ThinkPad X230(レノボ)をヤフオクにて7500円で無競争落札しました。2013年発売のIvy Bridgeマイクロアーキテクチャですから今更感もあるかもしれませんが、X230といえば保守性(拡張性)にすぐれたコアユーザー受けする今も優良マシンです。
ThinkPad X230(レノボ)とはなんだ
先日、「ThinkPad X230i(レノボ)を激戦の末ヤフオクで落札したので魔改造というほどではないがパーツを交換して使うことにした」という記事を書きました。
ThinkPad X230iは、2012年に発売されたThinkPad X230シリーズの廉価版です。
多少ゴール前の混戦はありましたが、7500円で落札しました。
パームレストや天板、ヒンジなど外見上の欠損や液晶画面のドット抜けなどはありませんでしたが、ゴム足がひとつ欠けていて、かつハードディスクのマウンタがなく、ダンボールの切れ端で固定していました。
そのへんは普段使う分には問題ないんですけどね。
でもまあ、ThinkPadのXシリーズにおいては「i」がつくのは廉価版ですから、「ThinkPad X230」を使いたいという欲望も湧いてきたわけです。
どう違うかといいますと、「ThinkPad X230i」は、CPUがインテル Core i3-3110M プロセッサー(2.40GHz)。
一方、「ThinkPad X230」は、インテルCorei5-3320M プロセッサー(2.60GHz)。
「なんだ、0.20GHzの違いじゃないか」
……とも言い切れないんですよね。
「ThinkPad X230」は、ターボ・ブースト利用時の最大周波数が3.30GHz出せるそうです。
Coreiシリーズの「3」と「5」では、ターボ・ブースト機能の有無の違いがあります。
2013年発売のIvy Bridgeマイクロアーキテクチャ(第3世代の)ですから最新鋭というわけでもなく、どっちにしても大したことはないだろうと思われるかもしれませんが、実際に「ThinkPad X230i」を所有しているとささやかな欲として、「i」のないものも使ってみたくなるんですね。
それで、引き続きヤフオクをウォッチ。
ThinkPad X230(レノボ)が入札者0で残っていた!
すると、ThinkPad X230。まだまだ人気で、いくつも出品されて、またウォッチリストもずいぶんカウントしていました。
その中で、ウォッチリストがたった5人、入札は終了日までなんと0人という出品を発見。
スタート価格は7500円ですから、冒頭で触れた前回落札と同額です。
しかも、とくにジャンク品だの訳ありだのとは書かれていませんでした。
前回、X220を3400円で落札できたのは、出品者が「ジャンク品」と断っていたからです。
届いたモノは、たんにハードディスクにOSが入っていないことのみだったので、「あたり」だったと思います。
話を戻しますと、今回の「ThinkPad X230」の出品者は、個人ユーザーの処分品ではなく、他にも10製品以上パソコンを出品されていて、過去1000の評価がついていますから、商品説明に瑕疵や騙しはないと思われたので不思議でした。
一応、ゴール前の混戦を用心しながら、ラスト5分で入札したもののそのままゴール。
7500円と、前回の「ThinkPad X230i」と同じ金額で落札できたわけです。
ただし、送料は1500円なので、「ThinkPad X230i」のときの2000円に比べて500円安くすみました。
ま、何にせよ、待望の「ThinkPad X230」が手に入ったことでひとまずホッとしました。
仕様通りの完全品が届いた
さて、問題は、落札したモノがしっかりしているかどうかです。
本来の「ThinkPad X230」の主な仕様は次のとおりです。
ThinkPad X230 製品仕様
初期導入済OS Windows 8 Pro (64bit)
プロセッサー インテル Corei5-3320M プロセッサー
プロセッサー動作周波数 2.60GHz
主記憶(RAM)容量 (標準/最大)4GB(4GBx1)(PC3-12800 DDR3 SDRAM) / 16GB
指紋センサー あり
HDD 320GB(7200rpm)
内蔵カメラ HD720p カメラ
「i」がつくかつかないかは、CPUだけで、その他の仕様は同じです。
ただし、前回落札した「ThinkPad X230i」は、Webカメラも指紋認証も抜き取られていました。
たぶん、それはまた別に出品したんでしょうね。
でも、今回落札したモノは、ちゃんと出荷時どおりの仕様でした。
ACアダプターもついていました。
ゴム足も全部ついていました。
バッテリーは、中古品の一番弱いところですが、前回の「ThinkPad X230i」よりも長持ちするような気がします。といっても小一時間ぐらいかな。
OSはWindows10Proが入っていました。
痛みやテカリについては、まあ天板にはうっすらと小さめのシールの跡がありましたが、比較的状態はよいと思います。
キーボードは、まあそれなりで、たとえばファンクションキーの下段や「Fn」キーなどは本来朱色表示ですが、すっかり日焼けして色が落ちてグレーになっています。
ただ、文字が見えなくなるほどの痛みはなく、破損も一切ないので、エタノール消毒すれば気にならない人なら、無問題と言っていいと思います。
液晶は、前回も今回も出荷時のママ、つまりTN液晶でした。
まあIPS液晶だったら入札ゼロということは間違ってもないでしょうから。
もちろん、起動もするし、使っていてもなんの問題も感じません。
要するに、同じ7500円でも、明らかに先日の「ThinkPad X230i」よりも状態はよかったですね。
古いものではありますが、根強い人気やマシンの価値を考えると、買い物としてはよかったと思います。
まあ、3機いずれも1万円以下なので、中古品としてのリスクを差し引いても、「金を溝に捨てた」ということにはならないでしょう。
ThinkPadの魅力
これだけThinkPadにこだわるのは、
- キーボードの打鍵感のよさ
- トラックポイントを使うことでマウス使用よりも効率的に入力ができる
- 保守性(拡張性)のよさ
枚挙はしませんでしたが、以前採用されていた「7段キーボード」もいまだにユーザーには好評です。
私が、ThinkPad X220を落札したのは、それを使いたかったからです。
「保守性(拡張性)のよさ」は、型番によっては必ずしもそうとはいえないのですが、少なくとも私が落札したX220やX230などは該当します。
ネジを外せば、かんたんにハードディクスの換装やメモリの増設、キーボードやパームレストやベゼルなどの交換ができるからです。
しかも、どこのネジを外せば良いかも、ネジの近くに小さなイラストで示されています。
さらに、中古品でもすぐにそれらを交換できるよう、パーツの販売も積極的に行われているし、そもそもレノボはマシンのパーツ説明や分解方法も公開しています。
今回の「ThinkPad X230」は、「ThinkPad X230i」で使っていたキーボード(交換した新品)とメモリ(16GB)を移し替えました。
つまり、これからは「ThinkPad X230i」にかわって、「ThinkPad X230」をメインに使っていくということです。
では、「ThinkPad X230i」はどうするのか。
最初は出品しようと思いましたが、そのようにお気に入りマシンなので、「ThinkPad X230」が壊れたときの予備機としてとっておくことにしました。
中古品を3機も持ってどうする、と思われるかもしれませんが、中古だからこそ、いつ壊れるかわからないので、予備機は必要なのです。
天板やパームレスト、液晶のヒンジなどは、エタノールで汚れをとった後、クレポリメイトDXで丁寧に磨きます。
クレポリメイトDXは、車体に使われますが、殺菌、光沢、コーティングなどの効果を標榜しているので、使ってみました。
なるほど、剥げた色にテカリやシールの跡が目立った「before」から、幾分黒さと光沢が戻ったような「after」であるように見えます。
ということで、みなさんもヤフオクで、落札してみませんか。
以上、ThinkPad X220(レノボ)をヤフオクにて7500円で無競争落札。クレポリメイトDXを使って殺菌、光沢、コーティングのメンテ、でした。
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