CORESERVER(コアサーバー)が最近また注目されつつあります。かつて問題とされていたセーフモードが解除されたことで、安価で高機能な老舗サーバーとしてまた人気を復活させつつあるのです。が、JetPackの設定更新時にエラーが出るという報告も……。
CORESERVER(コアサーバー)とはなんだ
CORESERVER(コアサーバー)は、バリュードメインというドメイン管理組織が運営しているレンタルサーバーです。
安くて高機能という、個人や中小企業のECサイトや、サイトを量産したいアフィリエイターには大変ありがたいホスティングサービスです。
が、ひとつのサーバーの共用サービスであるために、同じサーバー内にいる、他のユーザ所有ファイルにアクセスさせないために、以前はセーフモードを採用していました。
それが、WordPressの運営にはいささか不都合があり、一部にはその対策が説明されるサイトもありましたが、やはり無条件でワードプレスを使えるエックスサーバーやさくらサーバー、さらにヘテムルやロリポップなどに移行したユーザーのブログ記事をしばしば見かけます。
そこで、CORESERVER(コアサーバー)は、PHP6からセーフモードを廃止。
さらに、GMO傘下になった影響か、サーバーのハード的環境やコントロールパネルなども一新され、WordPressもクリックひとつでインストーできるようになりました(Mysqlは相変わらず自分で設定しますが)
もとより、マルチドメインもサブドメインも、作成データベース数も、転送量も制限なしという、サイト量産にはもってこいの環境。
度重なるサーバーダウンや、セーフモードで悩んだ、かつてのCORESERVER(コアサーバー)ユーザーも、見直す動きになりつつあります。
が、そこまで信用していいの?という天の声なのか、今、CORESERVER(コアサーバー)のWordPressユーザーの間では、また新たな問題が取り沙汰されています。
それは、WordPress(ワードプレス)プラグインの、JetPackの設定更新時にエラーが出ることです。
正式には、『Jetpack by WordPress.com』というプラグインです。
JetPack設定更新時のエラー確認
Jetpack by WordPress.com(作者: Automattic)とは、WordPressのいくつものプラグインが実現している機能を、たったひとつで行ってしまう機能統合型プラグインです。
JetPackはもともと、WordPressを使ったブログサービスである「WordPress.com」向けに提供されていた機能を、サーバーインストール型のWordPressでも使えるようにしたプラグインです。
「WordPress.com」は、Automatticという企業が運営していますが、WordPress創始者であるMattMullenweg氏がCEOをつとめており、WordPressにとってかゆいところに手が届くようなプラグイン機能を用意しています。
デザイン、SNSなどボタン設定、SEO、グロース、セキュリティ、ユーザー エンゲージメントに至るまで、すべて面倒見てくれます。
もちろん、CORESERVER(コアサーバー)で運営するWordpressサイトでも利用したいものです。
ところが、CORESERVER(コアサーバー)でJetPackの設定更新時にエラーが出るという報告がネットを検索すると次々出てきます。
さて、どうしたものでしょうか。
私も、Jetpackをインストールしてみました。
インストール自体はうまくできました。
ただ、使っているテーマのsimplecityが標準で用意しているシェアボタンと、Jetpackがデフォルトで「有効」となっているシェアボタンが重複してしまいました。
私は、simplecityが標準で用意しているシェアボタンを残そうとおもいました。
ところが、Jetpack側の表示を消そうと、デフォルトでは有効になっている「共有ボタン」の「投稿に共有ボタンの追加」を無効にしようとすると、
設定の更新中にエラーが発生しました (無効なパラメーター: sharedaddy (Status 400))。
と、表示されました。
CORESERVERでJetPackの設定更新時にエラーが出る問題は実在を確認しました。
この場合、対策に考えられることは2つ。
ひとつは、Jetpackは使う前提でJetpackの設定を何とか達成すること。
もうひとつは、Jetpackをあきらめて、別のプラグインで代替すること。
後者の場合、冒頭書いたように、Jetpackはいくつものプラグインの役割を持っていますから、代わりには複数のプラグインを見つけてこなければなりません。
それでも、機能的にJetpackの代わりになるかどうかはわかりませんし、何よりプラグインが多くなればなるほど、たとえばWordPress(ワードプレス)が重くなったり、プラグイン同士の相性が悪く、WordPress(ワードプレス)の表示に悪影響(画面が真っ白くなる等)を与えたりするリスクが高まります。
私の場合、どうしてJetpackを入れたかというと、「投稿をソーシャルネットワークに自動共有」機能、すなわち投稿時に、FacebookやTwitterにそれを自動的に通知する機能が使いたかったのと、もうひとつは「サイト統計情報」、アクセス解析です。
どちらも、それに特化したものはあります。
とくに、アクセス解析なら、GoogleAnalyticsを超えるものはないでしょう。
ただ、アクセス解析は、理由は分かりませんが、解析ツールによって異なる結果が出るので、可能ならいろいろなものを見ておきたいということと、JetpackのFacebookやTwitterへの投稿は、無料ブログサービスにあるような連携機能と違い、Facebookなら「description」「ヘッダー画像」「タイトル&リード」の順に、ツイッターなら「上段のh2見出し」「ヘッダー画像」「タイトル&リード」の順に、きれいに表示してくれるのです。
日清のどん兵衛鴨だしそば(日清食品)は鴨の脂の旨みがきいたやや甘めの上品なつゆとすすり心地の良い真っすぐなそば https://t.co/wuvSKFxsZn
— 歌麿子 (@utamaroco) September 13, 2020
解決法
私が採ったのは、直接「wordpress.com」にアクセスして設定を更新した方法です。
1.https://wordpress.com/stats/day/example.com(あなたのサイトに読み替えてください)にアクセスする
2.[設定]→[共有]をクリック
3.[ボタン共有]を選択します
4.[ラベルテキストの編集]をクリックして
5.[共有ボタンを追加する]を選択します。
6.「追加または削除するボタンをクリックします。」と表示されているので、下段の色が薄くなっている3つのボタンをクリックします。
7.表示は無事消えました。
まとめ
CORESERVERでJetPackの設定更新時にエラーが出る問題は、こうして解決しました。
おそらく、CORESERVER側に、何らかのセキュリティがかかっていて、WordPress(於CORESERVER)から「wordpress.com」にアクセスできないようになっているのかもしれません。
CORESERVERは、繰り返しますが、安価で高機能で、ユーザーをワクワクさせてくれるサービスです。
PHPのセーフモードを解除したように、この問題もぜひクリアしていただきたいとおもいます。
同じようなお悩みの方、ご参考になれば幸甚です。
本当によくわかるWordPressの教科書 はじめての人も、挫折した人も、本格サイトが必ず作れる – 赤司 達彦