Windows11は2021年10月5日に公開されたWindows10の後継バージョン。WSL2によってLinux(Ubuntu)のGUIアプリが動きます。

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Windows11は2021年10月5日に公開されたWindows10の後継バージョン。WSL2によってLinux(Ubuntu)のGUIアプリが動きます。

Windows11は2021年10月5日に公開されたWindows10の後継バージョン。WSL2によってLinux(Ubuntu)のGUIアプリが動きます。連携強化されたLinux(Ubuntu)GUIアプリを起動してみました。Windows上でLinuxのアプリがシームレスに使用できます。

Windows11で強化されたLinuxとの連携機能

あるOSでマシンを動かしているときに、別のOSも立ち上げられたら便利です。

一般には、いったん再起動して別のディスクから別のOSをブートすることで、ひとつのマシンで複数のOSを立ち上げることはできます。

先日実践をご報告しましたが、Macで、普段はmacosを立ち上げながら、Live USBでChrome OS Flexを立ち上げる使い分けは証明済みです。

Chrome OS Flexを、Apple MacBook Air MD224J/Aで使ってみました。古いWindowsマシンやMacを、Chromebookのように使えます。
Chrome OS Flexを、Apple MacBook Air MD224J/Aで使ってみました。古いWindowsマシンやMacを、Chromebookのように使えます。作業はWebアプリで完結するブラウザ専用機。Chromebookで動くChromeOSと基本機能が同じなのに、なんと無料で使用可能です。

Windowsマシンで、Linuxを動かす場合も、そのような使い方をするケースは多いでしょう。

ただ、その方法ですと、いったん立ち上げていた一方のOSからログアウトして、別のOSを立ち上げなければなりません。

そうではなくて、ひとつのマシンで2つのOSを同時に動かすことはできないものか。

それが可能なら、両方のアプリをシームレスに使うことができます。

実は、先日ご紹介したWindows 11。

Windows11はおおむね2017年以前のパソコン非対応ですが、2012年発売のThinkPad X230iをアップグレードを試み成功しました
Windows11はおおむね2017年以前のパソコン非対応ですが、2012年発売のThinkPad X230iにアップグレードを試み成功しました。公式サイトは非対応マシンのアップグレード方法を発表していますが、それでもできなかった方はご高覧いただけると幸甚です。
Windows11は2021年10月5日に公開されたWindows10の後継バージョン。ThinkPadX230にクリーンインストールして使っています。
Windows11は2021年10月5日に公開されたWindows10の後継バージョン。ThinkPadX230にクリーンインストールして使っています。「えっ、非対応機種じゃないの?」と思われますか。動作要件を満たさないPCでもインストールできる方法を試みました。

大きな特徴の一つが、Linuxとの連携が強化されていることです。

「Linuxは興味深いんだけれども、敷居が高くてマシンにインストールするところまでできていない」

「使ってみたいけれど、インストールできるマシンがない」

という方は、現在動いているWindows11マシンで、Linuxを使ってみてはいかがでしょうか。

具体的には、WSL2(Windows Subsystem for Linux 2)というアプリのはたらきによります。

WSLは、実体としては仮想マシンのようなもので、ホストOSと独立したライフサイクルで管理することができます。

WSLというアプリはWindows10でも動くのですが、Windows11になり、WSL2として強化されました。

Windows11パソコン(もしくは2020年5月リリースのWindows 10バージョン2004以降)1台あれば、Windowsをそのまま使いながらLinuxも同時に動かせるわけです。

Linuxそもそも論

ところで、そもそもLinuxとは何でしょうか。

Linuxは、多くのユーザーが使っているであろう、WindowsやMac OSと同じOSです。

マシンに、いろいろな機能をもたせたり、アプリを動かしたりするのに必要な基本ソフトです。

ただし、それらと違うところがあります。

それは、オープンソース。

つまり、無償で使え、進化が公開されているプログラムということです。

Linuxをベースとした開発・改良は、誰でも簡単に行えるのです。

再配布も可能ですから、国内外の有志によるカスタマイズで、新たなLinuxが次々公開されています。

WindowsやMacは、それぞれバージョンごとの進化はありますが、その時々にリリースされるのは1つです。

しかし、Linuxは、ディストリビューションといって、利用目的やマシンのスペックに沿ったあらゆるアプリケーションソフトウェアを集めたパッケージが、たくさん公開されています。

Linuxは、ディストリビューションの数だけ種類があるのです。

WindowsやMacOSというのは、出来上がったプログラムを使うだけですよね。

それは、パソコンが良くわからないユーザーにとっては便利ですが、お仕着せの機能です。

たとえば、Windows7という人気OSは、2020年1月14日でサポートを終了しました。

引き続きWindowsを使うには、Windows10をインストールすることになりますが、そのマシンのスペックが新しいWindowsのバージョンに対応できないものなら、マシンそのものを買い換えなければなりません。

リプレイスの裁量は、Microsoft側に握られているわけです。

しかし、Linuxなら、マシンスペックに合わせたディストリビューションを、ユーザーの意思で選んで使うことができます。

マシンが、少しばかり発売日から時間がたったからといって、壊れてもいないのに買い換える必要もないのです。

Linuxは、もとより他のOSと比べると機能が厳選されていて作りがシンプルなため、Windowsなどと比べると処理が早く軽快なPC操作を行えます。

しかも、Linuxは基本的にインストールするPCを選びません。

WindowsPCでもMacでもインストールできるのです。

Linuxは大きく3種類に分けられる

Linuxディストリビューションには、大きく分けて3種類あるといわれています。

  1. Debian系
  2. RedHat系
  3. Slackware系

一般のユーザーが、もっとも関わりが深いのは、「1」のDebian系です。

100%フリーソフトウェアであることが特徴ですが、その中の一つに、Ubuntu(ウブントゥ)というディストリビューションがあります。

そのUbuntuが、Windows11の中で動くことができます。

WSL2によって、LinuxGUIアプリケーションの使用が、シームレスに使えるようになります。

具体的には、Windows の [スタート] メニューから Linux アプリを起動することができます。

それだけでなく、タスクバーにピン留めして使うこともできます。

AltキーとTabキーを使用すれば、LinuxアプリとWindowsアプリを切り替えることもできます。

WindowsアプリとLinuxアプリ間で、切り取りと貼り付けを行うことができます。

では、WSL2はどのようにして使うことができるようになるのか。

LinuxアプリをWindowsで使うには……

コントロールパネル⇒プログラム⇒Windowsの機能の有効化または無効化をクリックして、[Linux用Windowsサブシステム]と[仮想マシンプラットフォーム]にチェックを入れ、[OK]をクリックします。

[OK]をクリック

再起動してUbuntuをインストール。

次々GUIアプリを入れます。

GUIアプリについては、こちらのページを参考にさせていただきました。

WSL で Linux GUI アプリを実行する
WSL で Linux GUI アプリの実行がどのようにサポートされるかについて説明します。

ネットを検索すると、Ubuntuだけでなく、別のディストリビューションを使う試みもあります。

パソコンを使うのが楽しくなってきますね。

みなさんも、いかがですか。

以上、Windows11は2021年10月5日に公開されたWindows10の後継バージョン。WSL2によってLinux(Ubuntu)のGUIアプリが動きます。でした。

WSL構築と利用―Windows10で利用するLinux環境 - 川口 直也
WSL構築と利用―Windows10で利用するLinux環境 – 川口 直也

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