麻生財務相の「一律10万円やるつもりはない」も、ひろゆき氏の「税金は預かって戻すものだから配れ」も本当にそれでいいの?

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麻生財務相の「一律10万円やるつもりはない」も、ひろゆき氏の「税金は預かって戻すものだから配れ」も本当にそれでいいの?

麻生太郎財務相の「一律10万円というのはやるつもりはない」発言が波紋を呼んでいます。それに対してひろゆき氏は「政府のお金って基本的に国民のお金を預かって、国民に戻すので、さっさと配っちゃえばいい」との「私見」も。それらに一言してみます。

プライマリーバランス黒字化のため給付金は出さない

麻生太郎財務相が19日の閣議後会見で、昨年の緊急事態宣言発令時に行われた国民一律の「定額給付金」の追加支給について問われ、「国民に一律10万円の支給をするつもりはない」と切り捨てたことが話題、というか非難轟々です。

また、麻生太郎財務相は「15カ月予算」として編成した、2021年度当初予算案と20年度第3次補正予算案の国会提出を受け、政府の「財政健全化」を目指す「基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)」を25年度までに黒字化させる目標を改めて強調。

「これまでの歳出改革の取り組みを継続する」と述べています。


要するに、プライマリーバランス黒字化のために、国民への給付金はしないという話です。

すでに餓死者も出ているのに、「プライマリーバランス黒字化」とやらが大切なのでしょうか。

ただし、Web掲示板のコメントが、すべて批判的かと言うとそうではなく、給付金や国債発行に反対する意見も一部にはあります。

9ニューノーマルの名無しさん2021/01/20(水) 10:16:32.70ID:JlElIaUq0
カネクレクレ乞食ばかりで嫌になるだろうな

101ニューノーマルの名無しさん2021/01/20(水) 10:33:58.91ID:NnK5GC580>>116
遊び歩いてる連中にまで金は配るのは違うよね
本当に困ってる人には配るべき

104ニューノーマルの名無しさん2021/01/20(水) 10:34:30.59ID:8uZCy08V0>>126
一律給付とかアホすぎてもうやらなくていい
高所得者世帯だと10万配られたからといって貯蓄に回るだけで使う金が増えるわけじゃない
年金逃げ切り世代やナマポ世帯に配るのも意味不明

108ニューノーマルの名無しさん2021/01/20(水) 10:34:42.52ID:RKWobYFn0>>127
10万円給付

何かを買うわけでもなく
一瞬で支払いで消えてしまう者
そんな人には10万円以上給付すべき

コロナに従事した医療関係者にもね

給付金を貯金できる者や
中学生以下の子供
公務員には必要ない

126ニューノーマルの名無しさん2021/01/20(水) 10:36:44.01ID:tIG+cnH30
>>104
最初の給付金の時も近所のババぁ文句言ってたは
こんなもの要らない、ツケが回るだけだと
いや、あなたは余裕で逃げ切れるのだがと思ったが、普通そう考えるよね

129ニューノーマルの名無しさん2021/01/20(水) 10:36:55.59ID:lFLZMU6F0>>176
乞食じゃあるまいし、貰う事ばかり考えるな
夜も寝ずに働こうと言う気構えが大事だぞ

152ニューノーマルの名無しさん2021/01/20(水) 10:39:33.44ID:dxycN2Za0
どうせ貯蓄になるだけ


こうした意見で気になるのは、「一律の必要はない」という意見です。

「一律」が唯一絶対の方策とまで断言はできませんが、ではその批判者が「よりまし」な代案を出せるのでしょうか。

少なくとも、一律給付は現状打開の「よりまし」にはなり得るはずです。

「一律」はけしからんことか?

「一律」がけしからんという意見がありますが、たぶん、どんな条件をつけても、不正が出るのは間違いないと思います。

そのことについては、どう思われるのでしょうか。

そもそも、麻生太郎大臣は今回、「減収した世帯」等条件を絞っても「考えにくいでしょうね」と明言しているので、「一律」でなければ期待できるわけでもないのですが……。

給付金による効果は、マネーストックを増やす(市中の金を増やす)ということです。

どこにいくら給付するか以前に、とにかく国民に給付するということに大義があるのです。

お金がなかったら経済は動きません。

お金はあの世に持っていけないことぐらい誰でもわかりますから、使える余裕があるなら使いたいと思うでしょう。

実際に困っている人は使っています。

私も使いました。

貯金してしまうのは、まずそれだけ社会に対する現状の不安が大きいからであり、それに対して国が、「給付しても使わないならもうヤラネ」では、国民の財布はますます固くなるだけです。

確かに、コロナ禍で収入面のダメージがなく、当面困っていないからと貯金した人もいるでしょう。

が、その人たちは経済が動けば、さらに消費する範囲を拡大して使うようになるのではないでしょうか。

いずれにしても、デフレだ、使わない、この膠着状態の突破口とするのが給付金ではないかと思います。

税金のプールで社会が動いているわけではない


この件では、「2ちゃんねる」創設者の西村博之氏が20日、TBS『グッとラック!』に出演して言及しました。

 ひろゆき氏は「飲食店以外にスポーツジムだったり、パチンコ屋さんであるとか、あと花屋さんとか、食べものだったりとか、飲食店以外でも結構困っている業種っていっぱいある」と指摘。その上で「なので飲食店は対応するからいいじゃないか、後は別に誰にもカネをやる必要はないっていうのはどうかと思う」と言い、「政府のお金って基本的に国民のお金を預かって、国民に戻すので、さっさと配っちゃえばいいと思う」と私見。

 さらに「別に麻生さんのお金じゃないんだから、配っておいて、自民党いいよねってなって、次の秋の選挙の時に自民党に投票してもらった方がいいと思うんで、なぜ渋ってるのか不思議なんですよね」と自身の考えを述べた。


「飲食店以外でも結構困っている業種っていっぱいある」というのは、全くそのとおりです。

どんな業種も、その会社だけですべてを賄っているのではなく、原材料や備品を購入したり、協力会社に発注したりしており、他社、他業種とのつながりなしには成り立たないのです。

ですから、飲食業さえ手当すればそれでいいわけではないのは、社会科を習った小学生でも理解できることでしょう。

ただ、気になったのは、「政府のお金って基本的に国民のお金を預かって、国民に戻すので、さっさと配っちゃえばいいと思う」との「私見」。

「さっさと配っちゃえばいいと思う」はともかく、「政府のお金って基本的に国民のお金を預かって、国民に戻す」というのは違うのではないでしょうか。

これも、結局プライマリーバランスという土俵に乗ってしまったロジックとしての憾みを指摘せざるを得ません。

そのロジックで言うと、財政赤字の我が国では、「国民に戻す」ことはできないじゃないですか。

税金のプールで、社会が動いているわけではないでしょう。

税金の役割は、インフレ率の調整や経済格差の是正などを行うなど、社会の中のお金の調整弁であり、私たちは税収を限度としてそのパイを取り合っているわけではありません。

だったら、どうして確定申告による税収がいくらあるかもわからないうちからその年度の予算が組めるんですか。

それどころか、必要に応じて補正予算まで組むじゃないですか。

補正を組む都度に、税金とってますか?

財務省が危機を煽っている通り、国債がどんどん増えていくじゃないですか。

でも、少なくとも20年以上前から言われている「破綻」だの「ハイパーインフレ」だのになってないし。

ここは、MMTとしての貨幣論か、そうでないか(いわゆる主流派経済学)の根本的な違いにつながるところです。

MMTでは貨幣創造(信用創造)は「万年筆マネー」により起こると捉え、銀行貸出、つまり負債がまずあり、後からそれと見合いの金額の預金が生まれるというのがMMT の土台となる貨幣観ですが、現在の主流となっている経済学は、先に誰かの預金があるから、銀行はその一部を貸し出すことができるという預金又貸し説を土台として組み立てられています。MMTと主流派経済学では預金と負債の因果関係が逆、というわけですね。(シェイブテイル『MMT(現代貨幣理論)で解ける財政問題』Kindle版より)

つまり、先立つものがあって何かをするのか、先立つものは必要なら創れば良いのか、という違いです。

ま、ひろゆき氏は、MMT(論者)をコバカにして虚勢を張っているので、「そうでない」説明になってしまうのは仕方のないところなのでしょうけどね。

みなさんはどう思われましたか。

以上、麻生財務相の「一律10万円やるつもりはない」も、ひろゆき氏の「税金は預かって戻すものだから配れ」も本当にそれでいいの?でした。

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