Windows7がインストールされていたマシンTRAVELMATE 5360 TM5360-XC843(Acer)CPUをグリスとエアーダスターでリフレッシュしました。電源も入り、OSやアプリも動いていたのに突然電源が落ちるのは、放熱がうまくいかなくなっている場合があります。
TRAVELMATE 5360 TM5360-XC843(Acer)とはなんだ
TRAVELMATE 5360 TM5360-XC843(Acer)は、2012年3月に発売されたWindows7搭載のマシンです。
基本スペックです。
- CPU……Celeron Dual-Core B815 1.6GHz/2コア
- 画面サイズ……15.6インチ
- 解像度……WXGA (1366×768)
- メモリ規格……DDR3 PC3-10600
- ワイド画面……○(横に長いディスプレイ)
- メモリ容量……4GB
- メモリスロット(空き)……2(0)
- HDD……320GB
- HDD回転数……5400 rpm
- OS……Windows 7 Professional 32bit
- ドライブ規格……DVD±R/±RW/RAM/±RDL
- 重量……2.6 kg
- 幅x高さx奥行……376.8×33.8×253 mm
ということで、いうまでもなく古いマシンではありますが、15.6インチの画面、Webカメラ、HDMI端子、テンキーなど、据え置き型パソコンとして使えるだけの仕様です。
キーボードのタッチもキーピッチも、決して使いにくくありません。
ですから、大変気に入って使っていたのですが、使っていて突然電源が切れる経験を繰り返しました。
電源が落ちるようになって修理を考えたが……
電源を入れると通電もするし、いったんはOSも動き出すのです。
ではどんなとき、たとえば電源を入れて何分後にダウンするかというと、とくに決まった時間や契機はありません。
でもとにかく動くので、基盤に致命的な問題があるわけではなさそう。
内蔵HDDは出荷時が320MBですが、1TBに換装しました。
ネットを巡回しているときに落ちたこともあるので、HDDの接続の問題ともいえないような気もします。
メモリを抜き差ししても、状況は変わりませんでした。
そこで、修理を業者に頼んだら、「基盤を取り替えましょう」と、買った値段(3万8000円)の倍近い見積もり(6万2000円)を出してきたのでキャンセルしました。
金額自体が高い(それなら新品買う)のと、ビンテージ品でもない8年ぐらい前のマシンに、出荷時の価格の倍近い見積もりというのは納得行かない、というより修理業者のえげつなさに腹がたち、即刻返却。
あまりのショックに、他の業者に依頼することもやめました。
ちなみに、検索で一番上に出てきた修理会社だったのですが、「安さ」をうたうわりには繰り返しますが非常識な高さ。
「送料事業者払いサービス」をうりものにしているはずなのに、見積もりだけでやめると返却送料はこちら持ちで、見積もりの前に「パソコン清掃」と称してクリーニング代をとるちょっと強引な事業者でした。
私は返却されたものを諦めきれずに、放熱に原因があると考え、自分でパソコンを分解してリフレッシュすることにしました。
グリスの塗替えでマシンのコンディションは変わる
用意したのは、グリス、エアーダスター、植物性発酵アルコールのシートです。
グリスというのは、CPUとCPUクーラー(CPUを冷却)のヒートシンク(放熱部品)の間に、放熱のために塗るゼリー状の潤滑剤です。
パソコンは、動いているときに大変な熱を発するのです。
楽天市場で「CPUグリス シリコングリス 熱伝導グリース 絶縁タイプ」を480円で購入しました。
エアーダスターは、スプレー状のホコリ飛ばしで、パソコンやカメラなど精密機器の細かいところに入り込んでいるゴミやホコリを吹き飛ばします。
ヨドバシ・ドット・コムでエレコム ELECOMAD-ECOMT [ダストブロワー ECO(エアダスター) 3本セット]を1090円で購入しました。
これはお安かったですね。
植物性発酵アルコールのシートは、拭き取り用に100円ショップで2組1セットのものを購入。
ひところ、コロナ禍で「お一人様1つ」でしたが、今はだいぶ供給が安定してきたようです。
- まず、裏返してバッテリーを外します。
- すべてのネジを外して裏蓋を外します。
- そこで、この金具とクーラーをはずし、クーラーはエアーダスターで風を吹きかけてホコリを取ります。
- そして金具を外すと、CPUの上には、すでに乾いて固くなったグリスが塗ってあるはずです。
- これをシートで拭き取って、新しくグリスを塗り直すのです。
- グリスは一面に広がるように、だけれど塗りすぎずならします。
- そして、今度は裏蓋をつけてネジを付けて修理終了です。
右上にCPUクーラーがあり、放熱の金具でつながっている先がCPUです。ここが高熱になるのです。
ブラシで掃いても良いのですが、掃くほどのホコリはなかったことと、静電気を心配して私は今回は使いませんでした。
エタノールで拭き取る方法には賛否両論なのですが、私は先程書いたように、100円ショップで売っている植物性アルコールのシートを使いました。これは手を拭くこともできるので普段持ち歩いて便利です。
2012年マシンは1670円で蘇る
掃除する前のベンチマークを調べなかったので数字の比較は残念ながらお見せできませんが、今度は10時間使いっぱなしでも落ちませんでした。
1670円で、自力で完全に蘇りました。
2012年の旧マシンなんか、どうせWindows10を入れても遅くて使えないだろうから、処分したっていいんじゃないか、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
Windows7のサポートが終了したので、Chromium OSの無償製品版であるCloudReadyのHome Editionをインストールすることにしました。
次回記事にしようかと思っています。
以上、Windows7がインストールされていたマシンTRAVELMATE 5360 TM5360-XC843(Acer)CPUをグリスとエアーダスターでリフレッシュ、でした。
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