姓名の読み仮名を、戸籍に記載する改正案をする法制審議会に諮問することに。今まで自由だった「読み」の変更が難しくなるかもしれません。え?読みは変更できるのかって?姓名の「読み」は役所に電話一本で変更できるのが現状のルールです。
戸籍法を改正する方針
上川陽子法相は、6日の閣議後記者会見で、氏名の読み仮名を戸籍の記載事項として法的根拠を持たせるため、戸籍法を改正する方針を明らかにしたことが報じられています。
報道によると、今秋にも法制審議会(法相の諮問機関)に諮問し、2023年の通常国会への関連法案の提出を目指すといいます。
氏名読み仮名、法制化へ 戸籍法改正案、23年提出目指す―法務省:時事ドットコム https://t.co/QE5CJCXVGn @jijicomより
— 石川良直 (@I_yoshinao) April 6, 2021
これは要するに、マイナンバーカード対策です。
2024年に海外に転出しても利用できるよう、氏名の記載欄にローマ字表記が加わるといいます。
上川陽子法相は、2日に河野太郎規制改革担当相、平井卓也デジタル改革担当相と協議。
「法案を適時に提出することを確認した」と説明しています。
これだけですと、ニュースバリューを実感しづらいかもしれませんね。
「読みがなふるんだろ。で、なんか問題あるの」という感じで。
それはまた後で書くとして、まずはまとめサイトのご紹介です。
【上川法相】氏名読み仮名、法制化へ 戸籍法改正案、23年提出目指す 法務省 [少考さん★]
https://t.co/g7GigfK56D pic.twitter.com/wZ29OZhpHL— 石川良直 (@I_yoshinao) April 6, 2021
主なコメントをご紹介します。
5ニューノーマルの名無しさん2021/04/06(火) 21:11:04.46ID:7B0ML1mw0>>43>>62
駆け込みで読み方変えるやつ出てきそう6ニューノーマルの名無しさん2021/04/06(火) 21:11:37.15ID:9zI9uFTh0
有り得ない読み方は登録出来ないようにしないと7ニューノーマルの名無しさん2021/04/06(火) 21:12:24.93ID:0YNlHSMI0
DQNネームつけられたやつがかわいそうだからやめたれよ18ニューノーマルの名無しさん2021/04/06(火) 21:16:12.82ID:XamLvHDw0
くだらねー…31ニューノーマルの名無しさん2021/04/06(火) 21:21:07.91ID:SuoXctet0
読みなんてどうでもええがな
好きなように読めばいい
(´・ω・`)40ニューノーマルの名無しさん2021/04/06(火) 21:24:57.73ID:PP7TObyb0
かわいそうに
毒親から逃げたい子供を殺す気か66ニューノーマルの名無しさん2021/04/06(火) 21:38:41.87ID:0xXf2Cpm0>>98
強引な読み方のキラキラネームは難しくなるんやろ
月と書いてルナとか
きりがないのでこのへんにしておきますが、無関心や誤解も一部ありますね。
「強引な読み方」が難しくなるという法案ではないと思います。
「強引な読み方」を変更することが難しくなることはあるかもしれません。
「読み」は役所に電話一本で変更できる
上川陽子法務大臣は、すでに2020年11月17日の記者会見で、戸籍に「氏名の読み仮名」を明記するかどうかについて、2020年度中に研究会を設置し検討を進めることを明らかにしていました。
それがいよいよ現実のこととしてスタートしたということです。
どういうことかというと、現在は(姓もそうですが)名の「よみ」は、戸籍に載りません。
つまり、変更は自由。
住民票の「読み」の変更を、役所に電話一本すれば済んでしまいます。
理由も聞かれません。←本当の話
あっけないほど簡単です。
ところが今度は、戸籍に氏名の読み仮名が記載されることを「検討」するという話です。
現在は、姓の変更は養子や婚姻等以外ではほぼ困難、名の変更は何年も実績を作って家庭裁判所で認めてもらわなければなりません。
戸籍の記載というのは、それだけ重いわけです。
が、「読み」も戸籍に記載されれば、そうなる可能性があるわけです。
たとえば、いわゆる「キラキラネーム」を付けられた子が、せめて「読み」を変更しようと思っても、今までなら電話一本で済んだことが、時間と手間をかけた法的手続きを必要とするようになるかも、という話です。
「輝星(べが)」「美音(りずむ)」… キラキラネームの改名が難しくなるって本当? 戸籍への「読み仮名」明記、国が検討 [鬼瓦権蔵★]
https://t.co/Z403tpCKCN pic.twitter.com/wT5JtUqF0R— 畠中由宇・相互フォロー100% (@hata_follow) March 5, 2021
読みの改名は、自分の名前は自由に名乗りたい、という希望を唯一叶えられることなので、窮屈な決まりにはしてほしくないですね。
私も「読み」を変更しました
私ごとですが、「草野直樹」と書いて「くさのなおき」から「かやのなおき」へ「読み」の変更は、2019年3月に行いました。
『日本書紀』には、草野姫(かやのひめ)という、田畑や草原を作った神が登場しますが、そこから命名したものです。
娘がいたら、姫子とでも命名したいところですが、私に娘はいません。
「草野」姓は、福島が大きな発祥地として知られています(一部は九州)。
実際に私の先祖を調べてみると、代々福島です。
思うところあって、その先祖代々と袂を分かちたい気持ちから「読み」を変えました。
本当なら、婚姻した時に、妻の姓に変えればよかったのですが、ソッコーで婚姻届を書いたので、選択する姓を妻の姓にするのを一瞬忘れました。
もし、姓を変えるとなると、あとは妻側の身内に夫婦養子することも考えなければならないと思っていましたが、やはり形式的でも、ひとさまの養子になるのはいろいろ面倒な気がしていたので、「読み」の変更は、妥協点としてはもってこいでした。
せめて姓名ぐらい、自分の自由に名乗りたいですよね。
以上、姓名の読み仮名を、戸籍に記載する改正案をする法制審議会に諮問することに。今まで自由だった「読み」の変更が難しくなるかも、でした。
Photo by Christopher Campbell on Unsplash
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