木村英子参議院議員のコロナ感染報道。障碍や難病の有無に関わらず「明日は我が身」がわからない一部ネット民の民度に絶句

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木村英子参議院議員のコロナ感染報道。障碍や難病の有無に関わらず「明日は我が身」がわからない一部ネット民の民度に絶句

木村英子参議院議員のコロナ感染報道。障碍や難病の有無に関わらず「明日は我が身」がわからない一部ネット民の民度の低さに絶句です。身体障害者が議員になることが面白くなかった連中が、これを奇貨として中傷していますが、コロナも障碍者も誰でもなり得るってまだわからないの?

新型コロナ肺炎に感染に異常なバッシング

木村英子参議院議員が、新型コロナ肺炎に感染したと、所属するれいわ新選組の公式サイトで発表されました。


木村英子参議院議員は、生後8カ月時、歩行器ごと自宅玄関に転げ落ち、頸椎損傷で重度の身体障害を持つ身体障害者です。

さらに脳性麻痺と診断され、移動手段の電動車椅子を操作する右手以外、体はほとんど動かないそうです。

22日、発熱の症状があったため医療機関で検査を行った結果、陽性が確認されたということです。

重度の障害に伴う基礎疾患がありますが、症状は安定しているそうです。

これがまとめ記事です。


もともと、木村英子参議院議員の当選を快く思っていなかった一部のネット民は、ここぞとばかりに叩いています。

Yahoo!のコメントは読むに耐えません。

国民のために登院(出席)して仕事をするのが長期に及ぶのであれば、
何ら仕事をしていないに等しい。
河井夫妻や橋本聖子五輪組織委員会会長と一体どこが違うのか?

この人、議員になってからどんな成果をあげたの?
ただ障害者と言うだけで世の中の同情を集めてるだけにしか見えないんだけど。
当選した以上は、議員として一定の成果をあげてほしいんだけど。

元自民党の議員さんは自転車事故で車椅子を余儀された時議員を辞職してます!

1人で議員生活できないなら辞職するべきだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ec393fc662ae4fdb3c8be37749ac8788711d8b24/comments より


国会議員で感染が発表されたのは11人目です。

過去の10人に対して声を上げなかったのが、今回始めてたたきに熱中する人は、差別の黒い心が見えています。

木村英子議員は、比例で当選しましたが、「木村英子」および「れいわ新選組」と投票した有権者の信託によって政治活動を行っており、投票しなかった有権者がどう思おうが、その立場を否定する権利はありません。

そもそも、コロナで自宅療養している人と、当選の仕方自体に問題があって係争し、議会にも出てこれなかった人とは全く事情も違うでしょう。

同列視するのは正気の沙汰ではありません。

それはもう、障碍者差別に加えて、コロナ感染者差別でもあります。

辞職した議員というのは、谷垣禎一さんのことを指しているものと思われますが、こちらも比較する発想が理解できません。

同列で比較するのは、障碍者のことを知らない恥ずかしい世間知らずです。

自分も障碍者にならないとわからないのかな。

そんなあなたは、人として低級だと思います。

谷垣禎一さんは、現職の与党幹事長で派閥を率いており、そうした立場と活動は困難であると判断されたことと、さらにここが大事なところですが、当時の状態では、公務よりもリハビリが優先される時期だったから辞職されたのです。

これはもうね、自分や身内が障碍者にならないとわからないよね。

でも、これを読んだ方はわかってくださいね。

一方、木村英子さんのように、もともと障碍のあることが公然としており、障碍者として議会に声を届けたいという意図や動機で議員になられた方とは立場も事情も違います。

あと、木村英子さんが活動していないという非難をする人は、もうネットはやめるか、少なくともエラソーに書き込むことは今後自重したほうが良いでしょう。

れいわ新選組を見れば、木村英子議員の活動報告のページがあります。

障碍者だからこその「気づき」や影響力がある

れいわ新選組は、木村英子さんとともに、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)患者である舩後靖彦さんも当選しています。

舩後靖彦参議院議員はもともと、大学を出て、時計や宝石を輸入する専門商社で、6億円を売り上げるトップセールスマンだったそうです。

結婚して子供も3人いる働き盛りの42歳で突然、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)になり、今は人工呼吸器を装着していて声を発することも難しいが、自身の考えや思いを文章にして、代読者などを通じて発信しているといいます。

舩後靖彦さんの存在は、社会の最前線で活躍している人が、突然障碍者になってしまうことがある、ということを改めて気づかせてくれます。

つまり、舩後靖彦さんの発言は、障碍者をもっともらしい理屈で差別し、イイ気になっているあなたの明日の思いかもしれないよ、という前提で成り立っています。

舩後靖彦さんの議員活動は、人はいつ障碍を抱えるか分からないから、障碍者も健常者も分け隔てなく『円』の内側にいる、インクルーシブ(包み込む/包含する)な社会をつくることを目指したい、としています。

私はそれは、中途障害者、つまり、健常者も、体が不自由になった時期も経験している舩後靖彦さんならではの主張だと思います。

大変残念ですが、ほかでもない障碍者の側から、インクルーシブなんて意味がない、という否定的な意見を聞くことがあります。

まあ立場や理由はいろいろあるのですが、要するに障碍者は健常者についていくのが大変だから、普通の人と一緒なんて意味がないという、私に言わせれば前向きでない意見です。

インクルーシブの本来の考え方は、健常者だっていつ障碍者になるかわからないということを前提としています。

ですから、障碍者を無理やり健常者に合わせるわけではなく、逆に障碍者が排除されずに自立するための社会と人間関係づくりを目指すもののはずです。

たとえば、舩後靖彦さんが議席を獲得したことで、議会のバリアフリー化が進みましたが、それも「インクルーシブ」の一環だと私は解しています。

まとめ

世の中には、舩後靖彦さんや木村英子さんらが参議院議員の議席を持つことに文句のある人もいるようですが、健常者でさえあればいいというものでもないでしょう。

思想や個々の政策の賛否は自由に是是非非で行うとしても、障碍や難病があるからこと気づき、主張できることがあるはずで、そのことについては、党派を超えて積極的な評価があって良いと思います。

繰り返しますが、コロナ感染者と障碍者は、明日のあなたの姿かもしれないのです。

以上、木村英子参議院議員のコロナ感染報道。障碍や難病の有無に関わらず「明日は我が身」がわからない一部ネット民の民度に絶句、でした。

コトノネ vol.32 - コトノネ編集部, コトノネ編集部
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