藤井聡さんが田原総一朗さんとの対談で、「高橋是清やルーズベルトを実践しているのは中国。ケインズ経済学を発展させたMMT」と述べています。我が国は、第二次安倍政権で麻生財務大臣が財務省にレクされ、プライマリーバランス論に転落したといいます。
2013年の「骨太の方針」から財政規律が復活した
もとの記事は、プレジデントオンライン。
『「これなら民主党政権のほうがマシ」安倍内閣の元”知恵袋”がそう断言する理由』というタイトルです。
「これなら民主党政権のほうがマシ」安倍内閣の元"知恵袋"がそう断言する理由 失われた30年から何も学んでいない #POL https://t.co/T8flmO6z5v
— 石川良直 (@I_yoshinao) June 17, 2021
藤井聡さんに、田原総一朗さんが話を聞いています。
藤井聡さんによると、高橋是清やルーズベルトなど、財政出動による経済成長のやり方を習近平国家主席は勉強して、いまMMTに基づいて財政政策を展開、一帯一路で“中国版大ニューディール政策”を行っているというのです。
我が国も、かつては池田勇人総理の所得倍増計画や、田中角栄総理の列島改造論など、高度成長時代は徹底的にインフラ政策を行い、成長を目指す経済モデルでした。
それが、現在は、麻生太郎財務大臣が新型コロナ対策で財政出動が期待される中で、「財政制度等審議会」総会で財政健全化に意欲を示したそうです。
コロナ禍で国の「債務残高」が増大したからとして、プライマリーバランスの黒字化のためにその是正を行うのだそうです。
つまり、プレジデントオンラインの記事は、中国が、かつて日本が行った財政出動の経済政策を行い、今の日本は真逆の緊縮財政を行っている、という話です。
藤井聡さんによると、いわゆる「プライマリーバランス」論は、大蔵省時代は明確にはなく、財務省になった2002年、当時小泉内閣で経済財政政策担当大臣だった竹中平蔵さんによるといいます。
【田原】竹中さんは、GDPの5%程度(28兆円)を占めていたプライマリーバランスの赤字を「10年で黒字化する」といった。増税せずに、2007年にGDP比1%ちょっとの6兆円まで改善したんだけど、リーマンショックでダメになっちゃった。竹中さんは成長重視で増税反対。それを貫いてプライマリーバランスの黒字化目前まで持っていったことを誇りに思い、もうちょっとで実現できたのにと、とても残念がっていました。【藤井】竹中さんの時代、たしかにプライマリーバランスの赤字はどんどん減っていましたが、それができたのは当時アメリカの景気が良く輸出が伸びたから。あのとき、プライマリーバランスの黒字化なんていわずに徹底的に財政政策をやっていたら、デフレ脱却ができたはず。竹中さんは誇りに思っているとしたら完全に状況認識を誤ってますね。プライマリーバランス赤字を減らすなんて最悪の手を打ったがゆえに、せっかくの輸出増という僥倖ぎょうこうをみすみす見過ごし、デフレが続く最悪の帰結をもたらしたのです。彼は誇りに思うのではなく、痛恨の思いを持つべきなんです。
ただ、そんなプライマリーバランス規律ですが、それを少なくともいったん解除することに成功したのが麻生政権。彼はリーマンショック対策で、積極財政を展開するために、プライマリーバランス規律を解除したのです。ここから積極的な財政出動が始まり、続く民主党政権もプライマリーバランスの縛りがなかった。民主党政権は、マニフェストを全部やるといって、すごくカネを使ったんです。結果的には、これが日本経済にとってよかった。
「プライマリーバランス規律がなくなって3年間、悔しくて悔しくてしょうがなかった」財務省は、第二次安倍政権で、麻生太郎財務大臣を徹底的にレクしたそうです。
そして、2013年6月に、骨太の方針でプライマリーバランス規律が復活。
消費税の10%への増税も同時に決めたといいます。
しかし、藤井聡さんは、PB(プライマリーバランス)にとらわれ、コロナ対策もデフレ脱却も失敗したと述べています。
自民もアレだが民主もお、おぅだった
Web掲示板のスレッドです。
【正論】「民主党政権の方がマシ」 コロナ対策もデフレ脱却も失敗、失われた30年から何も学んでいない 安倍内閣元"知恵袋"が断言 [ネトウヨ★]
https://t.co/HqhYfl8rqe pic.twitter.com/7lP18fhylQ— 石川良直 (@I_yoshinao) May 19, 2021
主なコメントをご紹介します。
8ニューノーマルの名無しさん2021/05/19(水) 09:32:58.51ID:Lly/5Lck0
民主党の方がマシとも思わんが自民党が民主党よりマシとは絶対に思えない12ニューノーマルの名無しさん2021/05/19(水) 09:33:09.24ID:l41oirDK0
アベウヨはことあるごとに逃げるアベをまた総理にしようと画策してるから困る41ニューノーマルの名無しさん2021/05/19(水) 09:35:44.67ID:pbpxDz6J0
もうそういうのは通用しない
少なくとも自公民3党には票は入れない>自公民3党合意の消費増税
>自公民3党の6年連続公務員昇給賛成可決
>自公民3党の不正統計歴代政権
>自公民3党の部落差別解消推進法賛成可決
>安倍ちょんヨシフのヘイトスピーチ規制法
>自公民維社5党の年金カット賛成可決
>自公立民3党が国民投票法改正案賛成可決
>自公民3党が反日ヘイト自由展マンセーのペテン師小泉チルドレン大村帰化人を愛知県知事選で統一候補推薦
>都知事選で旧民主立憲の支持母体の連合が二階の手下の小池支持表明
61ニューノーマルの名無しさん2021/05/19(水) 09:37:06.27ID:tVu8dy8j0
ガソリン税廃止
子供手当2万6千円
高速道路無料化
埋蔵金
死んだはずの人から献金
平成の脱税王
国というものがよくわからない
宮崎の口蹄疫の初期対応放置
最低でも県外
私には腹案がある
トラスト・ミー70ニューノーマルの名無しさん2021/05/19(水) 09:37:45.84ID:W1xm0rNN0
もうあの時の悪夢を忘れたんかw
ということで、みなさんはいかがお考えですか。
だからといって立憲民主党なら良いわけではない
ただし、記事のタイトルに対してひとつだけはっきり述べておくと、現在の立憲民主党は、決して財政出動の立場を明確にしていません。
「日本はギリシャのようになる」と、財務省にまんまと洗脳された菅直人さんや野田佳彦さんがおり、しかも消費税増税を公約違反で決めたのは野田佳彦さんということを忘れてはなりません。
そもそも、当時の民主党政権が真っ先にやったことは、事業仕分けです。
「2番じゃダメなんですか」と、合理主義で削る必要なのないものまで削りましたが、それは根底に「財政再建」の考え方があるからで、公共工事を減らしたことが、後の水害の原因になったのではないかとまで言われています。
れいわ新選組若者勝手連も、「しかし野党第一党は消費税減税すら呑めないどころか区議が増税に言及するポンコツぶりを発揮」と批判しています。
れいわ旗揚げ前から、山本太郎は消費税5%での野党共闘、参加なら捨て石になる覚悟と言い続けている。しかし野党第一党は消費税減税すら呑めないどころか区議が増税に言及するポンコツぶりを発揮。答えは明らかではないか?れいわが単独で闘うとなっても、若者連は力を貸す。pic.twitter.com/zaBoBhCqYp
— れいわ新選組若者勝手連??都議選6/25告示,7/4投開票 (@reiwawakamono) May 19, 2021
自由民主党か、立憲民主党か、という選択肢ではなく、財政政策によって是々非々で判断することが必要ではないでしょうか。
以上、藤井聡さんが田原総一朗さんとの対談で述べる。「高橋是清やルーズベルトを実践しているのは中国。ケインズを発展させたMMT」、でした。
こうすれば絶対よくなる!日本経済 – 田原 総一朗 , 藤井 聡
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