サイトアイコン 市井のブログ

YouTubeチャンネルの『偉人エピソード』は、偉人や黒幕といわれた陰の実力者など傑物のエピソードを紹介する動画を配信

YouTubeチャンネルの『偉人エピソード』は、偉人や黒幕といわれた陰の実力者など傑物のエピソードを紹介する動画を配信

YouTubeチャンネルの『偉人エピソード』に最近ハマっています。偉人や黒幕といわれた陰の実力者など傑物のエピソードを紹介する動画を配信しています。褒めちぎったり貶めたりせず、一人の人間の生き様を追う肩の凝らないヒューマンヒストリー動画です。

『偉人エピソード』は、2024年6月23日現在のチャンネル登録者数3.95万人。

40本の動画で達成していますから、ものすごいスピードで登録者数は伸びています。

チャンネルのトップページにある説明から引用します。

日本史に残る偉大な人物だけではなく、黒幕といわれた陰の実力者や世に知られていない傑物のエピソードなどわかりやすくご紹介する動画です。肩の凝らないヒューマンヒストリー動画をめざします。こんな人物のエピソードを知りたいなどのリクエストにもできるだけ対応しますので、チャンネル登録お願いします。

これまで登場したのは、

田中角栄(複数の動画に分けています)
浜田幸一
五島慶太(複数の動画に分けています)
江副浩正
正力松太郎
中村哲
松木治一郎
笹川良一
小佐野賢治
児玉誉士夫
横井英樹
堤康次郎
松本清張
火野葦平
野村望東尼
川上音二郎

といった面々です。

成功者は「必然」と「偶然」が伴っていた

個々の話は、また別の機会にご紹介するかもしれないので、今回は全体を通した感想です。

成功者の条件は、2つあると思いました。

1.頭が良いこと
2.運が良いこと

「1」は、試験頭ではないので、高学歴という意味ではありません。

高学歴であることは無意味ではありませんが、あくまでも「頭が良い」ことの結果としてのものです。

ここでいう「頭が良い」というのは、将来の自己実現(目標)から逆算して、それまでの自分の進むべき道筋を見極められる能力がある、ということです。慧眼とか、先見の明とかいったことです。

たとえ予備校で懸命に勉強して東大に入っても、大学に入ることが目的化していて、「それでどうするの?」という将来設計がない人はだめだということです。

たとえば、リクルートの江副浩正さんは、


成績は中の上ぐらいで、超秀才というわけではありませんでしたが、高校の語学でドイツ語を選択しました。

ドイツ語を選択したのは少数のため、きめ細かい指導を受けられて力をつけただけでなく、入試は英語よりも有利なため、「中の上」でも東大に入れました。

これは江副さんの「先見の明」つまり「1」にあたります。

一方、江副さんの父親は教員でしたが女性遍歴が派手で、その意味では、江副さんの「ほしのもと」はあまりよくなかった……ように見えた。

ところが、中学が甲南中学というお坊ちゃん学校を勧められ、父親は高給取りではなかったので諦めていたところ、父親の愛人が学費をだしてくれるという「幸運」に恵まれて進学できたそうです。

ママ子いじめならよく聞く話ですが、学費をだしてくれたんですね。

これは「2」です。

必然と偶然で、江副さんは東大に入り、そこから東大新聞の広告とりのアルバイトを経験。

それがヒントとなって、リクルートの情報媒体を次々ヒットさせることになったのです。

成功者は、必ず、天が味方してくれたとしかいいようのないエピソードを経て、事をなしています。

ですから、日本国民のみんなが彼らと同じことをしても、全員が成功できるとは限りません。というか、ほとんどはダメでしょう。

たとえば、私もね、高校時代、フランス語で受験すれば有利になるというアイデアまでは浮かんだんです。

でも、学校だの塾だので、フランス語を学んだ経験がなかったから、肝心の学力がともないませんでした。

あとは、私に学費をナニしてくれるような奇特な人もいないし、要するに江副さんに比べたら私は「1」も「2」もなかったと(涙)

もうひとつ、大事なことは、偉人はイコール聖人君子ではない、ということです。

鉄道を敷設した、政治的判断で日本の外交関係を豊かにした、マスコミ産業を大きくした……

といった、社会的な功績があるというだけで、個人的には愛人を作りまくったり、犯罪スレスレのことをしたりするエピソードもたくさんでてきます。

でも、彼らの仕事で、こんにちまで社会を発展させたことは事実なんですよね。

それをどう見るか、です。

いつまで「右」とか「左」とか言ってんの?

私は、学生時代のメンターの影響を受け、太宰治先生ではありませんが、青年期は長く左翼的な啓蒙を受けておりました。

ですから、たとえば「田中角栄は金権で悪だ」と、悪いことばかり教わってきました。

しかし、そういう一面的な評価は、全く不毛であると本チャンネルで改めて感じました。

ところが、今もネットの政治の話って、ポジショントークですよね。

たとえば、与党支持者は、野党の悪口しか言わず、与党側の問題点と真剣に向き合わない。

逆に野党支持者は、与党側の悪口は言うけれど、野党側の批判は手控えている。

それでは、議論にならないし、議論から得るものがなければ政治も前に進まないのです。

政治家なんてね、「右」も「左」も嘘つきなんですよ。都合の悪いことは隠している。

だから、そんな「対立軸」にはごまかされてはなりません。

まず裁判官のつもりで、双方の言ってることは信じない、という立場に立つことです。

その疑いの立場からスタートして、いいことも悪いことも、自分で確認することです。

まあ、そうすると、語弊はあるかもしれませんが、きっと「どっともどっち」という状態になってしまう。

それでも「よりまし」を選ぶか、第三の道を信じてどちらも信任しないか。

後者だと、「与党の悪政を消極的に信任することになる」という人もいますけど、野党側が良い提案ができなかったら仕方ないですよね。

余談ですが今回の都知事選。

起訴されてもいないのに、事前運動は当選しても無効になるとか、2016年に明らかにしているのにいまだに二重国籍を隠しているとかさ、事実ではないキャンペーンに余念がない連中もいるけど、現職が8年間に何を実現したかという事実に立脚した検証は何もしないとか、そういう低レベルなポジショントークではなくて、現職は再選されるに足る実績と政策なのか、対立候補はそれを改めるだけの公約をちゃんと掲げているのか、という当たり前の検証をまずしてほしいと思いますね。

YouTubeチャンネルの『偉人エピソード』。おすすめします。

みなさんは、動画に出てくる偉人たちについて、悪いところをあげつらって否定されますか。それはそれとして、きちんと功績は評価できますか。

以上、YouTubeチャンネルの『偉人エピソード』は、偉人や黒幕といわれた陰の実力者など傑物のエピソードを紹介する動画を配信、でした。


天才 (幻冬舎文庫) – 石原慎太郎

モバイルバージョンを終了