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ThinkPad X230i(レノボ)を激戦の末ヤフオクで落札したので魔改造というほどではないがパーツを交換して使うことにした

ThinkPad X230i(レノボ)を激戦の末ヤフオクで落札したので魔改造というほどではないがパーツを交換して使うことにした

ThinkPad X230i(レノボ)をヤフオクで落札。魔改造ではありませんが、パーツについて若干変更しました。ThinkPadのX230はX220と並んで、中古市場でも決して新しい機種ではないのですが、パーツの変更など保守性の簡便さで人気があります。

ThinkPad xシリーズとは何だ

ThinkPadは、元はIBM、現在はレノボに譲渡された人気ノートパソコンのブランドです。

ThinkPad Xシリーズは、その中のシリーズの一つです。

具体的なブランドは、ThinkPad X2x系に始まり、ThinkPad X3x系、ThinkPad X4x系、ここまではIBMブランドです。

そして、レノボに移管されてからは、ThinkPad X6x系、ThinkPad X3xx系、ThinkPad X20x系、ThinkPad X220系、ThinkPad X230系、ThinkPad X240系、ThinkPad X250系、ThinkPad X260系、ThinkPad X270系、ThinkPad X280系、ThinkPad X390系、ThinkPad X13 Gen 1系、ThinkPad X1系、X1 Carbon、ThinkPad X100系、ThinkPad X12x系、i Series 1620などがあります。

コロナ騒動で、在宅ワークが推奨される中、パソコンの中古市場も全体的に相場が上がってきました。

中でも、モバイル用途でも使える、ThinkPad X220系~ThinkPad X280系は、大変な人気です。

まあ通常、中古市場というのは、よほどのビンテージ品でない限り、やはりより新しいものが人気商品となりますが、ThinkPadは、レノボやサードパーティーが、10年前の機種にも対応したパーツを現在も販売しており、もとよりThinkPad自体がMacBookのようにブランドそのもののファンもいるため、中古市場が発展しています。

そのため、2011年にリリースしたThinkPad X220系や、翌2012年にリリースしたThinkPad X230系などは、他社のWindowsマシンなら、二束三文のところを、現在も万単位の価格を維持しています。

今回は、そのうち、ThinkPad X230系の廉価版のX230iを、縁あって落札しました。

ただ、そのままの状態ではなく、多少部品の交換を行いました。

ThinkPad X230i ヤフオク落札、SSDやメモリ換装、キーボード交換

X230とX230iの違い

ThinkPad X230iは、2012年に発売されたThinkPad X230シリーズの廉価版です。

どこが廉価かというと、CPUはX230が第3世代Core i5/i7シリーズを採用しているのですが、X230iはCore i3を採用しています。

具体的には、インテル Core i3-3110M プロセッサー (2.4GHz, 3MB L3, 1600MHz) です。

Corei3シリーズは、ハイパースレッディング・テクノロジーに対応しているので、2コア4スレッド(4つの処理が同時進行で可能)になります。

ここまでは、Core i5/i7シリーズと同じですが、インテル ターボ・ブースト テクノロジーに非対応の点が異なります。

ターボブースト機能は、CPU処理能力を一時的に加速させる機能です。

まあ、身も蓋もない表現をすれば、X230iは、X230よりも少しだけCPUパワーが劣るということです。

その他の仕様は同じであり、見た目も形も全く変わりません。

他のパーツについては、X230iもX230と同じパーツを選択できます。

ThinkPad x230iのスペックと当時の価格です。

CPU:インテル Core i3-3110M プロセッサー (2.40GHz)
OS:Windows 7 Home Premium 64 正規版
ディスプレイ:12.5型HD液晶 (1,366×768 200nit LEDバックライト)
RAM:2GB PC3-12800 DDR3 (2スロットのうち1スロット使用)
HDD:320GB (5,400rpm)
ワイヤレス:ThinkPad IEEE 802.11b/g/n ワイヤレスLAN (WiFi準拠)
レノボキャンペーン価格 :¥ 99,960

現在の中古市場では、19,800円あたりが相場のようです。

では今回はいくらで落札したか。

7500円でした。

ただ、これだけならいいのですが、出品者が事業者のため消費税を取られ、なぜか送料が同じ都内で2500円もとられました。

ヤフオクの割引もあり、最終的には9,750円。

これでも、使えれば、高い買い物ではないと思います。

ということで、落札した商品の状態を見ていきます。

落札品の改造点

落札したThinkPad x230iは、すでに出荷時とは異なるスペックになっていました。

やはり、8年間使われ、以前のユーザーも、パーツをより高機能のものにしていったようです。

まず、OSは、Windows10 Pro になってました。

Windows7 Pro のプロダクトID付きなので正規品です。

Proですと、たとえばChromebookとの間で、リモートデスクトップという連携が可能になります。

これは、Chromebookから、別のWindowsマシンにインストールされているアプリを動かすことができる機能です。

メモリは2+2=4GBに増えていました。

これもまあ、悪いことではありません。

ただ、できれば2枚でなく、4GB1枚にして1スロット空けておいてほしかったです。

下に書きましたが、結局2スロットともに8GBのメモリを挿し直しました、

モニタは、肉眼で見る限りドット抜けや傷などは見当たらなかったです。

つまり、そのままでも一応使える状態ではありました。

ですから、TN液晶ですが、IPSに変えることは今回は見合わせました。

ドット抜けしていたら交換しようと思いましたが、壊れていないのにもったいないですからね。

それと、一時問題になった、レノボがインストールしているという“よからぬソフト”については、少なくともネットで問題になっているものは見当たりませんでした。

レノボの出荷時の状態ではなく、MicrosoftのWindowsをクリーンインストールしたものと思われます。

落札品の残念な点

ThinkPad X230/x230i の売りのひとつが「指紋認証」機能ですが、それがありませんでした。

もっとも、ThinkPadは、スタンダードなパーツ構成に、ユーザーが自分のニーズで付け足していくので、すべてのThinkPad X230/x230iが指紋認証付きというわけではありません。

使う場合には、指紋認証機能付きのパームレストに交換すればいいのですが、パームレストにはほとんどテカリもなかったので、今回は交換を見合わせました。

ハードディスクが、320→240GBにダウンサイジングされた上に、もとのハードディスクは固定するマウンタごと取られたらしく、なんとセロハンテープと発泡スチロールを押し込んで固定されていましたことも残念でした。

これは、出品時に説明がありませんでした。

説明なしといえば、底面のゴム足がひとつ欠損。

これは中古市場ではよくある話なので、あまり目くじらを立てず、なくても困らないものなので新しいものもつけていません。

バッテリーは中古なので、もともと期待していませんでしたが、70%劣化で40分程度しかもちません。

レノボでは、一部機種のバッテリーを回収して無償交換していますが、X230iはその対象ではありませんでした。

持ち歩いて使うことも考えていなかったので、これもお金をかけての交換はしませんでした。

出品時には、MsOffice2016付きと謳っていましたが、いわゆる企業用ボリュームライセンスでした。

つまり、個々のユーザーにライセンスが与えられているものではなく、たとえばユーザーがマシンを変えたら無効になります。

それどころか、ハードディスク(SSD)換装でも使えなくなります。

法的には無問題との判決が出たようですが、中古品にインストールするのはいかがなものか、といいたくなるものですね。

MsOfficeインストールをセールスポイントにした出品は、たいてい企業用ボリュームライセンスですが、出品時にきちんとそれは明記すべきですね。

あとは、中古品ではやむを得ませんが、キーボードとパームレストのテカリがありました。

「ち」と「と」の2文字は表示が消えかかっていました。

そして、本来は赤色で表示されるべき部分が、日焼けして黄色に見えました。

あとは、出品者の問題ではなく、X230i固有の問題ですが、CPUが基盤にはんだ付けされているので、CPUの載せ替え改造が、一般のユーザーでは困難です。

以上の点を総合的に見て、実用に耐えないものではなく、せっかく1万円以下で落札できたものなので、一か八かの魔改造(ハンダ付けされているCPUの付け替えなど)はやめて、普通に使うことにしました。

パーツの交換

パーツの交換は、本当は「改造」と書きたかったところですが、今回はそれほど大げさなことはしていません。

ThinkPadは、『ThinkPad X220 および X220iハードウェア保守マニュアル』を公開しており、要するに「メモリを挿すならこのネジをあければいい」「液晶を交換するならこのネジをはずしましょう」といった分解のマニュアルが出ています。

国内で出回っているパソコンの多くが、マシンの中身をいじることを推奨していないので、これは大変にユーザーにとっては使いやすいと思います。

つまり、パーツを変えられるということは、自分の好みのパーツで、より長い期間、そのマシンを使えるということだからです。

それで、私が具体的にいじったところをご紹介します。

ハードディスク⇒SSD

ハードディスクは、手持ちの500GBのSSDに換装したところ、起動時間が半分ぐらい短縮されました。

ただし、出品者がつけていた1年間無料修理の特典が無効になりました。

メモリ

仕様書によると、メモリは8+8=16GBまで搭載可能とのことだったので、上限としました。

ただし、インテルの仕様書によると、搭載CPUの最大メモリーサイズ(メモリーの種類に依存)は32GBとなっているので、実際には16GBのメモリを2枚挿しても認識するのだろうと思います。

キーボードは、家庭用洗剤できれいにしてから、テカらないようつや消しを塗る予定だったのですが、それだけ手間を掛けてもどのくらいきれいになるかわからないし、古い機種なので予備はあったほうがいいと思い、新品を購入しました。

手持ちの分をのぞくと、合わせて8000円ぐらいの追加出費になります。

Webカメラとか、Bluetoothとか、付け足そうと思えば、まだあるのですが、まあ中古でせっかく安く買えたのに、追加パーツのほうがそれを遥かに超える出費というのもいかがなものかと思い、今回はこの程度に留めました。

別の見方をすれば、なんだかんだ言って、その程度の補強で使えるマシンを落札できたということです。

ThinkPad X230iまとめ

ThinkPad X230iは、2012年に発売された、ThinkPad X230シリーズの廉価版(corei3搭載)です。

Thinkpadは、中古市場が確立しているので部品販売も行き届いており、現在でも同シリーズリパーツは、レノボやサードパーティーで購入できます。

中古品の場合、ハードディスクやメモリを抜かれた「ジャンク品」として出品されていることもありますが、それらが手持ちのものがあれば、むしろThinkpadを安く手に入れるチャンスかも知れません。

もちろん、中古市場は、専門に扱う事業者でないと、信頼性に疑念が生じることもあるかもしれませんが、すでに新品市場から姿を消しているものでも、まだ実用性があるマシンも安価で入手できる可能性はありますから、気軽にそうしたサイトもウォッチしておくといいかもしれませんね。

本機 ThinkPad X230i につきましては、さらに7段キーボードに載せ替えも行いましたので、そちらもご覧いただけると幸甚です。

ThinkPad X230iにX220まで採用されていた7段キーボードを載せて対応しないキーはアプリで調整したら現役でも困らないマシンに
ThinkPad X230i以降のモデルが、それまでのThinkPad Xシリーズと比べて決定的に違うのはキーボードです。7段(7列)キーボードのキー配列や打ち心地の良さから今も中古市場で搭載機は人気です。今回はThinkPad X230iに7段キーボードを載せてみました。

以上、ThinkPad X230i(レノボ)を激戦の末ヤフオクで落札したので魔改造というほどではないがパーツを交換して使うことにした、でした。


レノボ・ジャパン ThinkPad X230i (Core i3-3120M/4/320/W7-DG/12.5) 23068ZJ


(修理交換用) 適用する IBM Thinkpad Lenovo X230 X 230i用 パームレスト+トラックパッド+ケーブル+指紋認証(指紋センサー) セット

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