緊縮財政による、中途半端な財政出動と中途半端な自粛を繰り返し、コロナ禍がいつまで経っても終わらない今日このごろを三橋貴明さんが批判しています。もちろん、MMT(現代貨幣理論)の立場からですが、国民がルサンチマン丸出しで公務員を叩き続けたことを重く見ています。
「小さな政府」は国民にとって有用なのか
三橋貴明さんは、財政健全化政策やグローバリズムを批判し、MMT(現代貨幣理論)の立場から経済政策を提言する経済評論家です。
三橋貴明さんの塾や商材で、MMTを学んだという人も多いのではないでしょうか。
その三橋貴明さんが、ブログで、「緊縮財政という呪縛から逃れられず、中途半端な財出と中途半端な自粛を繰り返し、コロナ禍がいつまで経っても終わらない。」と現状を批判しています。
三橋貴明『支援金すら速やかに配れない後進国』
⇒ https://t.co/KFNb9kEpqU #アメブロ @ameba_officialより— 石川良直 (@I_yoshinao) April 24, 2021
これだけなら、他の評論家も述べていることかもしれませんが、時短協力金まで支給が遅れがちな現状について、「自治体のマンパワーが足りない。「小さな政府」は、国民を救うための「手続き」をするマンパワーすらが不足する」と、これまた持論である「小さな政府」批判を行っています。
新型コロナ: 時短協力金、1・2月分支給遅れ 東京や大阪4~5割どまり: 日本経済新聞 https://t.co/KlDdUHnRVu
”東京や大阪、京都が4~5割台の一方、兵庫は9割に上る。”— 一阪人2??大阪都構想否決\( 'ω')/??広域一元化条例可決(´・ω・`)?? (@ourosaka2) April 22, 2021
この報道については……
多くの日本国民がルサンチマン丸出しで、公務員を叩き続けた結果が、これですわ。ちなみに、イギリスは支援金を、企業が従業員に給与を支払った際に報告する即時情報(RTI)で支給。
アメリカは、納税記録に基づき、支給。
いやあ、先進国は、違いますねえ、マジで。
国民の公務員叩きをも批判しているわけです。
私も、「公務員減らせ」「議員を減らせ」は反対なので、よくわかります。
「減らせ」ではなく、言うべきは「仕事をしろ」なのです。
つまり、公務員叩きは、前向きではないのです。
そして、「無駄を省け」論の行き着く先は「小さな政府」ですが、小さければできることも小さくなります。
国民にとっていいわけがない。
三橋貴明さんは、昨年度の持続化給付金にも言及。
また、記事中に、
『新型コロナの影響で売上高が大幅に減った中小企業向けの「持続化給付金」では、不正受給や自主返還の申し出が続出した。自治体は審査を慎重にせざるを得ない。』
と、ありますが、持続化給付金は421万件が配られ、不正受給として「返還」になったのは、約1万3千件。わずか、0.3%。0.3%の不正を恐れ、審査を厳しくし、真っ当な国民を殺していっている。
大事なのは、カネですか? 国民の人生、生命ですか?
結局、日本は緊縮財政を続け、行政のシステム化にも予算をかけず、だからと言ってマンパワー(公務員)を増やすこともなく、非常事態に対応できない後進国に「なっていた」。平時には、気が付かなかっただけの話です。
なんか似てると思いました。
何にって?
元気なときは障害者を叩き、「奴らへの理解と支援など税金の無駄遣いだ」と騒ぐ。
で、いざ自分が脳卒中になって、手足が不自由になってから、「なんでバリアフリーにしないんだ」と身勝手な不満を抜かす。
バリアフリーを求めることが身勝手じゃないんですよ。
だったら、なんで障害者を叩いたの、という話ですからね。
まとめサイトです。
【三橋貴明氏】多くの国民がルサンチマン丸出しで公務員を叩き続けた結果、日本は支援金すら速やかに配れない後進国になった [ボラえもん★]
https://t.co/bme7ortnzF pic.twitter.com/L4FoazpDuq— 石川良直 (@I_yoshinao) April 24, 2021
主なコメントを引用します。
6ニューノーマルの名無しさん2021/04/24(土) 14:11:28.10ID:+VVgR3BT0
民間の給料を下げまくった自民党のせいだけどな7ニューノーマルの名無しさん2021/04/24(土) 14:11:42.53ID:f3ssuVfI0
叩いたせい?
悪いところを正さなかったせいだろ12ニューノーマルの名無しさん2021/04/24(土) 14:12:33.13ID:eumLqOVD0
国民が叩こうと馬耳東風でずっと好き勝手しとるやん37ニューノーマルの名無しさん2021/04/24(土) 14:15:35.97ID:5Waiou2t0
叩いたせいじゃなく
前からそんなものwwww39ニューノーマルの名無しさん2021/04/24(土) 14:15:43.77ID:1xdcsNFS0
利権への支出はあっという間なんだから、その批判は当てはまらないね。45ニューノーマルの名無しさん2021/04/24(土) 14:17:33.64ID:Gy0BnQyw0
数を増やさなかったから
ではなく、
前例踏襲主義で仕事のやり方、
質を高めなかったから
の方が大きいと思うな。46ニューノーマルの名無しさん2021/04/24(土) 14:17:46.85ID:WFxp4ydd0
逆だ
出来ないから叩かれてる47ニューノーマルの名無しさん2021/04/24(土) 14:17:55.33ID:ykZud9zm0
三橋は結果と原因をこじつけて持論言うだけの非論理的思考おじさん
とまあ、必ずしも賛成意見ばかりではないのですが(笑)、叩くことの是非や、それがマンパワーの問題に直接つながっているかどうかは措くとして、要するに「小さな政府」がいいという考え方の危うさ を説いているわけです。
緊縮財政がコロナ禍の終息への道筋を妨げている
そして、なにより大本にある問題点は、緊縮財政です。
これこそが、「中途半端な財政出動と中途半端な自粛を繰り返し」て、何度も緊急事態宣言を発出し、コロナ禍の解決の目処が立っていない元凶です。
麻生太郎財務大臣が、新型コロナ対策で財政出動が期待される中で、「財政制度等審議会」総会で財政健全化に意欲を示したニユースもありました。
コロナ禍で国の「債務残高」が増大したからとして、プライマリーバランスの黒字化のためにその是正を行うのだそうです。
麻生太郎財務大臣は、「未来に対して責任を負っているので、我々としては厳しいかじ取りではあるが、やっていかないといけない」と決意を語っています。
つまり、ますます財政出動をしぶり、かつ「経済との両立」といい、「Go To」も諦めず、自粛も中途半端になると。
この方針を抜本的に改めない限り、3度目どころか、4度目の緊急事態宣言だって免れないのではないでしょうか。
オリンピックどころか、これでは日本という国が危ない。
しかし、国民は財務省の「財政破綻論」に囚われている。
そこで、三橋貴明さんは、「なぜ「国の借金で破綻する」が嘘なのか?国民への洗脳手法を公開」という動画も公開しています。
なぜ「国の借金で破綻する」が嘘なのか?国民への洗脳手法を公開 三橋貴明 https://t.co/HWxO5SktVq @YouTubeより
— 石川良直 (@I_yoshinao) April 24, 2021
三橋貴明さんの塾や新刊本の宣伝としてのプロモーション動画であると思いますが、ポイントとなる箇所は3点。
- 「国の借金」などという外国語はない……日本(財務省)の創作。正しくは「government debt(公債=政府の借金)」
- 日本国債は100%日本円建てなので、日本の財政破綻の確率はゼロ
- 資本主義とは負債の増大が前提の経済モデル
つまり、私たちの家計は、借金がかさんだら破綻します。
しかし、日本国債は100%日本円建てなので、日本は破綻しない。
そもそも資本主義というのは、誰かが債務者になることで経済が動く。
負債がゼロということは、全く経済が動いていないということですからね。
ここはもう、細かい議論抜きでシンプルに、緊縮財政は私達の生活を苦しめるものであると考えたいですね。
以上、緊縮財政の中途半端な財出と中途半端な自粛を繰り返し、コロナ禍がいつまで経っても終わらない今日このごろを三橋貴明さんが批判、でした。
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