「会社社長」はリタイアしたら返す肩書なので会社のもの。「〇〇学者」は一生涯自分の称号。では「社会保険労務士」など士業は?資格は試験に受かってずっと名乗れるから後者だよね。いえいえ、資格だってそれ自体は前者ですよって話です。
前回の記事を振り返ります。
記事のテーマは、「同窓会・クラス会は出席する?」というものでした。
同窓会は、現状報告がトークテーマになりやすく、マウンティング大会に飲み込まれる可能性もある、と警鐘を乱打している他サイトの記事を紹介。
ウェブ掲示板には、「招待あれば行きます」という一方で、「過去は振り返るな」「呼ばれないことが一番」といった書き込みがあることも引用しました。
そして、私の経験と意見も加えています。
「クラス会」の音頭をとっている奴自身が、参加者の格付けをしたがっていたので、私も不満だったし、その人物からみて私は「格下」扱いだったことで、結局呼ばれなくなった。
しかし、それはクラス会と言っても非公式なもので、他の呼ばれていないクラスメートの中には、人生の参考になる人物もいる。
だから、同窓会・クラス会に参加するかどうかは、幹事やメンバー次第ではないかと。
その際、音頭をとっている奴が、一部上場企業の重役になったある参加者のことを「出世頭」と持ち上げていたので、私はこう書きました。
つまり、リタイアしたら別の人が就任し、その人は「ただの老人」になります。
しかし、たとえば「〇〇学者」や「〇〇学博士」というのは、その人個人への肩書や称号で、一生モノです。
終身雇用や業界護送船団方式がくずれた現代ですから、「いい学校に入って、いい会社に入って」という「昭和脳」では通用しないことを、平成生まれの20~30代の人は気づいています。
ところが、彼はいまだに「昭和脳」なのです。
すでにリタイアした彼は、開業もしていないのに社会保険労務士と名刺に刷り込んでいます。
では、士業って、その位置づけで言うとどっちなの?という話です。
「会社社長」のような、会社から「一定期間」与えられるものか。
それとも「〇〇学博士」のような一生モノか。
司法試験に受かっても弁護士会に入らなければ弁護士にはなれない
結論から書くと、意外に思えるかもしれませんが、社会保険労務士に限らず士業は前者です。
弁護士とか、司法書士などもね。
「士業の資格は、更新も定年もないから、その人に与えられた“一生モノ”ではないのか」
と、思われますか。
でも、それらの資格って、たんに合格しただけでは名乗ってはいけないのです。
社会保険労務士なら、社会保険労務士会に入ってお金を払って、初めて名刺に刷り込むことができるのです。
弁護士だって同様です。
ですから現役の弁護士は、どこかの弁護士会に入っています。
そして、悪いことをして、その会を除名されたら、もう弁護士は続けられません。
ですから、ちっとも「一生モノ」でもないし、「弁護士」という資格は弁護士会、「社会保険労務士」は社会保険労務士会のものです。
「だったら、小保方さんのように、学位取り消しだってそうじゃないか」
と、思われますか。
学位の取り消しは、たしかにありえます。
しかし、それは、小保方さんが学位を認定された論文自体が無効だから学位が取り消されたのであり、例のSTAP細胞の失敗が直接の原因で、学位を取り上げられたわけではありません。
でも、弁護士など士業は、資格試験自体を正々堂々と合格しても、その後の活動で過ちがあればとりあげられることもあります。
つまり、資格試験で資格をとることは、たんに基礎的な知識の試験をクリアして、その道の入り口に立てたにすぎないので、その後の実務活動で間違いがあれば、ただちにその道で仕事はできなくなります。
一方、「〇〇学博士」という学位は、すでに完成した論文に対するものです。
そして、いきなり学位論文は書けるものではありません。
少なくとも、それまでの大学院での学修、研究者たちとの関わり、小さな論文提出などによる実績の積み重ねの末にあるものです。
要するに、学者としてのある程度実績を、間違いなく積んだものに対する称号ともいえます。
(お金で博士号を買う「なんちゃって博士」は別ですよ)
「学者として一人前になったことを認めます。さらに当該学問のためにご活躍ください」
というものです。
決して「スタート」ではないのです。
まあ、学位は落語で言うと「真打ち」みたいなものですね。
ましてや、「〇〇学者」というのは、学修経験者、論文実績のある人、大学教授、さらには当該分野の豊富な知識のある人などに対する総称ですから、まさにこれまでの実績に対する評価です。
会社の社長をつとめても、何も実績が残らなかった人より、斯界の誰からも「〇〇学者」と呼んでもらえる学究の徒の方が、人生としての完成度は高いと思いませんか。
もちろん、立場や肩書は職業とつながってくるので、「食えない」名誉と、「食える」地位ならどっちがいい、なんて選択の仕方もありますが、いずれにしても、「会社社長」だけが人生の成功者ではないだろう、という話です。
私のアイドルは……だ!
冒頭に書いた、私の級友の「幹事」は、在学中から思い込みに基づいた嘘とか、デタラメを平気で言う人間でした。
しかも彼は、TPOをわきまえず、言っていいことと悪いことを区別がつかずにべらべら言うので、中には、人を不快にしたり、人の評価を事実無根のことで下げたりするようなことも平気でいうので、在学中から困っていました。
たとえば、高校の頃、男子校でしたから、アイドル歌手のことで話が盛り上がることはあるわけです。
みんな口々に、好きなアイドルは誰かという話をするわけ。
しかし、私はその辺、沈黙を貫いていました。
すると与太郎は、「草野の家はステレオもないから、アイドルの歌も聞いたことがない」なんて、一所懸命級友に言いふらしているのです。
「一所懸命」というところが味噌で、軽いジョークではなく、彼自身がそう思いこんでいるのです。
彼は当時から、どんなことでもいいから、自分より「格下」を作ることに腐心していて、クラスメートでは私がそのターゲットになっていたのです。
今にして思えば、この時点で、彼との関わりはキッパリ断っておくべきでした(笑)
だって、考えても見てください。
当時、テレビで歌番組はたくさんあって、連日どのチャンネルをひねってもアイドル歌手が下手くそな歌をガンガン歌い、書店に行けば、アイドル雑誌をいくらでも立ち読みできた時代です。
ステレオ云々と、アイドルを語らないことに因果関係など、あり得ないではありませんか。
私が語らなかったのは、特定のアイドル歌手に興味が持てなかったことと同時に、ラジオ番組で偶然聴いてしまった、スリー・ディグリーズ一択だったからです。
ニッポン放送で、毎週日曜日に『不二家歌謡ベストテン』という番組があったのですが、中学校の「お受験」の模擬試験を毎週日曜日に受けていた私は、出かける前にそれを聴くのが定番のスケジュールでした。
その日は、たまたま早めにラジオをつけると、その前の洋楽ベストテンという番組があり、スリー・ディグリーズの特集があったのです。まだ彼女たちが日本進出する前の話です。
以来、スリー・ディグリーズが気になってしまい、レコードや、僅かな紙の資料を小学生なりに集めまくりました。そのせいで、中学は受からなかったのかもしれません(汗)
中学になると、意識高い系の生徒はビールズ、女子は主にカーペンターズでしたが、私はその方々に敬意を評しつつも、やっぱりスリー・ディグリーズが忘れられず(笑)それは高校まで続いていたのです。
ただし、そのことは、口が裂けても絶対に言えません。
なぜか?
私の最寄り駅近くに、朝鮮民族学校があり、私は登校時に彼らとすれ違ったのですが、顔なじみになった女子生徒と会釈した、という話を学校でしただけで、「チョーセン人と仲良くするのかよーっ」と騒ぐ級友がいました。
何しろ、我が母校は、学園祭で在日朝鮮人を撲殺した事件だって起こしていますからね。
そんな、人権感覚のないキチガイ学校です。
ピンクレディーやキャンディーズよりも、アフリカ系黒人トリオがいいなんて言おうものなら、今度は私も撲殺されてしまうかもしれません。
でもね、今は、堂々とファンでいられますからね。
Facebookの、ヴァレリー・ホリデーさんのページでは、日本人で2人だけの「トップファン」に認定されました。
でも彼女は、ルックスは可愛かったけど結構厳しいお方で、日本語でどんなに褒めてもダメで、英語でコメントしたときだけ「いいね」がつくのです(笑)
ということで、後半は前半と全く関係ない話でかなり脱線しましたが……
以上、「会社社長」はリタイアしたら返す肩書なので会社のもの。「〇〇学者」は一生涯自分の称号。では「社会保険労務士」など士業は?でした。
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