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世田谷八幡宮(世田谷区宮坂)は御祭神が應神天皇・仲哀天皇・神功皇后で複数の境内社や奉納相撲土俵などもある世田谷の鎮守

世田谷八幡宮(世田谷区宮坂)は、御祭神が應神天皇・仲哀天皇・神功皇后の神社です。世田谷招魂社(氏子戦歿者)、高良神社(高良玉垂命)、厳島神社(市杵島姫命)などの境内社のほか、江戸郊外三大相撲の一つとされていた奉納相撲の土俵などもあります。

世田谷八幡宮のアクセス

世田谷八幡宮(世田谷区宮坂)は、東急電鉄世田谷線の宮の坂駅で下り方面側に下車。

徒歩1分程度で、駅の北西側すぐそばに鎮座しています。

肉眼ですぐに確認できる距離ですが、大きな看板も立っています。

道路を隔てて、本殿などのある鳥居と、社務所&駐車場が向かい合います。

昇殿祈祷として、安産祈願、初宮詣、七五三詣、商売繁盛、家内安全、必勝祈願、厄年祓、方位除け、交通安全、病気平癒、学業成就など。

出張祭儀は、地鎮祭、上棟祭、竣工祭、井戸清祓、伐木清祓、解体清祓、新宅清祓、神棚奉斎などです。

鳥居から社殿へ

世田谷八幡宮は、旧社格では村社よりも格が上の郷社に指定されていました。

要するに、由緒ある神社ということです。

城山通りに面した入り口には、一の鳥居として大きな紅い石鳥居があります。

紅葉がとても綺麗なところで、七五三には参詣者で賑わうのだろうなと思いました。

一の鳥居をくぐると、右手には境内社の厳島神社が、左手には案内と説明板があります。

そこからさらに進むと、今度は正面に二の鳥居として白い石の鳥居があります。

くぐって階段を登ると、世田谷八幡宮の拝殿が正面に鎮座しています。

御由緒と歴史

世田谷八幡宮の鳥居をくぐると、御由緒と歴史の説明板があります。

~御由緒と歴史~
八幡宮のご創建は、寛治5年(1091) 源義家が奥州の地からの帰途、ここ世田谷の地にて豪雨にあい先に進めず、天気回復を待つため数十日間滞在する事となり、日頃より崇敬する宇佐の八幡大神をお祀りし、世田谷の里人達にご祭神を郷土の守り神として厚く信仰するようにと伝えた事が始まりと云われている。また、その時に部下たちに相撲(力比べ)を行った事が由来となり、江戸時代には「江戸三相撲」として、また現在も秋のお祭りにて奉納相撲が行われている。
その後、天文15年(1546) 当時世田谷城城主であった吉良頼康により社殿を修築造営が行われ、備前雲次の太刀を一振り寄進したと云われている。
江戸時代になり徳川将軍である家康より社領十一石を寄進された。現在の境内地はおよそ四千坪となる。
明治時代には、一時期社名が郷社宇佐神社となるも、戦後、神社は国家管理より離れたため元来の世田谷八幡宮となった。
現在の社殿は、昭和39年に改築されたもので、本殿御扉の中には、文化10年(1813) に造られたといわれる木造の社殿(大場家文書より)が鎮まっている。
現在、八幡宮は世田谷の鎮守として多くの氏子崇敬者の人達に厚く信仰されている。

奉納相撲が行われていること、戦時中、いったんは別の名称になったが、戦後はまた世田谷八幡宮に戻ったこと、世田谷の鎮守であることなどが記載されています。

年中行事

世田谷八幡宮の年中行事です。

月日 行事内容
1月1日 歳旦祭(元旦祭)
1月吉日 成人祭
2月3日 節分祭(一般者の豆まき行事無し)
2月17日 祈年祭
5月1日 招魂社祭(みたま祭り)
6月30日 高良神社例祭
6月30日 夏越大祓式
9月敬老の日の前の土曜日 厳島神社例祭(宵宮祭)
9月翌日曜日 秋季大祭(例大祭)
11月吉日 七五三詣
11月23日 新嘗祭
12月20日 年越大祓式
12月31日 除夜祭

このほか、毎月1日には月次祭を救行しているそうです。

残念ながら、今年はコロナ禍で、密になる行事はほとんど中止でしたが、来年は行事を見たいですね。

土俵

世田谷八幡宮には土俵があります。

先程の白い鳥居をくぐる直前に、土俵への道が敷かれています。

観客席が、円形劇場のように広がっています。

説明板にもありましたが、吉良頼康の創建と伝えられ、現在も秋季大祭の9月15日に、学生や若者の奉納相撲が行われるそうです。

江戸時代には、江戸三相撲と呼ばれたそうです。

相撲が、奉納の神事ということを改めて認識しました。

厳島神社

厳島神社は、世田谷八幡宮の境内社です。

二の鳥居をくぐる前に、向かって右側にあります。

厳島神社は、境内の説明板によるとこのように説明されています。

七福神の弁財天と同神であると考えられていることから弁天さまとも呼ばれている。知恵、財福、子孫繁栄、海上安全等のご利益がある。
いちきしまひめのみこと
御祭神 … 市杵島比売命
御祭礼 … 9月秋季大祭の宵宮
ITSUKUSHIMA SHRINE
頼康により社殿を修築

池では鯉や鴨が泳いでおり、遠くからでも鳴き声が聞こえます。

市杵島比売命(イチキシマヒメ)とは、宗像三女神と言われる三姉妹の一柱。

日本神話に登場する女神で水の神です。

しかも、美女と言われています。

通りで、きれいな池でした。

本拠地は、九州の宗像市にある宗像大社ですが、日本三景であり世界文化遺産でもある宮島の巌島神社にもお祀りされています。

この世田谷の厳島神社とは、ともに市杵島比売命をご祭神とするわけです。

世田谷招魂社(氏子戦歿者)

世田谷招魂社は、社殿の少し手前に道があり、そこを進んだ左側にあります。

氏子戦歿者の招魂社は、次のように説明されています。

世田谷一丁目にあった乃木神社(乃木将軍の甥玉木正之建立)の社殿を玉木氏により譲り受け、旧軍人山の場所に世田谷招魂社として氏子内および代田一丁目、弦巻町、経堂町の戦没者を昭和31年(1956)に御祀りした。
御祭神 … 日露戦争、太平洋戦争の
戦没者(世田谷区域)
御祭礼… みたま祭り(5月1日)

本殿の横にあるのですが、世田谷の鎮守であることがわかる説明だと思います。

高良神社

高良神社も、世田谷八幡宮の境内社です。

社殿の少し手前に道があり、そこを進んだ右側にあります。

高良神社は、高良玉垂命(こうらたまたれのみこと)を御祭神としています。

本拠地は、福岡県久留米市の高良山にある高良大社です。

祭礼は6月30日です。

世田谷八幡宮のまとめ

世田谷八幡宮(世田谷区宮坂)は、應神天皇・仲哀天皇・神功皇后などを御祭神とする神社です。

世田谷招魂社(氏子戦歿者)、高良神社(高良玉垂命)、厳島神社(市杵島姫命)などの境内社、江戸郊外三大相撲の一つとされていた奉納相撲の土俵などもあります。

アクセスは、東急電鉄世田谷線の宮の坂駅で下り方面側に下車するとすぐです。

以上、世田谷八幡宮(世田谷区宮坂)は御祭神が應神天皇・仲哀天皇・神功皇后で複数の境内社や奉納相撲土俵などもある世田谷の鎮守、でした。


歩く世田谷 (エイムック 2567 世田谷ライフ別冊) – 世田谷ライフマガジン編集部

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