学力も学歴もお金次第、という記事が話題になっています。経済力の有無で学力・学歴が決まるという考えが多数派であるというのです。「経済力」が本質なのかは議論が分かれますが、MMT(現代貨幣論)なら教育の機会均等のために財政出動するでしょう。
親の経済力で子の学力も学歴が変わってくる
もとの記事はリモです。
『学力も学歴もお金次第…経済格差による学歴固定化が進む日本社会』というタイトルです。
中山まち子さんというクレジットが入っています。
「民間企業の調査からも経済力の有無で学力が決まるという考えが多数派であるという結果が出ています」と述べられています。
参議院常任委員会調査室・特別調査室が作成した「学びの保障と教育格差 ― 新型コロナウイルス感染症をめぐる取組 ―」の資料でも、コロナ禍によって家庭の経済力を起因とする学力格差の広がりが懸念されていることを紹介しています。
学歴による年収差にも言及。
要するに、親が富裕層だと子が高学歴で富裕層になれ、親が貧困だと子が高学歴になれず貧困のまま、という格差が懸念されるというわけです。
学力も学歴もお金次第…経済格差による学歴固定化が進む日本社会 https://t.co/BpvNFcJjrg #LIMO
— LIMO「リーモ」 (@limo_media) May 19, 2021
これが、Web掲示板のスレッドです。
【現実】子供の学力も親の教育投資次第…経済格差による学歴固定化が進む日本社会 [ボラえもん★]
https://t.co/teZXK383ZC pic.twitter.com/lkMFYwlbsg— 石川良直 (@I_yoshinao) May 22, 2021
主なコメントをご紹介します。
2ニューノーマルの名無しさん2021/05/22(土) 21:38:42.49ID:VwiVXeve0
何を今更3ニューノーマルの名無しさん2021/05/22(土) 21:38:54.66ID:FtgKhmKe0
知能は遺伝、教育費も親次第
完全なる親ガチャじゃん9ニューノーマルの名無しさん2021/05/22(土) 21:40:20.79ID:2CswXN1V0
これも一種の遺伝だけどね。10ニューノーマルの名無しさん2021/05/22(土) 21:40:45.36ID:QQUKFG070
>>1
まるで、親が低学歴でも金だけかければ子供が高学歴になる、みたいなもの言いだな18ニューノーマルの名無しさん2021/05/22(土) 21:42:43.03ID:DAHSnfbl0
当たり前だよな
努力ではどうにもならないことなんてたくさんある
勉学もその一つ22ニューノーマルの名無しさん2021/05/22(土) 21:44:33.67ID:4bBsqwEy0
親のスペックがそもそも違う
IQと年収は大体比例する32ニューノーマルの名無しさん2021/05/22(土) 21:49:33.91ID:UztIC2ju0
金という要素は中間に挟まってるだけで、そこが起点ではないと思う
そもそも親にも学力が無かったのが原因な訳だ54ニューノーマルの名無しさん2021/05/22(土) 21:58:24.06ID:CU4K0Tyf0
金の問題も確かにそうだけど、自然と勉強する環境が作れることが大事だと思う。それが高卒の親だと難しい。58ニューノーマルの名無しさん2021/05/22(土) 21:59:39.10ID:2rsumsCB0
真のエリートは最寄りの公立保・小・中・高を卒業して東大に入る
ということで、複数のコメントにあるように、「金」だけの問題でないのは確かです。
人生は「ほしのもと」によって左右される
人生は、「ほしのもと」が大前提です。
「金」というのは結果であり、親の育ちや文化水準が、子に影響することは、私も体験上同意します。
私の家は、教育ママならぬ学歴ママでしたが、そのママの実家は、7人も兄弟がいて、大学に行ったのは1人。
それも、旧帝大でも早慶でもマーチでもありません。
なにか起業して成功したものもおらず、ただ普通に会社づとめをするだけの凡庸な一家です。
そんな家の一人が、我が子に対してやれ有名大学に入れだのと発破をかけても、正しい指導などはできません。
そりゃそうです。自分で「お受験」の経験もなければ、「そういう世界の人たち」でもないのですから。
私の場合、もう本人の希望など関係なく、小学校4年のときから、中学受験のための進学塾のテストを毎週受けさせられました。
試験は、特定の参考書のページが指定されるので、そこを勉強するのですが、4科目を毎週ですから、毎日その試験の勉強をさせられました。
クラスメートと遊ぶことも、テレビを見ることもありませんでした。
しかし、試験の成績が上がらないと、「参考書が足りない」と言われて1冊増えます。
それでも上がらないとさらに増えます。
それでも上がらないと、塾を一つ増やされます。
それでも上がらないと、家庭教師を付けられます。
もうお気づきと思いますが、実態は「それでも」ではなく、「だから」なんですね。
1冊の参考書をきちんとマスターできないから点数が上がらないのに、1冊増やしたら余計に消化できなくなってしまうわけです。
つまり、逆のことをやって、ギリギリと子どもを追い込んでいったのです。
でも、無学で自分は受験勉強もしたことのない底辺の母親は、それがわからないのです。
結果ですか?
もちろん落ちました。
まあ、それについてはいずれ改めて書きますが、とにかく、無学の親が、教育ママを気取ってもそうはなれないし、結果としてうまく言ったとしても、それは子どもに相当の負荷がかかっていると思います。
こういう場合は、「金」の問題ではないですよね。
親の問題です。
毒親が悪いのです。
ただし、それは個別の親子の問題で、やはり社会全体としては、教育の機会均等という眼目から、経済的格差と学力格差がリンクしてはいけない、という話になるわけです。
もとい、そもそも経済格差があってはならないわけですが、いずれにしても、子が「金」で学習や進学の機会を奪われることがあってはならないわけです。
教育の機会均等を「金」で保障することは間違っているのか?
高等教育の無償化が2020年4月から開始されました。
教育無償化には、たとえば大前研一さんのように、「無償化は反対、その代わり高校まで義務教育にしろ」など意見は賛否含めて様々あります。
ただ、経済的な支援は、「金」で進学を諦めなくても良いようにする点で、積極的な意味はあると思います。
しかし、民主党政権のときの「子ども手当」もそうでしたが、必ず出てくる話が「財源」です。
MMT(現代貨幣論)は、財源を国債発行としています。
将来を担う子どもが機会均等に学べることで、技術革新等を生み出し経済活動に還元することは十分に考えられます。
それはすなわち、税収増にもつながってくるはずです。
語弊はあるかもしれませんが、「損して得取れ」と思えば、財政再建論者から見ても、教育の機会均等への「投資」は、決して無駄遣いだとは思いませんが、いかがでしょうか。
以上、学力も学歴もお金次第、という記事が話題になっています。経済力の有無で学力・学歴が決まるという考えが多数派であるという、でした。
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