『女子アナスキャンダル調書』(鹿砦社)は、タレント化した女子アナをそれならばとタレント的にスキャンダルも論評した書籍です。女子アナというのはニュース原稿を読む存在。しかし、ネットでは女子アナの胸の谷間について国内外で熱く議論されているのが現状です。
本書の内容
女子アナがタレント化したのは、1990年代といわれています。
その先鞭をつけるべく、様々な実験を行っていたのはフジテレビです。
当時、「面白くなければテレビじゃない」と標榜する同局は、すでに1980年代前半には『なるほど・ザ・ワールド』の益田由美が”ひょうきんレポーター”として売り出し、『俺たちひょうきん族』では山村美智や寺田理恵子、長野智子などを”ひょうきんアナウンサー”として出演させていました。
益田由美は定年まで勤め上げましたが、山村美智や寺田理恵子、長野智子などは後にフリーになりました。
また、あまり知られていないことですが、1980年代後半には番組切り替え前の毎正時前1分間を使い、女性アナウンサーのドアップで最新の重要なニュースを簡潔に伝える『ショットガン』という番組を立ち上げ、局の女子アナを積極的に売り出していました。
そして、番組コンテンツとしては、女子大生を出演させた『オールナイト・フジ』や、その一つ下の世代である高校生をターゲットにした『夕焼けニャンニャン』などで、”タレントでない者がタレントとして出演する”番組を実験していました。
そうした流れがあって、局のカラーを繁栄したタレント女子アナを同局は誕生させていたのです。
一方、「面白まじめ」を標榜していたライバルの日本テレビは、永井美奈子、藪本雅子、米森麻美の3人からなる「DORA」というユニットを結成。
正式にCDデビューをさせました。
ニュース原稿を読むはずのアナウンサーが、アイドルタレントのようなプロモーションを行ったわけです。
これもまた、局の方針に沿って「真面目に」売り出されたタレント女子アナでした。
こうした経緯や特徴の違いはあっても、今や女子アナは各局のテレビ番組に不可欠な存在です。
若くて優秀で親しみやすさもある彼女たちが、ニュース以外の番組にも出演。
原稿を読むだけでなく、豊かな個性を発揮する中で、彼女たちの笑顔を求めて今や多くのファンがついています。
今や各局の顔ともいえる彼女たちですが、まず何よりも、彼女たちは一人の人間としてファンの心をつかみつつあるのです。
本書では、そんな彼女たちの、スキャンダルなどリアルな姿を描いています。
タレントとしてのプロモーションを行っている以上、それはむしろ望むところでしょう。
原稿読みの巧さ以外で評価される女子アナ
女子アナというのはニュース原稿を読む存在。
原稿読みの巧さを問うのならわかります。
しかし、建て前と本音は違うのでしょうか。
ネットでは、女子アナの胸の谷間について国内外で熱く議論されています。
たとえば、話題になっているのは、Laila Abidというニュース番組の女性キャスターが、胸の谷間を強調している服装の動画。
谷間が気になって、大事なニュースの中身を聞き逃したら大変、という批判もあれば、これは画像の編集を施したもので本物ではないという意見もあります。
言論の自由ではあるが、いずれにしても野暮というか、些細なことというか……(笑)
我が国では、日本テレビの女子アナ・葉山エレーヌが、服の間から胸がちょっぴりのぞいたことで話題になりました。
女子アナとして人気が伸び悩んでいるといわれた葉山エレーヌ。
オリコンの「好きな女子アナ」ランキングで、朝の番組を担当するアナが上位に多数ランクインしているにもかかわらずエレーヌだけがランク外。
なぜか他のメディアでも、女子アナランキングの「嫌い」の方に彼女は顔を出すことが多い。
それが、こんなところでブレイクしようとしている。
いったい、女子アナ界はどうなってしまうのでしょうか。
本書の目次
お茶の間を賑わす、才色兼備の女子アナたちーとめどなく溢れる彼女たちのスキャンダルと、その行方を追う!正月休みにTV画面に登場する女子アナたちのスキャンダル情報をコンパクトに集成!!というコピーです。
巻頭カラーとして、女子アナスキャンダル女王Best10
そして本文は、第1章◎人気女子アナのアキレス腱/第2章◎ゴシップからの起死回生はあるか/第3章◎セレブを狙った女子アナの打算と誤算/第4章◎女子アナいろいろ/などです。
以上、『女子アナスキャンダル調書』(鹿砦社)は、タレント化した女子アナをそれならばとタレント的にスキャンダルも論評した書籍、でした。
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