Chrome Canaryは、安定版、ベータ版、開発版、カナリアの4つのバージョンが並行リリースされているGoogleChromeの試験運用版です。いちはやくChromeの最新版を試したい、少しでも表示が速くなる可能性のあるバージョンが使いたいと考えるユーザーにお勧めします。
Chrome Canaryとはなんだ
GoogleChromeは、いまさら詳細なご説明の必要もないでしょう。
Googleが開発したインターネットブラウザです。
Windows、mac、Linux、Android、iOSなど、あらゆるOS版が開発されているので、おそらくは、パソコンでもスマホでも、タブレットでも使われているのではないでしょうか。
さらには、ChromeOS、ChromiumOSのような、Chrome専用機としてのOSも開発されています。
パソコンおよびモバイル端末のブラウザとしては、Google Chromeが今やデファクトスタンダード(市場で決まる事実上の標準)といっていいかもしれません。
Wikiにはこう記載されています。
2020年11月時点で、インターネットの流量統計用StatCounterによると、Chromeの全世界ウェブブラウザの利用シェアは従来のPCデスクトップで現在70%、全プラットフォームで66%であると推定されている
要するに、ブラウザのシェアではトップにある、ということです。
そのGoogleChromeは、正式版のほかに、α版のGoogle Chromeが現在、ダウンロードおよびインストールがエンドユーザーにも可能になっています。
α版は、将来のより高次な完成品に向けた、性能や使い勝手などを評価するためのテスト用ソフトウェアです。
Google Chromeは、オープンソースのウェブブラウザ・プロジェクトであるChromiumに、Google独自の機能を加えたものです。
そんなChromeにはリリースの段階に合わせて、Stable、Beta、Dev、Canary(安定版、ベータ版、開発版、カナリア)の4 のチャンネルを用意しています。
- 安定版……Betaで異常がなければリリースされます。一般のユーザーが使っているブラウザです。
- ベータ版……リリース前のリビジョンを毎月更新して公開しています。
- 開発版……開発者向けブラウザです。毎週更新です。
- カナリア……追加機能を即日反映する試験運用版(Canary)です
試験運用版(Canary)はほぼ毎日更新され、新機能が追加されます。
いわば、Chrome Canaryこそが、Chromeの最新機能を最初に使えるバージョンなのです。
Chrome Canaryで実装された機能は、Chrome安定版に実装されるのは数ヶ月後といわれています。
新しいものに積極的にチャレンジしたいユーザーなら、使ってみたいと思いますよね。
試験運用版と聞き、不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、現在のバージョンより機能が向上したり、動作が早くなったりする期待から、併用しているユーザーも少なくありません。
そう、併用ができます。
Canaryはデベロッパーや開発段階の機能に興味があるユーザー向けに設計されており、動作が安定しない可能性があるので、従来のGoogle Chromeと並行して使えるようになっています。
現在公開されている正式版をインストールしていても、別ソフトとしてChrome Canaryをインストールできます。
それでいて、ブックマークは共有されています。
ですから、ユーザーが試用するには何の問題もないと思います。
使ってみました
まず、Chrome Canaryのページにアクセスして、ダウンロード&インストールを行います。
とくに難しい作業はなく、クリックだけでインストールは完了します。
カナリア色とでもいうべき、黄色のアイコンで、安定版(正式版)との差別化が行われています。
インターフェイスはもちろん、安定版(正式版)のChromeと何ら変わりはありません。
試験運用版というと、なにか全く違う新しい実験版のような期待もないわけではありませんでしたが、これまでのバージョンアップですから、そんな急激に変わるわけではありません。
逆に言えば、だから戸惑いなく使えるということも言えるわけです。
使ってみた感じは、バージョンによって違うかもしれませんが、早くなった感じがするかもしれません。
ネット作業は、知らず知らずのうちに、目に、手首に、肩にストレスが蓄積しますから、速ければそれにこしたことはないと思います。
まとめ
Chrome Canaryは、Windows64ビット版、Windows32ビット版、MacOSX10.10以降、Android版などに対応しています。
Google Chrome Canaryには、Chromeの最新機能が搭載されています。
最先端の機能をテストしたい場合に主に役立ちます。
また、メモリを食うといわれているブラウザなので、よりスムーズな動作を期待したいユーザーにもお薦めできます。
Googleのサイトによれば、「Google Chrome Canary は開発者や開発段階の機能に興味があるユーザー向けに設計されており、動作が停止することがあります」との記載があります。
しかし、動作を完全保証ではなくても、使えないと思ったらその時点でやめればいいだけの話なので、インストールしてもユーザーにデメリットはないのではと思います。
みなさんも、Chrome Canary(試験運用版)をインストールされてみてはいかがですか。
以上、Chrome Canaryは安定版、ベータ版、開発版、カナリアの4つのバージョンが並行リリースされているGoogleChromeの試験運用版、でした。