東芝未来科学館(神奈川県川崎市)は、JR川崎駅前のラゾーナ川崎に隣接するスマートコミュニティセンター2階にある科学教育施設です。未来を含む家電製品や技術について、展示物や技術のデモンストレーションを一般に公開しています。
「未来」がついたリニューアル
東芝未来科学館。
市の中部にある小向工場(幸区)から、JR川崎西口駅前のラゾーナ川崎プラザに移転して、リニューアルした東芝未来科学館は、夏休みなどは整理券が出る混雑ぶり。
リニューアル前の名称は、東芝科学館。
東芝が、過去に開発された家電製品や技術について、展示物や技術のデモンストレーションを一般に公開していました。
無料で楽しめ、勉強にもなる施設でしたが、2013年9月に閉館。
残念だなあと思っていたところ、新たに「未来」がついた、東芝未来科学館として、今年1月にJR川崎駅西口の駅前のラゾーナ川崎プラザにリニューアルオープンしました。
東芝科学館時代は、展示コーナーは1階から3階までで約100展示。
館内を巡回する数名の女性アテンダントが案内してくれました。
一方、東芝未来科学館は、展示スペースがワンフロアに縮小されたため展示物は減っているのですが、期間を区切ったイベントが増えているようです。
展示物。主なものですが。
- 茶運び人形
- 創業期の展示物
- 万年自鳴鐘
- 白黒テレビ73A形
- 電気自動釜
- 油入開閉器
- マイクロプログラミング式コンピュータ
- ビルタッチ
簡単に言うと、からくり人形です。
要するに万年時計です。
田中久重作永4年(1851年)
田中久重は和時計製作の集大成として、和時計で唯一、国の重要文化財に指定されている「万年時計」を完成させました。和時計文字盤や、洋時計、月齢表示など6面の表示板と天球儀を持っており、江戸時代の時の概念を全て表しています。展示品は平成17年(2005年)の愛知万博の際にオリジナルに忠実に復製されました。実際に動くための構造とともに、現代の一流の工芸職人たちによる七宝、蒔絵、彫金などの装飾は工芸的にも優れ、「平成の万年時計」ともいわれる作品です。資料:東芝所有国立科学博物館展示国指定重要文化財機械遺産
と説明されています。
白黒テレビです。
こう説明されています。
昭和28年(1953年)
昭和3年(1928年)から研究に着手し、昭和23年(1948年)に大阪の復興大博覧会で公開実験を行いました。昭和28年(1953年)には、NHKの放送開始に備え7型、12型、14型、17型テレビ受像機を生産しはじめました。
全体に比べて、画面が小さかったですね。
日本初の電気自動釜です。
こう説明されています。
昭和30年(1955年)
昭和30年(1955年)の神武景気で家庭電化ブームが到来し、間接三重構造とバイメタルの併合理的な炊飯を実現した自動式電気釜は、空前のヒット商品となりました。これにより主婦の家事労働にかかる時間を大幅に減らし、生活様式にも変化をもたらしました。
左隣りにあるのはゆでたまご器です。
油入開閉器。馴染みがありませんが、こう説明されています。
明治40年(1907年)
王子製紙(株) 苫小牧工場に納入され昭和35年(1960年)まで活躍しました。タンクの設計図には「アメリカ松」を使用すること、「材料ハ充分乾燥シタル上リンシード油ニテ四八時間煮。摂氏七拾度位ニテ乾燥スル事」「水張りシタル径1/8麻縄ニテ捲く事」(外周の締め付け方法)、「外部ラック塗リノ事」などの指定がなされています。上部の駆動部は残っていませんが、電流の遮断原理は油の中で接点を切り離す単純なものでした。
日本初のマイクロプログラミング式コンピュータです。
こう説明されています。
コンピューター
昭和36年(1961年)
京都大学と「新方式電子計算機の開発」をテーマに完成させたパイロッ
ト計算機です。国産初の薄膜記憶装置を実装し、メサトランジスターを
使った高速度基本回路や独自のマイクロプログラム方式を採用した
科学技術用の計算機で、当社TOSBAC-3400の原型です。
(平成20年(2008年)国立科学博物館重要技術史資料」(未来技術遺産)登録)
触ると反応するビルタッチ。
こうしたフロアにはよくあるデモです。
子どもには人気があります。
パネルによる暮らしと電気の関係の説明もあります。
坂本九のコンサートも行われる川崎ルフロン
同じ川崎では、東口にまわると、川崎ルフロンのシンデレラステップスという1階正面の光る階段では、様々な行事も行われています。
たとえば、地元出身の坂本九さん追悼コンサートなどもここで行われたことがあります。
坂本九は地元の川崎小学校の出身です。
そこで同校の4~6年生35人が、坂本九さんのヒット曲を歌いました。
これは7年前のコンサートのリハーサル風景です。
『涙くんさよなら』を歌っていました。
私のイメージですと、この歌はやっぱりジャニーズの歌という気がするのですが、もちろん他のヒット曲もひと通り歌っています。
私が坂本九さんの歌で印象に残っているのは、『上を向いて歩こう』と『見上げてごらん夜の星を』かな。
近隣の方は、いかれてみてはいかがでしょうか。
以上、東芝未来科学館(神奈川県川崎市)は、JR川崎駅前のラゾーナ川崎に隣接するスマートコミュニティセンター2階にある科学教育施設、でした。
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