Amazonkindleは、著者としても読者でも有意義なサービスです。誰もが著者になれ、高い印税率でAmazonに宣伝もお任せできます。著者は出版社を兼ねることができ、Amazonは取次と書店を兼ねているので、効率的な流通でより安い金額で書籍を読めます。
29日付けですが、久しぶりに自分の名前の著書をリリースしました。
それも、昨今話題のkindle版です。
Chrome OS FlexをMacBook Airで使ってみた: あなたのビンテージMacは5分で現役マシンに蘇る (市井のeブックレット) – 草野直樹
こちらが、アマゾン販売ページに記した概略です。
古いWindowsマシンやMacを、Chromebookのように使えます。
Googleが買収したNeverware社のCloudReadyを、Chrome OSにより近づけた製品です。
Webアプリで完結するブラウザ専用機。
Chromebookで動くChrome OSと基本機能が同じなのに、なんと無料で使用可能です。
部屋のオブジェや、押し入れの餌にせざるを得なくなってしまったビンテージMacに、また現役マシンとしての輝きを取り戻しませんか。
内容は、MacBookAir5,1という、もっとも古いモデルのMacBook Airが、まだサポートはあるものの、最新OSの適応外になっているため、無償公開されているChrome OS FlexをライブUSBで使ってみた、という話です。
たんに、立ち上がるまでのプロセスと、若干の操作を画像付きでご紹介するのが目的なので、正直、紙媒体の書籍としての1冊に仕上げるのは、ヴォリューム的にとうてい無理です(全42ページ)。
そこで、Chrome OS Flex、Chrome OS、Chromebookなどについての簡単な説明を添えて、kindle(Amazon型電子書籍)としてリリースしました。
AmazonKindleUnlimited会員なら、読み放題リストに含まれていますから、無料です。
まあ、Chrome OS FlexのライブUSBから起動するという試みは、すでにこのブログでやってみたことなんですけどね。
一応、新機軸として、公開されているデフォルトのWindows11壁紙を使って、Windowsライクな画面の画像なども作ってみました。
しかし、これが紙の書籍で、既存の出版社を通した企画となると、もっとまとまったヴォリュームに仕上げて、編集者のチェックも入り、出版が決まったとしても店頭に並ぶまではずいぶん時間がかかります。
その意味で、既存の「書籍」としては物足りない企画だけれど、世に発表したいな、なるべく負担やリスクをなくして、なるべくはやく、というときに、kindleはありがたいですね。
もちろん、kindleは10万字以上の本格的な書籍でもいいんですけどね。
従来の紙の書籍だったら、ぜったいに作ってもらえなかった企画でも電子書籍として流通できるようになった、ということです。
従来の紙の書籍が本格的なそばや、kindleは立ち食いそば、に例えた人もいましたが、言い得て妙ですね。
出版コストを大きく減らせる流通過程
kindleというのは、Amazonの電子書籍サービスです。
電子書籍というのは、紙に印刷されているのではなく、デジタルデータで提供される書籍です。
専用のkindleリーダーほか、PCやタブレット、スマホなどで読むことができます。
タイトルは、既存の紙書籍をkindle版にしたものや、kindleが初出のものなどがあります。
さすが、ネットの本屋さんでスタートしたAmazon。
ネットならではのスタイル(電子書籍)も扱っているわけです。
kindleについては、紙の書籍同様、Amazonの販売ページで売られていますが、kindle Unlimited会員(月額990円)になることで、会員には0円で読める書籍がたくさんあります。
読者としてのAmazon Kindleのメリットについては、すでにご紹介したことがあります。
紙の書籍のkindle版の場合、まあ、たいていは紙の書籍よりも安い値段で手に入ります。
それはそうですよね。
まず、紙や印刷コストがかかりません。
次に、紙の書籍の場合、著者⇒出版社⇒取次(書籍の問屋)⇒書店、という流通になりますが、kindleの場合、取次店と書店の両方の役割を、Amazonが担っています。
流通が簡略化されることによるコストダウンにもなります。
電子書籍ですから、在庫管理(コスト)がありません。
マスターデータを、Amazonのサーバーに置くだけです。
紙の書籍を扱う出版社は、在庫の倉庫は必須なんです。
しかも、書籍を売る場合、普通は出版社が新聞などに広告を打ちますよね。
kindleは、その広告費もかかりません。
Amazonは、出版社が広告を打たなくても、その書籍を宣伝してくれるのです。
みなさんがAmazonにアクセスすると、探している書籍の関連書籍が表示されますよね。
YouTubeと同じです。
観ている動画の関連動画が、PCの場合右側に出ますよね。
新聞は、不特定多数への訴求ですが、ネットはユーザーの要求に噛み合った提案ができるわけです。
つまり、出版社にとって、kindleというのは非常に刊行しやすい仕組みなのです。
では、著者にとってはどうか。
これはもう、出版社以上です。
ある意味出版流通革命といってもいいほどのメリットがあります。
一切お金がかからずあなたも著者になれる
まず、著者は、自らが出版社を兼ねることができます。
つまり、あなたが本を出したければ、原稿さえあれば、kindleならすぐに出せる ということです。
紙の書籍なら、自費出版は別として、出版社と印税契約する企画出版は、出版社側からゴーサインが出ないと本は出せません。
厳しい編集者がついたら、書き直しだってバンバンありますよ。
個人で出そうにも、先程書いた、本を作るコスト、取次との付き合い、新聞への出稿、在庫管理など、全部しなければなりません。
自費出版自体、かなりまとまったお金がかかりますよね。
ですから、紙の書籍を個人で出すというのは、かなり困難です。
でも、kindleなら、データをAmazonKDP(Kindle ダイレクト・パブリッシング)に送るだけでいいのです。
あとは、Amazonがちゃんとやってくれます。
送ったデータは、72時間以内にAmazonの販売ページに表示されます。
Amazonで販売されるということは、全世界に販売されるということです。
プロの作家やジャーナリストや、著名人でないあなたでも、書籍の著者になれるのです。
その間、一切お金はかかりません。
これだけでも、本当に画期的ですよね。
しかも……まだあるのです。
書籍が売れたときの印税です。
1冊売れたら、いくら入るのか。
紙の書籍は、10%なんていわれますが、ジャンルによってはもっと下がります。
私の経験で言いますと、たとえば、PCの図解ものは7~8%でしたね。
あとは著者の知名度。書き手としての格でも違ってきます。
新人ですと、やはり印税はヒト桁になると思います。
ところがです。
kindleは35%、もしくは70%です。
そのどちらかから選びます。
普通は、後者を取りますよね。
70%の方を選択した人は、Amazonでしかその電子書籍を売ることはできません。
まあ、他にも電子書籍販売サイトはありますが、多くのサイトでは、Amazon以上に売れるところはないといわれていますから、Amazonに独占権を与えることによる著者の不利益はないと思います。
それどころか、後者を採れば、かりに読者の購入まではつながらなかったとしても、先程書いた「kindleUnlimited会員は0円読み放題」によって、読まれたページ数に応じたロイヤリティが発生するのです。
読者は価格0円でその書籍を読め、著者にも読まれた分の報酬が発生する。
しかも、両者を結びつける広告はAmazonがやってくれる。
これはすばらしいですね。
……というわけで、このサービスのお陰で、冒頭のように、12年ぶりに自分が著者となる書籍を出すことができました。
当該kindleについては、2023年1月2日付で、「自分の本について自分でレビュー記事を書く」予定です。
よろしくお願い致します。
以上、Amazonkindleは、著者としても読者でも有意義なサービスです。誰もが著者になれ、高い印税率でAmazonに宣伝もお任せできます、でした。
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