ThinkPad X220(レノボ)をヤフオクで入手しました。出品者が「ジャンク品」としていたので意外と競争相手が少なく、なんと3400円で落札。ジャンク品に見られるようなキーボードの文字消え、パームレストの損傷などもなく交換部品なしに使っています。
ThinkPad X220とはなんだ
ThinkPad X220(レノボ)は、2011年4月に発売された、第2世代インテル Coreiプロセッサーをのせ、12.5型の液晶を搭載したモバイルパソコンです。
2011年という発売年は、中古市場でも決して新しい機種ではないのですが、ThinkPadのX220はX230と並んで、パーツの変更など保守性の簡便さで人気があります。
ThinkPad X220の最大の特徴は、7段配列のクラシカルキーボードが用いられた最後のモデルであることです。
ノートパソコンでありながら、デスクトップのキーボードと同じように様々なキーが用意され、キーボードのタイピング感・快適性も定評があります。
他の特徴、つまり互換性については、前回ご紹介したX230シリーズと同じです。
パームレストを開けたところで、mSATA接続のSSDの増設が可能。
互換品の各種ボディパーツや、IPS パネル(デフォルトはTNパネル)、FHDパネルなどカスタイマイズ性に富んでいます。
拡張性に富んでいるのは、長く使いたいユーザーにとってはありがたいことです。
使っているうちに、もっと早くしたい、こんな機能も加えたい、という気持ちが生じても、多くのメーカーのパソコンは、ユーザーによる中を開けての部品交換をよしとしないことが多いので、出荷時の仕様から一歩も発展できないため、結局それに飽きたらなくなると他のマシンにリプレイスということになってしまうのです。
その点、ThinkPadは中古市場、交換・換装部品市場が盛り上がっているので、使えば使うほど機能が豊かになり、かつ自分の使い勝手に合ったマシンに仕上がっていくメリット、というか楽しみがあります。
オークションは比較的楽に落札
さて、今回落札したのは、このようなスペックのマシンです。
品名:lenovo X220オークションの入札状況は、のべ20件、アカウントベースでは10アカウントなので、ThinkPadのオークションとして入札は少ないほうです。
型番:TYPE 4291-H87
CPU:Core i5 2520M(2.50G)
メモリ:4GB
HDD:320GB(OSは削除)
ACアダプタ:あり
無線LAN:あり
それはたぶん、出品者が「ジャンク品」と断っているためだったと思います。
キーボードやパームレストに欠けがあったり、HDDやメモリが入ってなかったり、場合によっては通電しなかったりするものを「ジャンク品」と呼んでいますが、とにかく動きさえすれば、デバイスや部品は交換できます。
幸い、当該マシンの場合、「Win10でしばらく使用していました」とあるので、「動かない」マシンとしての出品ではありませんでした。
一応、残り時間10分のところで、100円ずつ入札価格をあげていく小さな攻防がありましたが、こちらが3500円まで出せる、としておいたところ、3600円以上出す意志のある入札者はいなかったようで、3400円で落札できました。
実は、私も「ジャンク品」という言葉が気になり、もし3500円を超しても入札が続くようなら降りようと思っていたので、ギリギリのところで競り勝ちました。
ThinkPad X220 は落札3日目に届きました。もちろん通電します。
表示されている画像を見てもドット抜けもなく、キーボードやパームレストの欠品や大きな傷も見当たりませんでした。
メモリは4GB挿さっていました。
では、なにをもって「ジャンク品」だったかというと、どうもハードディスクにOSが入っていないことのみのようです。
しかも、ハードディスク自体は、320GBのものが入っており、ありがちなマウンタ抜けもありませんでした。
ためしに、USBから、CloudReady(Chromium OSの無料パッケージ)を起動しましたが、問題なく立ち上がりました。
「ジャンク品」というので、最悪分解して、コンデンサチェックもやむなしかと思ったので、望外の美品という意味で拍子抜けです。
SSDとメモリの装着で「試用期間」です
私の手元には、マシンが壊れて、宙ぶらりんのSSD(480GB)がありましたから、そこからメモリごと(8GB)取り出して当該マシンに装着しました。
そのSSDの中には、OS(Windows10)も入っているので、今回の「ジャンク品」に対する手当はとりあえずこれだけです。
まあ、使っているうちに、電源が落ちるとか、液晶画面が突然暗くなるとか、不具合が絶対に出ないとも限りませんので、しばらくはこの状態で使います。
そして、自分の使い勝手に叶うところまで馴染んだところで、もしかしたら行うかもしれない部品交換は、以下のことを考えています。
メモリ16GB増設
Thinkpad X220 は、製品仕様書によると、corei5-2430MのCPUを搭載し、メモリは2スロットでMax8GB(4GB×2)となっています。
しかし、インテルの製品仕様によると、corei5-2430Mは、対応最大メモリーサイズが16GB(8GB×2)と記載されています。
これは、16GBのメモリを挿しても理論上は認識すると解釈できます。
現実に、Thinkpad X220 に16GB挿して使えている例は、レビューブログやYoutube動画でいくらでも出てきます。
おそらく、リリース当初(2011年)は、16GBのメモリは高価だったので、レノボは現実的な数字を表示したのかもしれません。
corei5-2430Mに限らず、PCとしての仕様と、CPU自体の仕様の最大メモリー数が違うことがありますが、もちろんあくまで自己責任で、インテルの仕様に沿っても使えるのかもしれません。
これは、消耗品ではなく、パソコンの価値を上げることなので、近いうちに検討することになるかもしれません。
キーボード、トラックポイント、パームレスト交換
キーボードやパームレストは、中古品の場合、テカリや傷がつきものです。
Thinkpad のキーボード特有の赤いポッチ、トラックパッドも、使い込むことで表面が摩耗してツルツルになってしまいます。
その場合、中古市場では、「修理交換用」として、新品未使用のそれらを販売しています。
ここを替えることで、中古品でも一気に新品感覚で使うことができ、精神衛生上もいいかもしれません。
上にも書いたように、どうしても取り替えるほど傷んでもいないのですが、新品感覚と、あとは中古市場が盛況といっても、9年前のマシンですから、いつ製造終了になるかわかりませんので、余裕があれば新しいものを買っておきたいと思っています。
mSATA SSDの増設
Thinkpad X220 は、2.5インチの記憶媒体(HDD、SSD)以外に、規格サイズがM.2といわれるカード形状のSSDも装着することができます。
キングストンテクノロジー SSD 240GB mSATA SATA3 3D NAND搭載 UV500 SUV500MS/240G
ディープなユーザーは、そこにLinuxをインストールしてデュアルブートするそうですが、私はそこまでは考えていません。
せっかくWindowsが動くので、それで十分だと思っています。
まあ、使いみちとすればデータ保存ですが、それはこれだけクラウドサービスが発達している以上、どうしても必要というわけでもないのかな、という気がします。
IPS液晶パネル
先日の Thinkpad X230i もそうですが、Thinkpad X220 は、デフォルトではTN液晶を使っています。
これは、青っぽいとか、角度を変えると見にくくなるとか、欠点が指摘されており、その点IPS液晶パネルは、視野角による輝度変化、色変化が少ない特徴があります。
LCDOLEDR12.5インチ Lenovo IBM ThinkPad X220 X230 X220i X230i対応 LP125WH2 (IPS) LCD LED ディスプレイ 修理交換用液晶パネル
こちらも、届いたマシンの液晶にドット抜けなどはなく、使わないのはもったいないと思いますし、特にTN液晶ではどうにも耐えられないわけではないのですが、こちらももしかしたら製造終了前には取り替えることがあるかもしれません。
インターフェース USB3.0増設(ExpressCard)
ExpressCardという、主にノートパソコン向けに開発された、拡張カードの規格、またはそのカードが、Thinkpad X220 では使えます。
玄人志向 NEXTシリーズ ExpressCard/54接続 USB3.0増設インターフェースカード USB3.0-EC54-P2
Thinkpad X220 の場合、USBポートが、2.0だけで3.0がありません。
そこで、USB3.0のポートが2つついたExpressCardを挿すユーザーも多いようです。
外付けハードディスクからデータを読み込む場合もあるので、検討したいと思います。
ThinkPad X220(レノボ)まとめ
ThinkPad X220(レノボ)は、ヤフオクでも人気製品のひとつですが、出品者が「ジャンク品」と呼んでいるため3400円で落札できました。
ThinkPad X220の最大の特徴は、7段配列のクラシカルキーボードが用いられた最後のモデルであり、キーボードのタイピング感・快適性に定評があります。
拡張性も自由度が高く、SSDの換装、メモリの増設はもちろん、キーボード、パームレスト、トラックパッドの交換もわずかなネジの脱着でできます。
mSATA SSDの増設でデュアルブートも可能になり、IPS液晶パネル交換で視野角による輝度変化、色変化の減少を期待できます。
ExpressCardを利用することで、デフォルトでは用意されていないUSB3.0も2ポート設置できます。
以上、ThinkPad X220(レノボ)をヤフオクにて3400円で落札ジャンク品としての出品も交換部品なしで7段配列キーボードを使用、でした。
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