Chromebookが市場に登場して10周年です。3月9日(米国太平洋時間)には、最新バージョン「M89」がリリースされました。Android端末との連携機能を強化し、スクリーンキャプチャは画面の静止画だけでなく、画面操作を動画として記録する機能も備えています。
Chromebookとはなんだ
Chromebook(クロームブック)は、簡単に述べると、WebブラウザであるGoogleChromeの専用機です。
LinuxをベースとしたオペレーティングシステムであるChrome OSを搭載しています。
WindowsでもMacでもないわけですから、それらの対応アプリケーションソフトは動きませんが、ブラウザで動くWebアプリを使い、Androidアプリについてもシームレスに使うます。
むしろ、余計なアプリをインストールしてトラブルを起こす心配がなく、自動更新ポリシーという、グーグルのサポート期間はセキュリティも万全です。
WindowsやMacよりも安価なスペックで動き、パソコンの筐体でありながら、画面タッチや2 in 1のような使い方もできるため、「スマホでは小さい、パソコンでは大げさすぎる」移動中、もしくは学校現場でのマシンとして人気急上昇です。
Chrome OSのシェアが、macOSのシェアに差をつけて第2位になったことや、出荷台数も1年間で133%も成長していることは先日ご紹介しました。
私も、Chromebookは2台所持しています。
動画編集や本格的にイラストを描くなどの使い方でないは場合、Chromebookで十分だからです。
ネットを使った動画コンテンツの閲覧、Webによるリポートや試験などは、ブラウザで完結するChromebookでできます。
そのChromebookが、市場に登場して10周年というのです。
M89の新機能
登場10周年の「Chromebook」、最新版「Chrome OS M89」の機能や今後の展望は(CNET Japan)#Yahooニュースhttps://t.co/TW58nOnbG2
— anArt(再起動中) (@fly15f) March 11, 2021
3月9日(米国太平洋時間)には、最新バージョン「M89」がリリースされました。
すでに、対応する端末にはアップデートが配信されていると思います。
公式サイトによると、これからの10年間で、「Chromebook はよりインテリジェントで利用しやすく、より便利なものとなり、皆様のコンピューティングエクスペリエンスを向上させていきます」と宣言しています。
今回のバージョンアップには次の特徴があると言います。
Phone Hub
Phone Hubとは、AndroidスマホをChromebookでコントロールできる機能です。
Androidスマートフォンのアンテナ強度やバッテリー残量などステータスの表示や、テザリングやサイレントモード、位置情報など各種設定のオンオフ操作がChromebookから行えます。
また、Androidスマートフォンで表示した直近のWebページも表示できます。
スマートフォンに送られた通知もChromebook側で確認でき、Chromebookから返信できます。
Nearby Share
Nearby Share(ニアバイシェア)といって、画像やテキストデータ、その他作成ファイルを友人間や家族間など、複数のデバイス間で手軽かつセキュアに共有できる機能も提供されています。
対象デバイスはAndroidとChrome OSで、誰が自分に送れるかなどの制限もかけられます。
Wi-Fi Sync
Wi-Fi Syncは、すでにある機能のバージョンアップとなります。
Chromebook上であるWi-Fiネットワークに接続すると、別のChromebook端末を使用する際パスワードの再入力が必要なくなりますが、今バージョンからはAndroidスマートフォンとも共有できるようになりました。
また、Chromebookの設定上部に配置されている検索バーが改良され、入力した言葉に一致する設定項目と関連項目が検索結果として表示されます。
そのほか、クイック設定パネル内にマイク入力を調整するスライダーがあり、カメラアプリで動画撮影の一時停止/再開、録画中のスナップショット撮影が可能となっています。
Screen Capture
個人的には、Screen Captureがいちばん興味深かったですね。
まず、キャプチャが静止画だけでなく、動画としても保存ができます。
アプリの操作説明を行う場合に、これは便利です。
その他
頻繁に使うファイルや、直近で使ったファイルなどをまとめて表示する「Tote」という機能。
「仮想デスク(Virtual Desks)」機能は、ユーザーインタフェース(UI)に大幅な変更を加えました。
これにより、仮想デスクの管理がしやすくなりました。
直近でコピーした5つのテキストを格納する「Clipboad」も搭載されています。
「Quick Answers」機能は、調べたい言葉をハイライトするだけで意味が表示されます。
アクセシビリティにおける読み上げ機能にも改善が加えられました。
まとめ
Chromebookも10周年、M89によって、WindowsやMacとは一味違う存在価値を発揮しています。
Android端末との連携機能に加えて、従来からの特長である立ち上がりの速さ、セキュリティの強固さ、比較的安価な価格設定、データをすべてクラウドに保存できることによる安心感などがますます強化されています。
パソコン、タブレット、スマホとも住み分けられる端末としての価値を備えていると思います。
みなさんも、いかがですか。Chromebook。
以上、Chromebookが市場に登場して10周年です。3月9日(米国太平洋時間)には、最新バージョン「M89」がリリースされました、でした。
Chromebook徹底活用ガイド – 岡田 拓人
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