Windows11はおおむね2017年以前のパソコン非対応ですが、2012年発売のThinkPad X230iにアップグレードを試み成功しました。公式サイトは非対応マシンのアップグレード方法を発表していますが、それでもできなかった方はご高覧いただけると幸甚です。
動画やブログでクリーンインストールは実践済み
Windows11は、2021年10月5日に公開されたWindows10の後継バージョン。
すでに、Windows10のサポート期限(2025年10月に終了するとされています)も発表されているので、Windowsを使う限り、いずれはWindows11に移行しなければなりません。
しかし、使っているアプリケーションソフトやドライバーは引き続き使えのか。想定外の不具合はないのか。
不安に思われるかもしれません。
その一方で、どうせ使うなら早いうちに使ったほうがいい。新しいバージョンならどんなものか興味がある、というユーザーも少なからずおられるわけです。
ただ、いずれにしても、Windows11はスペックに条件があり、おおよそ2017年以前に発売されたマシンについては、インストールの対象外機種としています。
メモリ……4GB
ストレージ……64GB以上の空き
システムファームウェア……セキュアブートをサポートしたUEFI
TPM……バージョン2.0
グラフィックス……DirectX12以上
その一方で、一部のマニアは、YouTube動画やブログなどで、非対称機にインストールを行ったその手順を公開しています。
そこで先日、私は、本来ならWindows11のインストール非対称機である、ThinkPad X230にまっさらなsSATAにSSDを搭載し、Windows11をクリーンインストールしてみました。
レジストリエディタの書き換えはありますが、それほど困難な手順ではなく、インストールは実現できます。
詳しくはこちらをご覧ください。
おかげさまで、これ以来、Windows11環境下でパソコン作業を行っています。
しかし、いくらその方法が困難でなくても、クリーンインストールですから、現在の環境をそのままにWindows11を使うための方法ではありません。
できるならば、今のWindows10環境をなんの支障もなくそのままアップグレードできないものか。
Windowsユーザーなら、誰しもそう考えますよね。
そんなとき、マイクロソフトが公式サイトで、「お勧めできません」と断りながらも、非対応機のアップグレード(上書きインストール)の方法を公開したのです。
アップグレード方法を公式サイトが発表したが、できません
マイクロソフトの説明はこちらです。
具体的な方法は、サイトを見ていただくとして、記述には「警告」があります。
どういうことかというと、
- 一応教えますけど、推奨はしませんからね
- レジストリをカクカクシカジカするとアップグレードインストールにたどり着けます
- レジストリを変更していかなる不具合があっても自己責任で
ということですが、まあ非対応機である以上、「自己責任」は先刻承知ですから、ユーザーとしては、公式サイトが発表しているのだからこの記載通りに行えばいい、と思うでしょう。
私は、このブログで、何度か登場しているThinkPad X230iを、今回の上書きインストールに使うことにしました。
もとは、ヤフオクで7500円で落札したものですが、これまで、SSD換装、メモリ追加、キーボード交換、パームレスト交換、バッテリー交換など、落札価格以上のお金をかけて、補強を繰り返してきました。
さすれば、Windows11の時代になっても1日でも長く使いたいと思うわけです。
ところが、少なくとも、私はできませんでした。
上記の指示通りにレジストリ書き換えを行ったのですが、こんな表示が出てしまいます。
PCはセキュアブートをサポートしている必要があります
レノボの公式サイトで、「Think製品で SecureBoot をオンにするには」というページに書かれているとおりにBIOSを変更すると、今度はWindows10の現環境すら立ち上がりません。
要するに、「セキュアブートをサポートしたUEFI」機種ではないのです。
何よりも、公式サイトが、思わせぶりで発表しておきながら、実はできなかったということで、
「なんだ、やっぱり上書きインストールはだめか」
とがっかりしてしまいました。
しかし、諦めきれないモヤモヤした気持ちが残るので、なにか方法はないかとネットを検索しまくったところ、参考になるサイトがありました。
無事にアップグレード成功
それは、こちらのサイトです。
Window 11 非対応 PC のアップグレード方法
TPM や セキュアブート などの システム要件を満たしていない デバイスを Windows 11 にアップグレード
という見出しに目を留め、さっそく記載されている通りインストールを実行しました。
その結果……
できました!
壁紙がWindows10のまま、というのが、いかにもアップグレードらしいですね。
もちろん、これはWindows11のものに替えることができます。
具体的な作業は上掲のページをご覧いただくとして、ISOファイルの差し替えや、アップグレードの途中でネットワークを遮断するなど、クリーンインストールに比べてやや手数は多くなるものの、日常的にパソコンを利用するユーザーにとって、超難関というほどの手順ではないと思います。
もちろん、サポート外のことですから、自己責任で行うのは当然ですからね。
アップグレードはしてみたいけどうまくいかなかった、という方は、今回の方法はいかがでしょうか。
以上、Windows11はおおむね2017年以前のパソコン非対応ですが、2012年発売のThinkPad X230iにアップグレードを試み成功しました、でした。
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