完全に突き抜けてしまう子は別として、教師や親はうわべでは、「個性を磨け」とか「オンリーワンを目指せ」と言います。
ところが、「本当に目立てば確実に良からぬことが起きる」と諸富祥彦さん。
「友達が少ない人」はもちろん、「ランチを一緒に食べない人」も「社員旅行や飲み会に消極的な人」も、みんな“集団になじめないかわいそうな人”になる。
一方、「群れる」「つるむ」ことは、本来なら孤独の中で自分の心を深く見つめねば解決し得ない問題も先送りできる便利な道具で、「群れる相手」「つるむ相手」の数が増えるほど、「自分にそれだけ価値がある」という根拠なき自信を持てるようにもなる。
しかし、無理な同調は、いずれ精神的に追い詰められてしまう。
ときとして「友人」を些細なことで手をかけるような事件、そんな関係の末に起こった暴発なのかもしれません。
「人脈」についての勘違い
孤独に生きようと思いながら躊躇している人の中には、「あまり他人と距離を置きすぎると、いざという時に誰も助けてくれなくなるのでは」と考える人もいます。
しかし、友だちが多いという人が、困った時に誰かに助けてもらっているかといったら、そんなことはないでしょう。
「広く浅くの表面的な関係で結ばれた友達が、いざという時に、本気であなたを助けてくれると思いますか。深い人間関係は、「孤独を知った者同士」の間にこそ生まれる。人間は本来孤独であり、それぞれ自分の道を生きるしかない。」 ゜
「孤独を引き受けた者同士だから、分かり合うための努力をする。孤独を知った者同士だからこそ響き合える、深い出会いがあるんです。」
私にも、クラスメートに「人脈が大事だ」などと言って、積極的にクラス会を開いては、名刺を集めることが生きがいのような人がいます。
しかし、「人脈」というのは、相手が自分に価値を感じてくれた時にそうカウントできるもので、名刺を交換しただけではそうはならないでしょう。
「孤独」に負けない人間としてのプロになれ
では、私たちが「友情の物乞い」に陥らないようにするためには、どうすればいいでしょう。
私はこんなことを考えています。
- お義理年賀状をやめる勇気を持とう
- ブログやFacebookのおかしな投稿には「それは間違い」「そうは思わない」と書こう
- 自分が価値を感じない集まりは無理に参加しない
私の経験をかきましょう。
私は10年前の火災で、親類の連絡先すらわからなくなりました。
それでも先方から年賀状は来ていましたが、プライベートなものについては、いい機会だと思い、結局一切やめました。
お義理で表面的な付き合いをいくらふやしても、深まった関わりにはならないし、いざという時に助けてくれるわけでもないからです。
火災のとき、親類は助けてくれた人とそうでない人がいたのです。
何十年来の付き合いがあっても、私が火災で無一文になったから金の無心をされちゃたまらないと、遠ざかったやつもいました。
その一方で、子供が幼稚園の年少組で、たった1年一緒だっただけで何年も交流がなかったママたちが、色々ヘルプしてくれました。
それが「人脈」というものの、いざというときの回答です。
心意気で、思わぬ人が助けてくれる一方で、いくら名刺だの年賀状だの、お義理の飲み会だのの「関係」を築いても、いざとなったら逃げ出す奴もいるのです。
それがわかったので、私は上辺の付き合いに全く価値を感じません。
それだけではなく、失礼なやつには、遠慮なく「失礼だ」と文句言いまくっています。
こんなこと言ったら嫌われるかも、なんて考えません。
もちろん、それは自分のわがままではなく、道理や常識のともなった、相手にも考えてもらいたい正当な主張に限りますよ。
当たり前の主張を行って、それで切れたら、それだけの関係ですから。
インタビューでは、いちいち群れずに、「一人のプロフェッショナルとして孤独に仕事をする習慣を身に付けること」が必要なのではないか、と結んでいますが、私は、それにはまず、「孤独に生きる人間としてのプロフェショナル」であるべきと考えています。
みなさんは、孤独に耐えられますか?
以上、孤独・孤立問題の対策室を政府が内閣官房に設置するとの報道。しかし、そもそも「孤独=悪」の風潮はおかしいという声もある、でした。
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