人をひきよせる天才 田中角栄【合冊版】(木村周司/著、田中京/読み手、カルトコミックス)は、田中角栄の総理になるまでを漫画化

この記事は約5分で読めます。
スポンサーリンク

人をひきよせる天才 田中角栄【合冊版】(木村周司/著、田中京/読み手、カルトコミックス)は、田中角栄の総理になるまでを漫画化

人をひきよせる天才 田中角栄【合冊版】(木村周司/著、田中京/読み手、カルトコミックス)は、田中角栄の総理になるまでを漫画化したものです。巻末に田中角栄さんの格言集、そして本誌監修者である息子の田中京さんのインタビューを掲載しています。

本書は、多くの政治家・国民の心をつかんだ天才・田中角栄に焦点を当てた漫画作品です。

本作は、戦後日本を作った天才政治家の生い立ちから、総理になるまでの偉大な足跡を、実子である田中京さん監修で完全書き下ろし漫画化しています。(Amazon販売ページより)

田中京さんは、田中角栄さんと神楽坂の芸者・辻和子さんの間にできた辻さんの長男(非嫡出子)です。

田中角栄さんと辻和子さんの間には、3人(男子2人)の子をなしています。

田中角栄さんは、夫人との間に男児を成しましたが、夭逝したために、愛人との間に生まれた子供を認知し、とくに男児2人は可愛がりました。

が、あとをついで政治家になったのは、長女の真紀子さんだけだったですけどね。

田中夫人は、子連れ(娘)の再婚だったので、真紀子さんを次女と紹介する人もいますが、それは間違いです。

連れ子の娘は、田中角栄さんにとってはあくまで「養女」であり嫡順はつきません。

以前、Facebookで、真紀子さんを「次女」と知ったかぶって紹介している奴がいたので、「そうじゃないよ」と教えて差し上げたのに、「揚げ足を取った」とか、ハチノアタマとかむくれていました。

揚げ足じゃなくて、民法でそうなっているんですからね。

スポンサーリンク

仏教の心得を感じる語録

一昨日、YouTubeチャンネルの『偉人エピソード』をご紹介しました。

YouTubeチャンネルの『偉人エピソード』は、偉人や黒幕といわれた陰の実力者など傑物のエピソードを紹介する動画を配信
YouTubeチャンネルの『偉人エピソード』に最近ハマっています。偉人や黒幕といわれた陰の実力者など傑物のエピソードを紹介する動画を配信しています。褒めちぎったり貶めたりせず、一人の人間の生き様を追う肩の凝らないヒューマンヒストリー動画です。

たぶん、田中角栄の動画のシナリオは、本書も参考にしているのではないかと思います。

本書は、幼年時から総理大臣になり、日中国交正常化を締結するまでを描いています。

詳しくは、本書をご覧ください。

そして、巻末の語録集も、なかなか興味深いものです。

初めに結論を言え。
理由は、3つに限定しろ。
この世に3つでまとめきれない大事はない。

結論が出たら、すぐに実行するのが私の流儀だ。決断と実行。

メシ時にはしっかりメシを食え。
シャバはいいことが少ない。
それを苦にしているようではダメだ。
腹が減っていては、大事な時に戦はできない。

人生で重要なのは「間」だ。
イノシシのように一本調子なのは、うまくいかない。
よく人間を観察しなければならない。

世の中は白と黒ばかりではない。
敵と味方ばかりでもない。
その間にある中間地帯、グレーゾーンが一番広い。
真理は常に「中間」にある。

思うに、田中角栄さんは、仏教の心得がありますね。

人生が一切皆苦であること、中道こそが真理であることは、仏教の教えそのものです。

お子さんを2人亡くされているので、生きるとはどういうことか、を考えたんでしょう。

初めに結論を言って、理由を簡潔にまとめる。

これは私も心がけています。

真紀子さんが政治家として成功しなかったのは、たぶん、「敵と味方ばかりでもない。」ということが理解できなかったからでしょう。

伝え聞いたところでは、むしろ、誰が敵で誰が味方かをいつも「仕分け」していたらしいですから。

敵が多いというのは、むしろチャンスなんですけどね。

その敵の陣地にくさびを打ち込み、味方に引き入れられるかどうかが、為政者として成功できるかどうかの最大のポイントであり、敵の陣地が広い程、大胆に楔を打ち込めるのですから。

今太閤のポテンシャリティ


田中角栄さんは、たしかに最終学歴は高等小学校です。

ただし、土建会社の社長は、それだけではできません。

上京して、働きながら、中央工学校の土木科を卒業しています。

だから図面も書けるし、土木施工管理の仕事も請け負えるわけです。

今で言うなら、工業高校か、専門学校ぐらいかな。

でもまあ、高等小学校しか出ていない、という方が、今太閤としてはドラマチックですよね。

政治家は、官僚の場合国立大学卒が多いので、党人はむしろ、逆詐称で自分を目立たせる方法もありかもしれませんね。

菅義偉前総理は、集団就職で夜学に入ったとかマスコミに紹介されていましたが、違和感ありませんでしたか。

集団就職って、普通中学を出て上京した人を指しますよね。

夜学というのも虚偽で、法政大学法学部政治学科卒業です。

ても、政治家としてGMARCH卒では地味なので、苦学生を装ったのかなという気がします。

実際には、父親は地方議員で農業も成功した名士だったそうですし。

それはともかくとして、昨今は田中角栄さんのような政治家待望論になっていますが、50代以上でないとたぶん、名前ぐらいしかわからないと思います。

そんな方には、本書を読まれることをおすすめします。

以上、人をひきよせる天才 田中角栄【合冊版】(木村周司/著、田中京/読み手、カルトコミックス)は、田中角栄の総理になるまでを漫画化、でした。

人をひきよせる天才 田中角栄 【合冊版】 (カルトコミックス) - 木村周司, 田中京
人をひきよせる天才 田中角栄 【合冊版】 (カルトコミックス) – 木村周司, 田中京

コメント