暴力大将(どおくまん著、eBookJapan Plus)は、少年時代から「河内の暴力大将」と呼ばれた力道剛が財閥の後継者になるまでを描いた長編漫画です。旧制中学に入るも謀略で塀の向こうや陸軍の囮になり、そこからのし上がっていきます。
『暴力大将』は、どおくまんが描き、eBookJapan Plusから上梓されています。
全23巻Kindle版で公開されています。
タイトルがものすごいですね。
内容もそのとおりで、壮絶なバイオレンスで彩られた任侠大河ドラマです。
大阪に生まれたガキ大将が、宿敵との戦いをクリアしながら、戦前の矯正院、そして太平洋戦争と戦後の焼け野原を舞台として闇屋において、様々な敵との戦いを勝ち抜き、財閥の後継者にのし上がっていくのです。
舞台は、昭和のはじめ。
ケンカがめっぽうに強く、「河内の暴力大将」と呼ばれる少年・力道剛(りきどう・ごう)が、尋常小学校6年生に転校してきたところから始まります。
あっという間に不良を配下に従えますが、金の力で人を従える財閥の御曹司である日下部四郎(くさかべ・しろう)とは敵対関係に。
男気あふれる半生を描いたスーパーアクション出世物語です。
現在で言う少年院の河内矯正院、軍隊などに行かされ、紆余曲折を経て、大財閥の跡継ぎになるまでを描きます。
『暴力大将』は、日本の漫画家・どおくまんによって執筆された漫画作品です。
1970年代に発表され、不良漫画ブームの一翼を担い、多くの読者から支持を受けました。
本書は2023年5月9日現在、KindleUnlimitedの読み放題リストに含まれています。
万に一つの天下取りの相
『暴力大将』は、日本の漫画家・どおくまんによって執筆された漫画作品です。
舞台は戦前・戦中・そして戦後の比較的はやい時代です。
尋常小学校時代から、喧嘩が強いと評判だった力道剛。
父親は精米店を営み、母親の玉子(つやこ)、妹の智恵子との4人暮らしというのは、普通の家庭なのですが、なぜか剛だけが突き抜けたキャラクターです。。
思い焦がれる女性を追って、本来なら入れるはずもない旧制中学にカンニングで入学します。
しかし、その中学在学中に、小学校時代からの宿敵、日下部財閥御曹司日下部四郎の罠にはめられ、剛を疎んじるがために差し向けられた大番長一派を打ち倒したものの、河内矯正院に送られてしまいます。
しかし、喧嘩が強く人を惹き付ける力道剛は、影の支配者である総部屋長を倒します。
そこから、日本陸軍への強制入隊をさせられますが、仲間を率いてアメリカ軍を粉砕します。
さらに、戦後生還した日本で、宿敵の日下部四郎配下の暴力団が牛耳る闇市を、貧しい庶民のものとする戦いを繰り広げます。
そして、財閥の跡取りとして迎えられます。
要するに、いろいろあっても、結局成功裏に終わりどんどん自己実現していくのです。
その間、一貫して敵役として力道剛を陥れ、戦後もライバル財閥の御曹司として覇権を争うはずだった日下部 四郎は、アメリカからの帰国の便の事故により、突然物語は終了します。
打ち切りのような突然の終了は、それにりの事情があったらしく、どおくまんさんがインタビュー記事か何かで何かを示唆したらしいのですが、それを探し当てることはできませんでした。
しかし、財閥の後継者になったということで、物語の終了としてはおさまりは良いと思います。
力動剛は、ただ喧嘩が強いだけでなく、照庵という町で出会った僧によれば、すでに小学校6年生の時から「万に一つの天下取りの相」だったそうです。
照庵は、力動剛が日下部与一郎に射殺されかけた時に雲水姿で現れ、気絶させて命を救ったこともあります。
その後も、力動剛を助けています。
まあ、面相にそういうことが本当に現れるかどうかはわかりませんが、天下を取るには、そうやって助けてくれる存在というのは必要ですよね。
どおくまん(プロ)の作品
どおくまんというのは、漫画家個人のペンネームです。
そこからスタッフとどおくまんプロとして活動するようになり、スタッフの企画を他のスタッフが手伝う形で、他の作品もリリースしています。
嗚呼!!花の応援団(漫画/どおくまん、原案/太地大介、eBookJapan Plus)は、双葉社の『週刊漫画アクション』に、1975年10月16日号~1979年5月24日号まで連載され、映画化もされました。
なにわ遊侠伝(どおくまんプロ、eBookJapan Plus)は、大阪のとある“反社”団体の面々の生活をコメディタッチで描いた漫画です。
どおくまんプロの作品で、みわみわ、太地大介、小池たかしなどが著者として名を連ねています。全23巻
関西無敵会(小池たかし/どおくまんプロ著、eBookJapan Plus)は、トラック野郎達の生き様を描いた人情トラッカーコメディです。
個人トラッカーの集まりである関西無敵会のメンバーの出来事を漫画にしています。
男 花田秀治郎(どおくまん著、Jコミックテラス)は、高等学校を舞台としたどおくまんさんのデビュー作である青春学園漫画です。
どおくまんさんが、大学生の時に描いたデビュー作です。
やはり、作品が後半になるほど、ナンセンス度が高くなっていくようです。
どの作品も、つい最後の巻まで読んでしまいました。
みなさんにもおすすめします。
以上、暴力大将(どおくまん著、eBookJapan Plus)は、少年時代から河内の暴力大将と呼ばれた力道剛が財閥の後継者になるまでを描く、でした。
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