EvernoteとOneNote。どちらを使われてますか。もしくはどう使い分けられていますか。ともに一長一短で競合するツールです。比較するサイトはいろいろありますが、あくまでも個人的な使用目的とそれに基づいた使い勝手についてまとめます。
EvernoteとOneNote
EvernoteとOneNoteは、どちらもメモアプリ、クリッピングアプリといわれているアプリケーションソフトです。
どちらもクラウドで管理するため、パソコン、スマホ、タブレット、どんな端末からもアクセスできることを特徴としています。
Evernote
Evernoteは、テキスト、画像、音声、スキャン、PDF、文書などあらゆるファイルを、ノートと呼ぶページに追加保存できます。
つまり各情報について、ノートを取るように情報を蓄積するサービスです。
ノートはワープロ機能があり、多彩な編集機能により自由にノートを編集できます。
検索語句のオートコンプリートで、必要な情報を素早く検索できます。
つまり、Evernote ならアイデアを簡単に記録して、後から素早く見つけられます。
ノートは、Evernoteの独自サーバーに保存されており、パソコン、スマホ、タブレット、どんな端末からもアクセスできます。
使用する端末とデータアップ容量などで、無料(ベーシック)、月600円(プレミアム)、月1100円(Business)などプランがわかれます。
Microsoft OneNote
Microsoft OneNote(以後 OneNoteと表記)は、現実の手帳やノートのように自由に書き込む「デジタルノート」で、情報を追加していくツールです。
OneNoteは、Microsoftアカウントがあれば無料で利用することができます。
Windowsだけでなく、Mac、iOS、Androidなど多くの端末に対応しているという特徴を持っています。
データは、OneDriveという1アカウント5GBまでは無料のスペースに保存されます。
スペースの増量は有料プラン(Office365、12,984円/年)を使います。
ともに使った上での良いところと悪いところ
Webクリッパー⇒Evernote
個人的には、EvernoteのWebクリッパーが便利だと思いました。
webページをワンクリックでまるごと保存できる機能です。
実はこの一点で、私はEvernote>OneNoteなのです。
YouTubeのページは、動画のOGPを保存するとか、自分の保存したい領域だけ選択するといったことも可能です。
ワンクリックはOneNoteにもありますが、きれいにそのページを取れないことがあります。
私は、EvernoteでYouTubeページをクリッピングしたノートに、そのYouTubeページの動画データをダウンロードし、ノートに添付しています。
アウトライン機能⇒OneNote
Evernoteは、保存しているノートの順番を手動で変更できません。
したがって、思いついたノートを前後に順番移動してアイデアを整理することが苦手です。
一方、OneNoteはノートが階層管理されていて、それができます。
ノートの表現力(ワープロ機能)⇒OneNote
ノートの表現力(ワープロ機能)は、OneNoteに軍配が上がります。
OneNoteは、マイクロソフトOfficeと同じインターフェイスで、作図、作表なども可能です。
一方、Evernoteはアプリ独自の操作で、リッチテキストエディタ程度の機能しかありません。
ただし、私はこの機能を正直あまり重視していません。
あくまでデータの「保存」、つまりデータベースとしての利用であるため、ノートの情報に手を加えるというのは二の次といいますか、Webページなとはむしろそのまま保存しておきたいわけです。
編集するなら、ワープロなり表計算なり、そちらで行います。
1ノートあたりのデータ保存容量⇒どちらにも軍配上げられず▲
1つのノートにどのくらいのデータを保存できるか。
Evernoteは200MB、OneNoteは100MBです。
ということで、Evernoteの勝ち、といいたいところですが、私は200MBでも不満です。
というのは、動画データは200MBでは足りないからです。
その場合、ホスティングサービスで借りているスペースに動画データを置き、そのリンクをノートに貼っています。
ちょっと手間がかかるし、Evernoteだけで完結できないので、まあ事実上、両者失格の痛み分けドローでしょうね。
月間保存容量⇒どちらも十分で△
Evernoteは、料金プランによって、60MB(無料)、10GB(プレミアム)、20GB + 2GB/ユーザ(Business)です。
それ以内の容量でおさまるなら、容量変更がない限り事実上「無制限」です。
実際に使われている方はわかると思いますが、10GBは、画像や動画データなど、200MBギリギリの大容量データを大量に保存しないと到達できません。
私は過去3年間で、1度だけ9.9GBまでいったときがありました。
普段は、2~2.5GBがいいところです。
OneNoteは、OneDriveに保存するので「月間」という制限はなく、OneDriveの容量が上限です。
サブスクで、Office365を契約すれば1TBまで保存できます。
もし、2~2.5GBなら、30年ぐらいもつ計算になります。
上限はあっても、こちらも事実上無制限のようなものでしょう。
有料プランなら、どちらも十分。この勝負は時間切れ引き分けです。
でも結論は決まらないから相変わらず『知子の情報』なんですけど
システム手帳、PDA、A4バインダーノート、大学ノート(死語?)、Evernote、Onenote、B5バインダーノートと変遷して、まだ決まらない。そのうち全部いらない歳になる。#手帳 #決められない
— BbrotherLpeople (@BbrotherLpeople) February 21, 2021
というわけで、いろいろ比べてみましたが、甲乙つけがたいというよりも、どちらも不満があります。
強いて優勢だったEvernoteですが、新しいバージョンはWebクリッピングが従来のようにページ全体をクリップできない「改悪」となり、上の図は『従来のEvernote』バージョンを使っています。
これも、いつまで使えるものか……。
で、結局私はまだ、MS-DOS時代から利用しているWindows対応の非定型文書型データベースソフト『知子の情報』(テグレット技術開発)をメインに使っています。
『知子の情報』は、まさにテキスト情報をそのまま放り込んでおけばデータベースソフトになり、開いた画面はエディタとして使えます。
エディタは、マクロ機能があるので使い慣れると大変便利です。
保存したデータの順番を主導で動かせるので、アウトラインプロセッサとして使えます。
テキスト以外のデータは添付ファイルとして、そのページにくっつけておけます。
クラウド版がないので。Dropboxにシステムごと入れておくことで、別のマシンでも使うことが出来ます。
『知子の情報』は、すでに新しいバージョンの開発は行っていません。
それでも、EvernoteやOnenoteに置き換えられないのは、やはりエディタ機能の軽快さとアウトライン機能にあります。
EvernoteもOneNoteも、さらなる改善に期待しています。
以上、EvernoteとOneNote。どちらを使われてますか。もしくはどう使い分けられていますか。ともに一長一短で競合するツールです、でした。
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