Photo Negative Scannerは、ネガフイルムをデジタル画像に変換するスマホアプリです。スマホをスキャナのように使い、かつネガを反転表示してくれる二重の機能を持ちます。見え方は光源次第ですが、ネガデータの確認とデジタル保存ができるようになります。
スマホをスキャナにしてデジタルデータ化
ネガフィルムのデジタルデータ化については、モノクロ画像を、フラットベッドスキャナーのGT9700Fを使ってデジタルデータ化する試みをご紹介しました。
ただ、GT9700Fは2001年発売の機種で、必ずしも手に入るとは限りませんし、いちいちスキャナを使ってデジタルデータ化することに「面倒」と思う方もおられるかもしれません。
何しろ、今は何でもスマホで済ませる時代だからです。
ということで、今回はスマホをスキャナとして使うアプリ、Photo Negative Scannerを使って、カラーのネガフィルムをデジタル再現することにしました。
使ってみました
今は写真撮影というと、チェキなど一部例外を除けば、すべてデジタルかもしれません。
が、以前はネガ⇒紙焼きでした。
いわゆる銀塩カメラですね。
当時の大切な思い出がつまっているネガフィルム。
処分したら2度と戻ってきませんから、なかなかできません。
かといって、デジタル時代になったこれからのことを考えると、どう保存すべきか迷っている方も少なくないように思います。
前回、デジタル化したのはモノクロのネガフィルムでしたが、それは、Webアプリを使ってカラー化しました。
カラーのネガフィルムなら、その一手間なしにデジタル化できます。
しかも、スマホがスキャナのかわりをしてくれたら、手持ちのスマホで簡単にネガフィルムをデジタル化できます。
ただ、私は現在、ネガを見るためのライトボックスを所持していないため、Youtubeのさんマルさんがアップしている「白い動画」を使い、ライトボックスがわりにパソコンの画面を白くしてネガを透過しています。
そのために薄暗い出来になっており、さらに人物写真なのでぼかしていますが、決してアプリの性能の問題ではなく、バックライトによってはこの動画のとおりの出来になるのでしょう。
Demonstrating Photo Negative Scanner for Android スマホ用のPhoto Negative Scanner を使う動画https://t.co/gYdHfBZtOB @YouTubeより
— 畠中由宇・相互フォロー100% (@hata_follow) January 17, 2021
ということで、さっそく、
- 「Apple store」もしくは「Google Play」からPhoto Negative Scannerを検索してダウンロード⇒インストールします。
- バックライト(後ろが白い画面のもの)にネガフィルムをあててスキャンしたいものを選び
- 真ん中のボタンをタップ
- スキャンしたら、トリミングします
- トリミングした画像を保存します
仕組みとしては、ネガフィルムに映っているものを反転するので、ポジフィルムですと、逆になってしまいます。
ポジ用には別のアプリがありますが、また別の機会にご紹介します。
余談
ネガフィルムを反転スキャンするスマホアプリは、ほかにもリリースされています。
たとえば、LomoScanner2も同じような機能を持っていることを、『節目写真館』というサイトが解説しています。
光源が少ないときれいには映りませんが、少なくともネガフィルムの確認には使えるのではないでしょうか。
デジタル化できれば、スマホやデジカメで撮影した画像と一緒にデータベース化できます。
ネガや紙焼きのまま保存するのと、デジタル化してデータベース化したのとでは、保存管理の手間も質も全く変わってきます。
何しろ、クラウドサービスを使えば、画像が何百枚だろうと何千枚だろうと、ゼロスペースですから。
「質」の違いとしては、
- 複写しても劣化しない
- 画像の加工が容易
- 圧縮や拡張子の変更等保存形態の自由度が広い
と言ったことが挙げられます。
複数の画像データを、グーグルフォトやAmazonフォトなどの画像データベースアプリで保存すると、AI機能にょって、たとえば被写体の人や場面単位で自動的にカテゴリーを作ってくれるなど管理が格段に簡単になります。
使われている方はご存知と思いますが、AIはびっくりするほど、人の見分けを行っています。
同一人物の、現在と若い頃なども見抜いてしまいます。
無料のスマホアプリなので、物は試しでいかがですか。
以上、Photo Negative Scannerはネガフィルムをデジタル画像に変換するスマホアプリ。スキャンしてネガを反転表示する二重の機能、でした。